SNH48『ポニーテールとシュシュ』は音悦台週間チャート第4位

SNH48『ポニーテールとシュシュ』PVが公開されて最初の、中国音楽動画サイト「音悦台」の週間ランキングが発表された。

結果、SNH48『ポニーテールとシュシュ』は第4位。ランキング競争をした、中国国産男性アイドルグループ「MIC男団」には遠く及ばなかった。

当然のことだが、ランキングはアーティストの実力の結果ではない。広告宣伝の手段だ。

とくに中国の音楽ランキングは無数にある上に、順位の根拠がよくわからないものが多い。

今回、SNH48の運営が「音悦台」と提携して、MIC男団とのランキング競争の企画にのったのも、SNH48の実力をサイト閲覧者に認めさせるためではなく、当然、SNH48の知名度を上げる宣伝活動だろう。

だから中国大陸だけでなく日本のAKB48系ファンも、もっとこの「ゲーム」に積極的に参加して、SNH48運営の宣伝活動をサポートすべきだった。これは単なる広告宣伝ゲームであり、アーティストの実力とは無関係だからだ。

ランキングは広告宣伝の手段である。それは、AKB48含めてアイドルのファンがいちばんよく知っているはずだ。

例えばシングルの場合、同じシングルでも封入特典で複数のバージョンがあり、コアなファンがそれらすべてを購入することでランキングが上がり、結果、芸能ニュースの話題になり、宣伝につながる。

中国のSNH48の運営会社は強い資本力を持っているわけではない。ただでさえ民間企業が国有企業より圧倒的に弱い中国大陸で、モデルエージェンシーが大規模な宣伝活動などできない。

だから今回のような「ゲーム」としての宣伝活動には、ファンが積極的に協力すべきなのだ。

宣伝活動は企業にとってコストだが、ファンの協力によって削減できたコストは、そのまま100%別の活動の資金になる。

一方、CDやグッズの販売は企業にとって売上で、そこから原価を引いた部分しか、別の活動の資金に回せない。

コスト削減と売上増、どちらか企業にとって次の投資の資金として効率的か。企業財務の基本の基本で、当然コスト削減である。

ファンはCDやグッズの購入で売上増に貢献することもできるが、SNH48の運営会社が、何かの広告宣伝活動を打ち出したとき、それに協力することによる費用削減の方が、運営会社にとってはより大きな財務上の効果がある。

筆者はそこまで考えて、MIC男団とのランキング競争の「ゲーム」に乗って欲しいと、AKB48系ファンを挑発した。

「ランキングはアーティストの実力の反映だ」といった理想論だけで、中国大陸の芸能界の熾烈な競争を、SNH48が生き延びられると思ったら大間違いだ。