SNH48「星夢劇院」定期公演9月第一週分チケットまだ完売せず

予想されていたことではあるが、SNH48専用劇場「星夢劇院」の2013/09/05、09/07、09/08のチケットが、VIP席、座席、立ち見席、海外席とも完売していない。

*)2013/09/12追記:2013/09/08は入団したばかりの二期生31名が一期生公演を初めて見学する日だったので、もともとその分の座席は確保されていたようだ。

こけら落とし公演は、2013/08/30、08/31の2日間ともチケットはすぐ完売したらしい。

日本国内メディアのいい加減な報道によれば、TBSの『Nスタ』では10分間で完売、日本テレビの『ZERO』では5分間で完売とのこと。

(日本の主要メディアは、中国関連のニュースをきっちり裏をとって報道しようという意思がすでにないらしい)

劇場完成後の定期公演チケットの売れ行きがあまり良くないだろうということは、以前ここにも書いた。

理由は上海の人口が多いとはいえ、SNH48ファンは非常にマイナーな存在で、上海のSNH48ファンだけでは、週3日ペースの定期公演は完売しない。

そして中国は広大なので、他の土地から上海まで来ると、チケット代の何倍もの飛行機代や高速鉄道代、そして宿泊費が必要になる。

中国大陸のSNH48ファンは多くが学生で、いくら一人っ子でもそれだけの金額をかんたんに親に出してもらえる富裕層は少ないだろう。

しかも、現地のファンの中国2ちゃんねる(百度貼吧)の書き込みによれば、「星夢劇院」の立地が良くないらしい。

「星夢劇院」が建っている場所は、商業区ではなく、劇場周辺の写真を見て分かるように、庶民的な住宅地なので、公共交通機関の便が悪いらしいのだ。

19:00開始の公演が終わると21:00近く。そうするとホテルに戻るにもタクシーを使うしかないらしい。するとまたお金がかかる。

さらに、現在のSNH48劇場公演のチケット販売は、SNH48公式サイトに実名登録をしたファンに限られる。

実名登録するには身分証明証のコピーを送信し、運営会社の審査に通る必要がある。筆者は一度パスポートで実名登録を申請したが、なぜか却下されたままだ。

日本のAKBチケットセンターも実名登録だが、ご承知のように身分証明書の確認は、会場に行ったときであって、事前に審査があるわけではない。

SNH48運営はさまざまなトラブルを避けるために、観客を事前にスクリーニングしているのかもしれない。

だが、中国2ちゃんねる(百度貼吧)の書き込みを読んでいると、この実名登録手続の煩雑さも、地方のファンがチケット購入に二の足を踏む原因になっているようだ。

とはいえ地方巡業をするわけにもいかない。会場を借りる費用、メンバーの移動費・宿泊費などなど多大な費用がかかり、それを回収するためにチケット代が非常に高額になる。

*)2013/09/12追記:その後SNH48一期生メンバーによる地方巡回公演が発表された。スポンサーは家電量販チェーン店の「百脳匯 buynow」。成都、北京、南京、アモイ、広州、最後は上海。ただし地方に行くのは6名のみ。最後の上海公演のみフルメンバー。

いずれにせよ、SNH48の運営は今後「星夢劇院」の定期公演の集客をどうするつもりなのか、興味深いところだ。