フジテレビ「Mr.サンデー」2013/10/20放送SNH48レポートにいちいちツッコミを入れてみる

昨夜のフジテレビ『Mr.サンデー』だが、他にもいろいろツッコミどころがある。

明らかな間違いも含めて、いかにあのレポートがいい加減か検証してみる。

まず中国語版『フライングゲット』のサビの歌詞。SNH48運営スタッフの顧瑞という女性が、秋元康から正式にライセンスを受けてほぼ直訳で中国語訳している。

ところが、フジテレビの付けた字幕が完全にデタラメである。

↓この部分、正しくは「Flying Get 請讓我搶先一步感覚到」

↓この部分、正しくは「就是現在要把你心情 握在手里緊抓牢」

この完全にデタラメな歌詞は、一体どこから出てきたのだろうか。

ちなみにこの『フライングゲット』でもセンターをつとめる、SNH48一期生のセンターはSAVOKI(趙嘉敏:チャオ・チャーミン)、15歳。

↓こちらは一期生最終選考ダンス審査。
前列中央にいる、白いTシャツにポニーテールがSAVOKI(趙嘉敏)。

↓こちら中央のグリーンのパーカーは董艷芸(ドン・イェンユン)。
一期生には落選したが、二期生選考でリベンジを果たし、今夏、入団した。

↓こちらは後ほど登場するシャオアイ、または、アイちゃん(陳觀慧)。

↓このカットもフジテレビはウソをついている。
これは2013/08/30、SNH48専用劇場「星夢劇院」こけら落としの記者会見。
ところがナレーションは、「その狭き門をくぐり抜け、晴れてメンバーとなったのは、14歳から23歳までの26人」となっている。

この日、最年少のSAVOKI(趙嘉敏)は15歳。SNH48結成当時最年少だった蔣羽熙(チャン・ユーシー、ショウちゃん)なら14歳でつじつまが合うが、2013/08/18にすでに名簿から削除されている。

一期生が発表された2012/10/14には「星夢劇院」が完成しておらず、記者会見はホテルの宴会場だった。

一期生発表記者会見の正しい写真はこちら

次はファンの部屋のカット。

この部屋にいる「劇場で上手く乗れずにいた」とされる青年は、この前の記事に書いたように、SNH48結成以来の熱烈なSNH48ファンで、タンミン(湯敏)推し。

「友人たちが、なぜそこまで夢中になるのか解せない様子」というナレーションは、フジテレビの完全なねつ造。

ちなみにこの青年の友人の、下図のツーショット写真は、一期生のmomo(莫寒)。

momo(莫寒)は現役女子大生。コアなネットゲーマーで、コスプレイヤーでもある。大学に籍を置きつつSNH48の活動もしている。

次のカット。フジテレビの字幕に2013/04/01とあるが、これもデタラメ。

これは上海にあるメルセデス・ベンツ文化センターだが、正しくは2013/03/31に、SNH48が初の正式な握手会を行っている。

会場は上図に写っている同センターのメインホールではなく、「The Mixing Room & Muse」という併設のクラブ。これも誤解を生むカット。

2013/01/12お披露目公演『Give Me Power!』でもかんたんな握手会はあったが、正規の握手会はこの2013/03/31が初めてだった。

ね、フジテレビっていい加減でしょ。

次に楽屋の様子。

中央でカメラに手を振っているのは一期生のマオマオ(李宇琪)。

このピンクのブレザーは確かに2013/03/31握手会の衣装。

フジテレビのカメラは、下図の美少女、四川省出身の曽譽嘉(ツォン・ユーチャー)にご執心のようだが、残念ながらすでに退団している。腹黒キャラが面白かったのだが…。

下図は一期生の陳麗(チェン・リー)だが、彼女もすでに退団している。

下図は一期生オーディション映像にも出てきた、アイちゃん(陳觀慧)。

アイちゃん(陳觀慧)は、もともと中国国産アイドルグループ「サファイア・ガールズ」のメンバーだったが、両親の反対でいったんは芸能活動をやめた。

しかしアイドルの道をあきらめきれず、SNH48一期生オーディションに応募して見事合格。

下図はレンレン(吳哲晗)。身長173cmのモデル体型。

下のカットでSNH48ファンが一生懸命説明していたこのメンバーは、何軼琛(ホー・イーチェン)だが、彼女も残念ながら退団してOLに戻っている。入団前も外資系のOLだった。

再び下図のファンの部屋の部分。中国人が聞けばすぐ分かるらしいが、このSNH48ファンは「アイドル文化は日中関係の潤滑剤のような役目をする」と、字幕よりも前向きなことを話している。ところがフジテレビは「文化と政治は別」という意味に書き換えている。

下図は2013/10/11の「星夢劇院」こけら落とし公演、チームK 4th「最終ベルが鳴る」の『支え』。宮澤佐江と見つめ合いながら歌っている左の一期生は、アイちゃん(陳觀慧)。

以上、たぶんフジテレビは、SNH48結成以来、中国人メンバーをフォローしている日本人なんていないだろうと、視聴者をなめている。

しかし僕の他にもネットで現地のファンと中国語で交流しつつ、ずっとSNH48をフォローしてきた奇特な人間はいる。

このインターネット時代に、マスコミがいちばん情報を持っていると思い込んで、平気で大ウソをつくのはやめた方がいい。