『COOL MUSIC』2014/01/25号:宮澤佐江・鈴木まりやインタビュー試訳

中国上海の日韓音楽誌『COOL MUSIC』2014/01/25号掲載の宮澤佐江、鈴木まりやインタビュー記事を試訳する。発売が1か月前、取材自体は2013/11/16広州コンサートで上海を訪れた時なので、やや今さらという感じはあるが(汗)。


秘話1:中国と日本の違いは?


COOL:中国で何度も仕事をして、日本の仕事の方法と比べて、中国でどこか違いが大きなところはありますか?
宮澤:おおおおー何だろうね……
鈴木:中国のほうが気ままにできる感じ。ある面では新鮮だし、別の面では何をやっても許される感じがする。
宮澤:そうだね、その点は外国に行くと必ずそうなるよね。違う国に行くとチャレンジ精神が出てくるし。
鈴木:いつもはやらないようなヘアスタイルができるとか。ふだんAKBの生写真を撮影するときはそんなにヘンな表情はしないし、たとえやっても採用されないけど、でも上海で雑誌の撮影をすると……
宮澤:いろんな表情を使ってもらえるよね。
鈴木:そうそう。いろんな写真を使ってもらえるから、私たちもいろんなことに挑戦できる。
COOL:じゃあ中国で採用されたヘアスタイルとか、変顔の中で、とくに印象に残ってるのはありますか?
宮澤:『COOL MUSIC』はすごくたくさんある(笑)!『COOL MUSIC』はいつも私たちの違った感じを出してくれるから、日本の雑誌と違うので、その点はとっても楽しい!
COOL:いえいえとんでもない!
宮澤:心からそう思いますよ。いつもたくさん面白い企画を考えて下さって。
鈴木:確かにそう。小道具も面白いし、前にあったギターみたいなのも。
宮澤:天真爛漫に遊んでいるさえやんぬがそのまんま出てたし。
COOL:それこそまさにTOTOの目的です(笑)。(訳注:TOTOとは『COOL MUSIC』編集長のあだ名)
宮澤&鈴木:さすがTOTOさん。(このとき横でスタッフとおしゃべりしていたTOTOに聞こえたらしく)
TOTO:私の悪口言った?!(にらみつけて)
宮澤:(中国語で)没有没有(訳注:いやいや)

秘話2:海外の特権!

COOL:生活や人付き合いの面で、「やっぱり中国だな!」と感じるときはありますか?
宮澤:それはやっぱりたくさんありますよ。いい意味でも、悪いい意味でも、やっぱり国が違うと影響が大きいですよね。メンバーたちとの交流の中でも感じることは多いし。でもその点は歯を食いしばって克服しなきゃいけないです。ここにいるときは必ずここのやり方に合わせる必要があるし。でもどうしても相手が間違ってると思うときは、やっぱりメンバーに対しても「ここは間違ってない?」っていう話はします。
COOL:じゃあこちらに来てから意外だったことはありますか?
鈴木:以前は完璧にやらなきゃダメだって思ってました。言葉もそうだし、イベントに出席するときも、中国語はちゃんと話さなきゃダメだと思ってました。でも(うまくしゃべれなくても)みんな楽しく笑ってくれるので。
宮澤:ファンの方々はそうだよね。
鈴木:私たちがいっしょうけんめい中国語を話している様子を見て、私たちを応援してくれたり、笑顔を見せてくれたり。抽選会のとき数字を読み間違えて、私が「間違えました」って言ってもみんな怒らなくて、かえって爆笑したから、笑顔でいっぱいの国だなって気づきました。
宮澤:だから逆にファンの方々にはもうちょっと厳しく考えてもらってもいいかなって。優しすぎるかもしれない。

秘話3:中国だからこそあえてやることは?

COOL:じゃあ、日本ではすごく普通のことなのに、中国ではあえてやらないことはありますか?
宮澤:ああ、逆の状況ってことですよね……
鈴木:私の場合はパンダヘアーかな、日本だとやる勇気がないから。
宮澤:えっ?それってどっち?日本であえてやらないこと?中国であえてやらないこと?
鈴木:えっ?質問って日本ではできるけど、中国ではあえてやらないことだっけ?
宮澤:私たちまさか全部逆の状況ってこと?日本だとあえてやらないことがたくさんあるけど、中国では何をやってもいいっていう。
鈴木:うん、なんでもやるよね。
COOL:やっぱりそっちの方が多いですか?
鈴木:うん、でも私たち二人ともツイッターではお互いやりとりしてて、ファンの方々もそれを読んで面白がってくれるけど、中国語はまだ慣れないから、二人ともweibo(訳注:中国ツイッター)ではやりとりできないんですよね。それが中国ではあえてやらないことかな。
COOL:じゃあ話をもどして、さっき言った中国でできることの話で、例をあげてもらえますか?
鈴木:何でもできるね。
宮澤:私服、私服。いろんな私服に挑戦できる。日本だったら、とても個性的な服を着ると、最近みんなから「やっぱり佐江だ」って言われるけど、中国のみんなは私の私服を「みやざわーると」って呼んでくれて、真似してくれる人もけっこういるみたい。だから基本的に中国ではとても個性的な私服でも着られる。ヘアスタイルも、メイクも、全部チャレンジ精神が強くなりますね。

秘話4:公開できない「内幕」は?

COOL:9月に上海に歌のレコーディングに来たとき、佐江さんがツイッターでレコーディングにメイキングのカメラが入ってないのが残念って書いてましたね。まりやさんが大爆笑なことを起こしたとか。この機会にみなさんにその大爆笑な出来事を教えてもらえますか!
宮澤&鈴木:(爆笑)
宮澤:そうそう!あの曲のレコーディングは、ほんと歌がヒドかった(笑いすぎて続きが話せない)……
鈴木:だって私じっさいリズム感がなさすぎだから!
宮澤:『Stand Up』だっけ?『RIVER』だっけ?
鈴木:『RIVER』だよ。「Get over it」の歌詞で、日本では「Get over it」(原曲のリズムで歌う)、中国では「Get over it」(日本語の原曲とは違う中国語版のリズムで)なんですけど、その時私が何回も歌ったのは「Get over it」(何だか分からない3種類目のリズム)で。
宮澤:笑っちゃいけないって分かってるんだけど、すごく一生懸命歌ってるから、笑っちゃいけないって分かってるのに、こらえきれずに噴き出したんです。
鈴木:そういうことって多いよね。『Stand Up』の「XXXX」(しゃべりが速かったので編集部はまりやさんがどの歌詞を言ったのか聞き取れませんでした)も、いくら努力して何度やってもうまく行かないし。それで私が全力でがんばってるところが佐江ちゃんにはすごく面白かったらしくて、超楽しそうに笑ってました。
宮澤:(笑)みんな笑ってたよ。
鈴木:応援しながら笑ってて、いったいどういう意味?って(笑)
宮澤:録音技師のお兄さんも笑ってたよ。
鈴木:佐江ちゃんにずっと「一帮帮(正しい発音は「一般般」、まあまあの意味)」って言われてた(笑)。

秘話5:歌詞を覚える秘訣!

COOL:レコーディングの過程で自分なりに歌詞を覚える秘訣は何かありますか?
鈴木:私はひらがなを書く方法で覚えてます。
宮澤:そうそう。
COOL:じゃあ今まだ覚えてる歌詞はありますか?
鈴木:『Stand up』の……(ハミングで)
宮澤:(歌い出して)I will~
鈴木:「就算故鄉的~」
宮澤:「就算故鄉的……」
鈴木:基本的に、やっぱり何度も聴くっていうやり方ですね。その他には、佐江ちゃんと二人で遊びながら覚える。
宮澤:そう、集中してもう勉強するより、二人で遊びながら覚えます、「この言葉はどの言葉と似てるかな」とか言いながら覚える。そういうやり方が私たちには合ってるみたいです。
COOL:じゃあレコーディングが終わって自分で歌った中国語の歌を聴いたとき、どんな感想でしたか?
宮澤:(自分の中国語は)ヒドすぎて死にそうだった(笑)。超ヘタクソ、発音も一文字一文字って感じで、やっぱりヘタだと思いました。
COOL:じゃあ、最近新しく覚えた中国語は何ですか?
宮澤:「还羞(正しい発音は害羞)」……まりやんぬの方がたくさん覚えてるよね。
鈴木:いま流行ってるのは……「一帮帮(正しい発音は、一般般)」。


試訳は以上。誌面は以下に転載。