2014/06/15(日)に上海のSNH48専用劇場「星夢劇院」で行われた、SNH48チームNII二期生・キクちゃん（鞠婧禕）の生誕祭について、詳細なレポがアップされていたので日本語試訳する。元スレッドはこちら。
レポの筆者は、以前にここで何度か試訳しているが、現地ファンの間で「おばさん」というあだ名のチームNIIの常連ファン。
昨日キクちゃん（鞠婧禕）の生誕公演に行った。満席。エアコンが壊れたのか何なのか知らないけど、どんどん暑くなって、背中が濡れるほど汗をかいて、某年のAKB48西武ドームコンサートの楽屋裏の雰囲気を十分体験できた。
舞台上のメンバーの顔や体も汗びっしょりな様子がはっきり見えた。愛ちゃん（易嘉愛）が最後にダンスしてたときは、本当に水の中から上がってきたみたい。ナナちゃん（萬麗娜）の前髪は言わなくてもわかるよね。
パンダ（董艷芸）の顔も真っ赤で、病気をおして出演したユーミー（趙粵）も最後までの出演はムリだった。
こんな状況でも、忘れられない公演になった。ファンのみんながキクちゃん（鞠婧禕）の全く新しい一面を見られたから。11月の初お目見えに比べると、彼女の変化がここまで巨大だったのかって。
あのころ彼女はMCがすごく苦手で、話し終わったあと場がひどく寒くなったけど、昨日彼女が長々と話した感想の言葉は、涙の中にも笑いがあって心の底からの言葉だった。
チームNIIキャプテンの雨ちゃん（徐言雨）の表現を借りれば、もし数ヶ月前、キクちゃん（鞠婧禕）が来たばかりのとき生誕祭をやってたら、彼女は絶対あんなにたくさん話さなかったでしょう。
「顔を太陽に向けて、心も太陽に向けて！」っていうのは、みんな知っているようにキクちゃんの応援コール。今まで私もその意味をあまり分かってなかったけど、昨日の公演を通じて、この言葉が急に真に迫って響くようになったよ。
前置きはこれくらいで、引き続きいつものレポです。
影アナ：キクちゃん（鞠婧禕）
出演：16人
ポジション：
三列目 キクちゃん（鞠婧禕）、ななし（馮薪朵）、リサ（陸婷）、エディン（陳佳瑩）、愛ちゃん（易嘉愛）
二列目 ルーリー（曾艷芬）、テテちゃん（黃婷婷）、シャオスー（林思意）、エンジェル（唐安琪）、パンダ（董艷芸）
一列目 船長（孟玥）、雨ちゃん（徐言雨）、じゅうなな（龔詩淇）、ユーミー（趙粵）、ローラン（羅蘭）、ナナちゃん（萬麗娜）
未出演：陳問言、シャオシャオ（何曉玉）、カチューシャ（李藝彤）
MC1：遊園地で好きな乗り物。
このコーナーはおでこ出しヘアスタイルのツッコミ大会。メンバーたちはあうんの呼吸でキクちゃんも少し攻撃した。ツッコミはあるけど、ばらばらで、攻撃されたら集中砲火。おかげでこのコーナーは十分おもしろかった。
一列目
ナナちゃん（萬麗娜）の着弾点は当然前髪。彼女はメリーゴーランドしか乗りたくないとうまくかわしたけど、じゅうなな（龔詩淇）がすぐに「回転しても前髪が飛んでいかないからね」とツッコミ。観客はそのとおりと爆笑。
するとナナちゃん（萬麗娜）が気前よく、いちどバイキングに乗ったとき、髪の毛が悲惨なことになって、半時間かけてもぐちゃぐちゃだった。
（訳注：ナナちゃん（萬麗娜）の前髪が薄くて、すぐバラバラになるというのはチームNIIの定番ネタ）
ローラン（羅蘭）は何度やっても決まらない身長ネタ。ユーミー（趙粵）はわざわざ手助けして、「ランラン、聞きたいんだけど、あなたのその身長でどうやって乗り物に乗れるの？」
じゅうなな（龔詩淇）の反応も素早くて、「無料でしょ！子供は無料だから！」
リサ（陸婷）も突っ込んで、「ハイヒールはけばいいよ、厚底靴でもいいし」
ローラン（羅蘭）が怒って、「私より背が低い子でも乗れるの！」
雨ちゃん（徐言雨）がすぐに、「あなたより背が低い子がいるの？保護者付き添いでないとダメでしょ、お母さんが子供を連れてくみたいな」
ローランの反撃、「じゃあ雨ちゃんが連れて行ってよ」
雨ちゃんは唖然。
（訳注：ローラン（羅蘭）の背が低すぎるというのもチームNIIの定番ネタ）
ユーミー（趙粵）が攻撃されたのは細い目。彼女がいちばん好きなのはジェットコースターみたいな刺激の強い乗り物で、上から見る風景がきれいだから、風が強くて目を開けてられないけど。
ローラン（羅蘭）が攻撃開始、「あなたいま目を開けてるの？」。観客爆笑。
パンダ（董艷芸）がさらにひとこと、「今まで一度も開いたことないんじゃない」
ユーミー（趙粵）がイライラしてローランに、「毎日あなたを殴るとき目がぱっちり開いてるのを忘れたの！？」
（訳注：ユーミー（趙粵）の目が細すぎるというのもチームNIIの定番ネタ）
じゅうなな（龔詩淇）は顔色一つ変えずキクちゃん（鞠婧禕）に一発突っ込んだ。彼女はジェットコースターが好きで、理由は怖がりな人の絶叫を楽しめるから。しかも「みんなといっしょに乗りたいな（客席に向かって）、そしたら助けてとか降ろしてとか叫ぶでしょ！それからキクちゃんも！！！そうすればもっと刺激的でもっと楽しくなるよね！」。舞台上も観客も大笑い、よく見るとキクちゃんまで笑ってた。
船長（孟玥）は遊園地の話はしたくないって。もともと遊びに行く約束だったのに、天気が悪くてキャンセルになったから。たしかに悲しい。
二列目
パンダ（董艷芸）のとき、観客が彼女に一発攻撃。彼女がお化け屋敷とかバイキングみたいな刺激的なのが好きでメリーゴーランドは好きじゃないと話したとき、観客がツッコんで、「超重すぎて乗れないんだろ」。パンダは体をひねって、「超重くないって！」
エンジェル（唐安琪）はパンダのかたき討ち。ジェットコースターに乗るといつも下腹が痛くなる感じがすると、わざとらしく下腹を撫でながら、「ここがすごく痛い、腎臓痛みたい！」。観客が我が身のことのように思った様子ったらなかった！最近のみんなの健康状態だよ、あはは。
（訳注：中国語で無理してお金を工面することを冗談で「腎臓を売る」というが、SNH48にお金を使いすぎていることを遠回しに突っ込んだと思われる）
シャオスー（林思意）、話題はキクちゃんのことばかりで、水上遊園地が好き、キクちゃんの水着姿が見たいから。キクちゃんは何も見るものがないし、ずっとワンピース水着しか着ないからと。
観客が小学生のスクール水着だとあちこちからツッコミを入れたら、リサ（陸婷）が追加の一撃、「キクちゃんの水着はダイバースーツだよ、しかも足ひれ付きの」。
テテちゃんはけっこう穏やかで、全然ツッコミ攻撃をしかけなかった。遊園地で二度危険な目にあったことがあって、一度はブランコから飛び出して地面に突っ伏したこと、もう一度は危うく噴水の中の高圧電流に触れそうになったこと。みんなも気をつけるように言ってた。
ルーリー（曾艷芬）は、遊園地についての内容は私全部忘れた。だって彼女は最初から客席の後ろの方で公演を見てたシャオシャオ（何曉玉）に注意を向けるようなことを言ってたから。
ルーリーは、「シャオシャオ（何曉玉）！どうしてペンライトを振らないのよ？テテちゃんが舞台に上がったら、カチューシャ（李藝彤）はそこの観客席ですぐこんなふう（感電するマネ）になったから、私は自分が舞台に上がったら、私のマミー（訳注：シャオシャオのこと）もそうしてくれると思ってたのに、クールに決めたままじゃない。親子の関係を絶縁するから。
私の席からシャオシャオ（何曉玉）の席を見ても何も見えなかったから、「私のマミー」がどんな顔をしてたかお伝えできないのが残念。
（訳注：ルーリー（曾艷芬）のお母さんがシャオシャオ（何曉玉）という設定もチームNIIの定番ネタ）
三列目
愛ちゃん（易嘉愛）は、お化け屋敷以外は全部好きとのこと。昔お化け屋敷に入ったとき、お化けに似た人にばったり出くわして、と話しかけて、「キクちゃんのことじゃないよ」と付け加えた。この攻撃……隠そうとしてもダメ！キクちゃんは低い声で愛ちゃんに、「お金とるよ」。その後は覚えてない。
エディン（陳佳瑩）は、体重を攻撃された。彼女がバンジージャンプをやりたいって言ったら、リサ（陸婷）は慌てて、「ロープが切れるんじゃない？」。エディンは怒って、「ロープを二つ使うって言ってるのに、まだそう思うわけ？じっさいダメだったら、みんな下で私を受けとめてよ」。リサが劇場にいないスリー（孫芮）を持ちだして、「それなら受けとめられるのはスリーだけだね」。孫力士こんにちは、孫力士さようなら。
リサ（陸婷）はななし（馮薪朵）に照準を合わせて、「ななしはすごく怖がりで、遊園地に行っても荷物の番をするだけ、入場料が完全にムダ。無理やり引っ張って乗り物に乗せようとしたら、この子泣きわめきながら乗らないって言って、必死で木にしがみついてた、コアラみたいに」。
ななし（馮薪朵）は自分が怖がりだと認めて、しかも乗り物酔いが怖いから、メリーゴーランドにも乗らないと言った。ずっと攻撃されてたキクちゃん（鞠婧禕）が攻撃開始、「紅白対抗歌合戦のとき、私たち高い台で『RIVER』を歌ったでしょ、ななしは上で一歩も動けなくて、登るだけで泣いてた」。それって高所恐怖症だよね？そうだよ。
キクちゃん（鞠婧禕）は、自己紹介が終わると会場全体に「キクちゃん！！！」コールが響きわたって、私はもし今日友だちを連れて来てたら、終わった後どんな感想だろうって思った。
キクちゃんは、メリーゴーランドや観覧車は好きじゃないって言ったら、リサ（陸婷）がすぐに、「乗り過ぎでもう乗りたくないだけじゃないの、だって中で仕事してるでしょ」。
そしたら他のメンバーが続けて、「でもキクちゃんはきっとそういう大人向けの乗り物は乗れないんだよ」。観客はそれを聞いて、キクちゃんの背が高くない当てつけだとすぐ分かって、爆笑。
愛ちゃん（易嘉愛）は、「そんなに小さいんじゃ、きっとミニ機関車とかだね」。リサ（陸婷）が付け加えて、「あとボールプールとか、こどもゆうえんちとか、きっといい見ものだよ」。観客大爆笑。
ユニット曲
1.エンドロール
ユーミー（趙粵）、じゅうなな（龔詩淇）、ナナちゃん（萬麗娜）、雨ちゃん（徐言雨）
ナナちゃんがこの曲を踊るとは思わなかった。簡単にコメントすると、決まってた。
2.わがままな流れ星
ローラン（羅蘭）、船長（孟玥）
このペアは古い相棒、お互いのポジションとかよく分かってる。
（訳注：SNH48で初めてこの曲を歌ったのはこの2人）
3.愛の色
ななし（馮薪朵）、シャオスー（林思意）、テテちゃん（黃婷婷）、ルーリー（曾艷芬）、パンダ（董艷芸）、エンジェル（唐安琪）
実はななしがこの曲を踊るとは思ってなくて、この子もうひと頑張りすれば、船長（孟玥）が『シアターの女神』公演でやってみたいに、『逆上がり』公演全曲踊れるよ！
4.抱きしめられたら
キクちゃん（鞠婧禕）、リサ（陸婷）、エディン（陳佳瑩）
キクちゃんがこの曲を踊るとは思わなかった、三人いっしょに体をくねらせる振り付けで会場全体一斉に拍手になった。
5.虫のバラード
愛ちゃん（易嘉愛）
生歌、良かった！
6.ツンデレ！
キクちゃん（鞠婧禕）、雨ちゃん（徐言雨）、シャオスー（林思意）
ペチャパイがどうしたら揺れるか見たい？運営の映像を期待しよう。誰かビデオカメラを持ってきてたみたいだし。
（訳注：キクちゃんの生誕祭で、特別にこの曲を歌ったらしい）
MC2：コント「いたずら坊主」
脚本監督主演：ユーミー（趙粵）、じゅうなな（龔詩淇）、ナナちゃん（萬麗娜）
第一話：うるさいな
（場景）ユーミー、じゅうななが二人でドラマ『還珠格格』を見ている。いちばん悲惨な場面。
ユーミー（趙粵）：あ！紫薇！
じゅうなな：気をつけて！（二人いっしょに泣いてるマネ）
ナナちゃん：（スキップしながら登場）ああ、このお話知ってるよ（ストーリーをばらしつつ、表情はヒステリーから大声で泣きわめいてまた怒りで鼻の穴を広げる）
（ユーミー、じゅうななが無言で立ち去った後、一本の桜の木になる）
（訳注：この元ネタがよくわからない）
第二話：腹黒ユーミー
（場景）ナナちゃん、じゅうななが二人で「打花巴掌」をやっている。あなたが一つ打って私が一つ打って今日私は十七ちゃん。
（訳注：日本の「せっせっせーのよいよいよい」のような遊びらしい）
ユーミー（趙粵）：（ドアを開ける振りで）来たよ、みんないるね、食べ物おごってあげる。
ナナちゃん：今日はどうしてそんなに親切なの？いつも私のを横取りするのに。
（ユーミー（趙粵）が突然爆発して、二人の口におやつを詰め込み、二人の表情が急激に変化する）
じゅうなな：これ何よ！
ユーミー（趙粵）：（得意気に笑いながら）みみず味、鼻水味、かたつむり味、それからいろんなアホみたいな味だよ。
（二人は泣くに泣けない状態）
第三話：めった打ち
（場景）楽屋、三人が楽しげにおやつを食べている状況。じゅうななが自分の分を食べ終わるとユーミー（趙粵）の分もつまみ食いし始めて、食べてるうちに、おやつを持っていたユーミー（趙粵）の手までかじる。
ユーミー（趙粵）：何やってんの？
じゅうなな：私じゃないよ！
ユーミー（趙粵）：言い訳はごまかし、ごまかしはムダ！
（二、三発殴るだけで、じゅうなながのされる）
じゅうなな：（寝そべりながら）見て、こんなきれいな顔文字！
（訳注：意味が分からない）
点評：ストーリーはシンプルで、しかも雑だけど、面白かった。引き続き研鑽して、ほんとに。
MC3：キクちゃん（鞠婧禕）の忘れ難い思い出
前半はキクちゃんがいたので、言葉が穏やかだった。
後半はシャオスー（林思意）が必死でキクちゃんをかばったので、メンバーたちから強烈な反撃をくらって、すごく盛り上がった。
このときもう暑くてフラフラで、だいたいの内容しか覚えてない。
雨ちゃん（徐言雨）はルームメイトだから、キクちゃんの日ごろの仕事と休みのときの様子を暴露してた。彼女は薄暗い環境が好きなので、寝室では毎晩7時にはもう消灯するらしい。
ここでキクちゃんが口をはさんで、「だからカチューシャ（李藝彤）に私たちの部屋に来ないでって言ってるの。だってほんとに彼女が見えないから」（これってツッコミだよね）
（訳注：カチューシャの色黒ネタもチームNIIの定番ネタ）
愛ちゃん（易嘉愛）が暴露したのは、彼女たちの部屋に言ったとき、キクちゃんが黒のパックを顔にしながら、ベッドに座ってひっそりスマホで遊んでるのを見つけて、キクちゃんが「何の用？」。
このとき愛ちゃんは、雨ちゃん（徐言雨）がどんな日々を過ごしてるのって思って、まるで毎日兵馬俑としゃべってるみたいだろうって……
じゅうなな（龔詩淇）：私とキクちゃんは同郷だから、SNH48に入ったばかりのときみんなの応援コールを聞いて何て思ったと思う？ぜんぜん標準語じゃないって。
観客：じゃあやってみて！
じゅうなな：（深呼吸してから、標準四川方言で）顔を太陽に向けて、心も太陽に向けて！キクちゃん一生推し！
ナナちゃん（萬麗娜）は『シアターの女神』の『二期生推し（チームB推し）』でキクちゃんをお姫様抱っこするところをじっさいにやって見せた。チームNIIキャプテンの雨ちゃん（徐言雨）がコメントして、あなたたち二人がそんな思い切ったことするなんて思わなかった。
エンジェル（唐安琪）はたった一言でものすごい反応で、全員のリアクションがすごかった。彼女が何を言ったと思う？彼女は毎晩キクちゃんの部屋から「鈴の音のような笑い声」が聞こえてくるって暴露したんだよ。
「いつも部屋で何をやってるの？」ってどうしても疑っちゃうよね。メンバーたちはそれぞれ夜中にこの笑い声が聞こえてきてびっくりすると話してた。例えば隣の部屋のパンダ（董艷芸）とか。
雨ちゃん（徐言雨）は単にキクちゃんの笑いのツボが想像以上に超低くて、スマホをちょっと見てるだけでも笑い始めるだけだって。
ユーミー（趙粵）が少し付け加えて言ったのは、キクちゃんがときどき武術「九陰白骨爪」を使うけど、武術に長けたユーミーからするとこんな生半可なのは相手にならないって。ユーミー（趙粵）が言うには、「私が彼女の手をつかんで何がしたいの？って聞いたら、彼女はすぐに振り向いて叫ぶの、雨ちゃ～～～ん！って」。
雨ちゃん（徐言雨）がすぐユーミー（趙粵）の話をついで、「そうよ、何がしたいの？」。ユーミー（趙粵）は「ウシシ、特に何も」。そうしてやっぱりキクちゃん（鞠婧禕）の勝利、観客も一斉にイェ～！
パンダ（董艷芸）は、キクちゃんの唐僧属性を暴露して、キクちゃんは暑がりで、いつも「どうしようどうしようどうしよう、暑くて死にそうどうしよう」と叫んでるらしい。
前半はこういう状況。もし漏れがあったら、補足歓迎。
個人的に面白かったのは後半だった。
後半は、テテちゃん（黃婷婷）が口火を切った。
テテちゃん（黃婷婷）：私じっくり菊ちゃんを観察したことがあって、彼女がツイートするあの文芸写真は、実は二つ奥の手があるの。
1.顔は白くメイクして、チークは赤く。
2.長い黒髪にして、顔に覆いかぶせる。
風が吹いてきたら、頭をかしげる。
（そう言いながらやって見せて、船長（孟玥）までいっしょに真似してた。あなたたちコスプレ百鬼夜行？死ぬほど笑えた）
船長（孟玥）：キクちゃんが星座に興味があるのを知って意外だった。きっと『周易』でも読んだんじゃないって、不思議に思った。言ってみればみんな全然キクちゃんを分かっていないんだよ、どんなプレゼントをしてるか見てみて。日傘のプレゼント？キクちゃんが好きなのは唐傘だよ！
ローラン（羅蘭）：キクちゃんは古典的なものが好きで、みんな彼女の歌のスタイルを見れば、古典だって分かるでしょ。
リサ（陸婷）：それから石灰の粉みたいなクッキーもね。
シャオスー（林思意）：（跳び上がってキクチャンをかばって）あなたも同じようなもの食べてない？
リサ：私はすぐに吐き出したよ。それから、キクちゃんって子は笑いのツボがすっごく低くて、私がそのへんに座ってメイクしてるだけで、笑い出すの。しかも鈴みたいなきれいな笑い声で。三期生のみんな私たちの宿舎に引っ越して来て対面しても、決して怖がらないで。キクちゃんはそういう子だから。
ルーリー（曾艷芬）：私のキクちゃんの第一印象は、レッスン室で彼女が初めて『夜風の仕業』を歌ったとき。ほんとに上手くて、彼女に好きになっちゃったみたい、私のために一曲録音して、眠るための曲にするからって言った。そのとき彼女が私に言ったのは、「あんたバカ！」
リサ（陸婷）：キクちゃん（鞠婧禕）は背が低いでしょ、ときどきこんなふうにするし（キクちゃんのモノマネ、上目づかいで、脚をクロスさせながら歩く）バカあんた！
ルーリー：実は彼女言ってることと思ってることが違う！毎回彼女にキスしようとすると、必死で逃げようともがくの……
リサ：それって正常な人の反応でしょ？
ルーリー：人がいない時は、彼女大喜びするんだよ！（このとき観客の歓声はたぶん130デシベルに達した）
シャオスー（林思意）：ルーリー（曾艳芬）！行こう、この後楽屋でゆっくり話そう。レッスンが終わっても逃げないでよ！
ルーリー：あれは、あれはあなたたちがまだ結婚、結婚してなかったときだよ……私、私とキクちゃんは、もう別れたから……
リサ：よく聞きなさいルーリー！あなたたちは一度もいっしょになったことなんてないでしょ！
（訳注：シャオスー（林思意）とキクちゃん（鞠婧祎）が最近結婚したというのは、チームNIIの比較的最近のネタ）
船長（孟玥）：思い出した！キクちゃんとリサ（陸婷）にもちょっとした経緯があって……（シャオスー（林思意）暴走中）
ルーリー（曾艷芬）：終わった、今日が私最後の公演だ……（ルーリー、今晩はしっかり楽しんでね）
エディン（陳佳瑩）：リサ、私はあなたが一途な人だって知ってるよ。外にたくさん恋人がいても、家の中では一途だってね（胸を張る）
船長：あの子は太り過ぎて推しづらいわね～～～
（訳注：エディンが太り過ぎというのもチームNIIの定番ネタ）
ななし（馮薪朵）：えっとね、私のキクちゃんの第一印象はみずみずしくて澄んだ泣き声（それってどういう形容詞よ）、村外れの未亡人みたいなね。どういう理由か忘れたけど、彼女に聞いたら、リサのことが怖かったみたいで、それで一人でレッスン室で泣いてたの……
（メンバーは全員何だか分かんないけどすごい感じで、リサをじっと見つめて、リサはどうしていいか分からない状態）
リサ（陸婷）：（超大声で）私には関係ないよ！私のどこが怖いの（我哪裡有兇）？
（観客の一部のおバカさんが「私のどこに胸があるの（我哪裡有胸）？」と空耳して、この部分のMCは面白く終わった）
最後に、生誕祭。
まずチームNIIキャプテンの雨ちゃん（徐言雨）が特別な映像をキクちゃんにプレゼントしますと言って、ルーリー（曾艷芬）が冗談で「私がキクちゃんにプレゼントしたの」と。
そしたら流れた映像は死ぬほどびっくり。怪しい音楽と、恐怖の鈴の音、今にも仲間由紀恵が大スクリーンから這い出してきそうな感じ、私はびっくりして映像を見られなかった。しかもじゃがれた叫び声がして、イメージが全部台無し！ほんとにものすごく驚いた。お願いだから蘭若寺の美人がお風呂から出てくるシーンをコピーして。テレビから人が這い出してくるのをコピーしないで。
映像が終わった後、突然その場が結婚式に変わって、新郎・シャオスー（林思意）、新婦・キクちゃん（鞠婧禕）、主催者・リサ（陸婷）、立会人・ルーリー（曾艷芬）、家長が雨ちゃん（徐言雨）、花嫁の介添えがパンダ（董艷芸）。いかにももっともらしくて、さすがチームNIIで最初のカップルだけのことはある。
シャオスー（林思意）がひざまずいて宣言して、「私はいい男ではなくて、いい女だけど、ずっとマミーのように私のそばにいてくれてありがとう。だからキクちゃん、私と結婚してくれる？」
キクちゃんは恥ずかしそうにうなずいて、シャオスーが結納をプレゼント――超大型の成金指輪（金色のリボンで作ったもので、誠意は明らか、富豪のお手本、もらう価値はあるね）
次のコーナーではファンがお手製の写真帳をプレゼントして、内容はファンのプリクラと、メッセージを添えたもの。ページをめくるうちに、突然キクちゃんが笑い声を上げた！本当に全くウソのない銀の鈴みたいな笑い声！私のとなりのファンが感激して言ってた、「彼女が笑った！笑った！笑った！」。
次はケーキが出てきて、ここまで、雰囲気は楽しかったけど、メンバーが手伝ってろうそくの火をつけているとき、キクちゃんが話しながら突然すすり泣き初めて、話したのは、もう何年も誕生日のお祝いをしてもらったことがない、18歳の誕生日さえお祝いしなかった。その後彼女が何を言ったか忘れた。自分の記憶力の悪さを恨むよ。
ろうそくを吹き消して誕生日の願いを言うとき、キクちゃんはまず冗談で、新しい一年はますますセクシーになりますようにって言った。それから本当の願いを言った。もし私たちが順調にスターになれたら、ここに帰って来てみんなにパフォーマンスしたい、みんなここで私たちを待ってて！
ファンが手紙を読み終わった後、キクちゃんは泣きながら長い長い話をした。だいたいの意味は以下のとおり、できるだけ思い出して書いてみる：
みんなほんとうにありがとう！私は思いがけずここにやって来たような人だけど、ここでみんなに出会えて、とってもうれしく思ってる。
ずっと私がここでいちばんたくさん聞いたのは、「キクちゃんは行ける」「キクちゃんはいい」という言葉。だけど私も楽屋で緊張して帰りたくなるときもある。私はみんなが想像するほど強くない。
でも緊張は全部、舞台に上がった瞬間に止まる。みんなに気後れした私や成熟してないパフォーマンスを見せたくないから。
そうだとしても、私が言いたいのは、みんな私のことを強い子だって思いすぎ。私は決していつも一人でいたいわけじゃないし、孤軍奮闘したいわけじゃない。
私が普段話すことはとっても退屈かもしれない。ツイートも含めて、私はほんとに何を伝えたらいいか分からないから。
実は私はみんなが距離を感じるような人じゃない。
みんなにわかってほしい、キクちゃんはみんなを必要としてます。キクちゃんは一人になりたくないです！
実はこの後もまだたくさん話があって、キクちゃんとメンバーとの話や、雨ちゃん（徐言雨）、シャオスー（林思意）、ルーリー（曾艷芬）の話もたくさんあった。なのに私はほんとに、ほんとに覚えてなくてダメだ！
最後に、ファンがキクちゃんに読んだ手紙の言葉が気に入ったので、ここで本編の最後のひとことにするね――
少なくとも僕らには、いっしょに苦労する幸せがある
あなたのセクシーさで私を癒してよ！
以上
日本語試訳はここまで。