SNH48チームSII二期生アイコ(沈之琳)生誕祭によせて、双子の姉からの長文メッセージ

先日、SNH48専用劇場「星夢劇院」で生誕祭を迎えた、チームSIIの二期生アイコ(沈之琳)だが、双子の姉・沈之瑾(シェン・チーチン)が中国ツイッター(新浪微博)のアカウントでメッセージを寄せていた。引用元の2014/11/25 04:22のツイートはこちら

↓左がチームSII二期生アイコ(沈之琳)、右の髪の色が明るい方が双子の姉・沈之瑾。
アイコが抱きついているのは母親。この写真は生誕祭の日の楽屋で、母親と姉も公演を見に来ていた。

以下、少し意味が分かりづらい部分もあったが、何とか日本語訳してみた。誤訳はご容赦ください。

アイコ(沈之琳)が椎間板ヘルニアの痛みを薬でおさえながら舞台に立ち続けているということは、恥ずかしながら初めて知った。


【みんなといっしょに頑張っているのを見られてとても幸運】—-沈之瑾(シェン・チーチン)

沈之琳の生誕祭の動画をさっき見終わった後、ファンの小昊(シャオハオ)さんの書いたレポを読んだ。言いたいことがたくさんあってどこから話せばいいか分からない。

小双(訳註:現地のアイコのあだ名)にとってSNH48という道について、私よりよく理解している人はいないかもしれない。だからファンの大Mさんが生誕祭で手紙を読み上げたとき、私はきっと妹より早く涙を流してた。(訳註:姉の沈之瑾と母親は、アイコ(沈之琳)の生誕祭を劇場に見に来ていた)

大学入試の通知書が届いたとき、彼女が数日ひどく泣き続けてた様子を、私はまだはっきりと覚えてる。家族全員がびっくりしてどうしたらいいか分からなかった。

私たち二人は初めて離れ離れになって、彼女は第一志望の大学に落ちたけどSNH48に合格するというサプライズがあって、まるでそうなる運命だったようだけど、このSNH48の道は決して順調じゃなかった。

妹の椎間板ヘルニアをどうするか、それがSNH48オーディションに入選する前、私が考えていた問題だった。というのはそのせいでマネジメント会社に要らないと言われるかもしれないから。だから妹はずっと経ってから初めてみんなに腰のケガを知らせた。


妹がいちばん最初に一人目のファンの名前を話してくれたときは、感激している様子で、その後たくさんの人が自分を好きになってくれたと話してた。だけどまた最初の公式写真が発表されたら離れていたと、あせって泣いてた。

それにだんだんと競争のプレッシャーが強くなって、次々彼女の外見について皮肉を言う人が出てきて、日に日に攻撃的な言葉でダイレクトメールを送ってきて退団しろと口汚くののしるようになった。

画面いっぱいの沈之琳はたしかに自分の存在感を見られたけど、毎日涙を流してた。

一年後の今日なら言える。彼女はアイドルは元気いっぱいで、お披露目会見のときに彼女が言ったように、みんなにプラスのエネルギーを伝えられるアイドルになりたいって。これが最初の彼女だった。

悔しさ以外にやっぱり悔しさしかない。わざわざ私に電話をして来て、あなたじゃなくて良かったねって言ってくれる友だちもいたけど、実は逆に私は自分だったらいいのにと思った。それが双子ってもんでしょ。

彼女はずっと私にまでごめんなさいって謝り続けて、私まで疲れさせてしまったって。

私の書いたツイートを一字一字発音するたびに、私たちが生まれてからずっといっしょだったって考えたことがあるでしょ。小さな頃からいっしょに夢を追いかけて、いっしょに好きなことをして、いっしょに泣いて、いっしょに笑って、クラスメートとしていっしょに大学受験をして。

今も私たちはいつもいっしょに夢を語ってる。自分の今の状況や、彼女が今日またファンが増えたと喜んだり、自分の名前がなかったとがっかりしたり、ときには彼女は泣きながら、自分もあきらかに二期生なのに、でも私たち6人はいつも無視されるって言ったり。

(訳註:二期生中心のチームNIIではなく、一期生中心のチームSIIにチーム分けされた6人の二期生のこと。アイコ(沈之琳)、いちご(溫晶婕)、ルオルオ(徐子軒)、スリー(孫芮)、チュンチュン(袁雨楨)、みらい(蔣芸)の6人)

朝早く一人ダンスレッスン室でダンスの練習をしていて、突然泣きながら私に電話をかけてきて、腰が痛くて立ち上がれない、どうしようって言ってきて、みんなあんなに遠く離れてて眠ってるから、そのまま横になって少し良くなったら急いで部屋にもどりなさいって慰めたり。

彼女の顔が見えなくても気持ちは想像できるから、私もとてもつらかった。つらいときは私の目の前ならずいぶん楽になるし、少なくとも私の目の前なら本来の自分をぶちまけられる。

だからずっといっしょにいてくれるCC(徐晨辰)にはとても感謝してます。この一年あまり、ときどき不満を言って私をうんざりさせたけど、母親みたいに言って聞かせてくれた。あなた以外に誰も言える人がいないから。

実は私もファンのみんなと同じように、毎日アイコ(沈之琳)のツイートを読んでるでしょ。彼女は前に、この場所は私に夢をもたらしてくれるけれど、夢がどんどん離れていく感じもする、って書いてたことがある。

ときどき私でさえ彼女をどう慰めたらいいか分からない。誰かが代役は全員アイコ(沈之琳)よりダンスがうまいと言ってた。でも、他の代役の子は特定のメンバー専属の代役で、彼女はたくさん舞台に上がるために、腰を痛めていても、前の晩になって翌日出演できると分かっても頑張ってきた。

できる人ができなくなるから舞台に上がれるチャンスが最後に彼女に与えられる。彼女は他の人にはできないこと、やる勇気がないことをやりとげてる。だから毎回ツイートで彼女が今日は振り付けをたくさん間違えてごめんなさいと謝るたびに、私は心の底から尊敬する!

私はと言えば、アイコ(沈之琳)が決してみんなの見てるようなダンスができない人じゃなくて、毎回全力を尽くしているって、わかってくれることだけを望んでる。

彼女がInstagramで恨みごとを言ってるというけど、それは一人の女の子の一年間つもりつもったもの。骨がずれる痛みなんて誰も想像できないし、痛み止めが効かないくらいの痛みや、睡眠薬を飲んでも眠れない痛みなんて誰も想像できない。

たった一人だけ自分のチーム服もなく、自分のロッカーもなくて、お母さんが言ってやっともらったメンバーの気持ちなんて誰も想像できない。

あきらかに口が大きいのにそれでも大口を開けて笑うのが好きな女の子の気持さえ理解しようとしないで、どうしてずっと変わらず彼女を応援してくれる人がいるのか理解できるはずがない。

ときどき彼女もいったいどういう過ちを犯したのか、誰の恨みを買ったのかって自問することがある。彼女が舞台に上がる目的は、自分を見捨てない人たちのためだし、もっと多くの人に自分を知ってもらうため。少しでもチャンスがあれば、つかみに行かないわけがない。

第一回総選挙演説会の公演のあの日、彼女はうれしくて夜も眠れなかった。きっとみんなは彼女のアイドルを知ってると思う。一人のアイドルとして確かに彼女は少なからずディスられてるけど、でも彼女もファンのみんなと同じように、自分で自分を支えきれない時には、アイドルが自分をふるい立たせる支えになる。

妹を好きでいてくれるみんなに、私も本当に感謝してます。

ずっと前に妹が初めて受け取った花が「彗星」さんの送ってくれたものだということ、それから女性が自分を好きになってくれたと喜んでいたのが「大M」さんだということ、それから私が知り合ってからますます私と同じように沈之琳を好きになってくれた「Eちゃん」、「悟空」さん、「妖冶」さんなどなど。

その後ファンの方がますます多くなって、「ルシファー」さん「敦守」さん「小昊」さん「团子」さん「導儿」さん「陽陽」さん「泰哥」さん「白露為霜」さん「幻海」さん「奔跑的影」さん「吱吱」さん「泰哥」さん「銀桃」さん「同福」さん「幸梅友」さん「裴勇俊」さん「小熊」さん「人形」さんなどなど。

名前を挙げなかったのは本当に手抜きみたいだけど、みなさんが彼女に夢と、希望と、生きる意味を下さったことに本当にとても感謝しています。

生誕祭でみなさんが飾り付けをして下さっているのに、自分が後ろで座っているのは、自分が何のお手伝いもできなくて本当にちょっと恥ずかしい思いでした。

私は彼女の姉にすぎませんが、いつもみなさんの愛護と励ましを受け取って本当にうれしくおもっています。妹がいるから、私もあんなにたくさんの元気とパワーを感じ取れて本当に本当に幸運です。実は私はとくにおしゃべりなので、みなさんにもたくさんしゃべって、話が長過ぎるので嫌われるんじゃないかと思ってます- -。

逆に妹は口数が少なくて、でも彼女は本当にみなさんを大切に思っています。この子は本当にEQが低いので、みなさんにも苦労をかけています。

最初の起点に戻ると、実は夢はいちども変わっていません。画家でもなく、デザイナーでもなく、女優でもなく、タレントでもなく、ただ歌手になること、舞台とマイクがあることです。小学三年の芸術学校で学んだだけですが。

でも今は歌とダンスの他に彼女にはみなさんがいます。知らない間に、私の夢もだんだんとシンプルになってきました。勉強に専念して、両親を愛して、ただしっかりと妹に付き添って妹を応援して、みなさんといっしょに彼女の成長を見届けたいと思っています。たとえ後ずさりすることがあってもあきらめません。

生誕祭で初めてみなさんに歌をお聞かせするチャンスがあり、認めて頂けたのは本当に大きなプレゼントでした。あきらめようと思ったこともありますが、沈之琳が前に、もしあきらめちゃったら、また夢が原点にもどってしまうと言ったのを覚えています。

私たちはいっしょに応募してオーディションに参加して、いっしょにファッションとメイクを勉強して、例のいわゆる黒歴史も成年する以前のぼんやりした努力にすぎません。

なので一年余り経って、何もなかったように見えますが、実際にはたくさんのことを経験しました。妹がこの一年に流した涙は、私がこの一生忘れることのできない量です。

沈之琳の心の中はもうこれ以上ないくらい強くなっていて、いちばん重要なのは心の中にたくさんの支えができたことです。またどんなに攻撃を受けても、どんなにディスられても、入団の時にもう経験済みのこと、ここまでこんなたくさんの文字を読んで下さってありがとうございます、きっとそれこそ本当の愛ですね!

真夜中に私もこんなに長い文章で何が言いたいのか、何を言うべきか、言わざるべきか分かりません。六時過ぎには起きて朝早く出かけるのに。

親密になればなるほど、言葉にして愛とかなんとかますます言いづらくなるって言いますよね。私もね、妹とほとんど毎日のように口げんかをして、でもあっという間に仲直りして、今までお互いしっかり話したことがありませんでした。言わなくても全てわかるからかもしれないけど。

沈之琳、実はずっと私はあなたより幸運な人で、いつもはぼんやりしてるのに肝心なときに奇跡が起こる。でもあなたは実際ずっと努力し続けてきた人です。私のIQと条件反射の面倒を見てくれてありがとう。私たちは実際遠く離れてるけど、心はずっといちばん近くにいるよ。

最後に、私の妹を応援してくれているみなさんに感謝します。もともとお互い知り合いでもないのに、何の取り柄もない妹がみなさんにこんなにも良くして頂いているんですから、私なんてもっと取り柄がありません。

でもみなさんは同じ人のために、同じ目標のためにいっしょに集まってくれています。だからずっと今まで頑張ってきて、私も敬服するくらいの妹にとても感謝しています。

妹はこれからも全力を尽くして頑張り続けます!将来は私たちでいっしょに、もっとたくさんの笑顔を作り出して留められればと願っています。ずっと付き添ってくださったみなさんの心にもきっとプレッシャーがたくさんあったでしょう。お疲れさまです!

それから最後の最後に。もし何気なく私のこの突然の文章を目にしたら、ここ数日感じるところがたくさんあり過ぎたせいだと思って下さい。私はただの普通の大学生で、妹の幸せを願っている姉にすぎません。

もしマイナス面の考え方があったとしても、どうか基本的な尊重の気持ちは持っていて下さい。沈之琳というシンプルでよく笑う女の子に、楽しく自分の夢のために頑張り続けさせてあげたい、それだけなんです。

彼女を無理にでも退団させようとしている人は、出来るものならやってみて!なんの理由があって彼女に夢を無理やり捨てさせようとするの。もし彼女があきらめることがあっても、二度目に二期生の初回選考の舞台に立つことはないよ。