SNH48メンバー三期生・四期生「歌ってみた」「踊ってみた」動画の潜在力

SNH48メンバーの最近の「歌ってみた」「踊ってみた」動画をまとめてご紹介。

(ちなみに「歌ってみた」「踊ってみた」と呼んでいるのは、日本のみなさんに分かりやすいようにするためだけで、本人たちがそう呼んでいるわけではないので誤解のないようお願いします)

多くの場合「歌ってみた」動画は中国製のカラオケアプリ「唱吧」で、「踊ってみた」動画はVineっぽい短編動画アプリ「秒拍」で収録されている。「唱吧」にはリバーブを入れる機能が付いているらしい。

やっぱり中国の10代~20代前半の人口は、なんたって日本の10倍いる。彼女たちのようにオーディションで山本学さんも顧問として参加し、厳選されたメンバーは、それだけで個人の才能やパワーがすごいのもうなずける。

↓チームX四期生・炭酸(張丹三)小松未歩『謎』を日本語で歌ってみた。
ファンの誕生祝いに歌ったもの。

中国の若者にアニメ版『名探偵コナン』は昔から大人気なので、この主題歌もおなじみ。でもこの歌ってみた動画のポイントは炭酸(張丹三)の表情と全体の雰囲気。

とにかく炭酸(張丹三)は表現力もあるし、日本の渋谷系から森ガール的な、固有名詞で言えば蒼井優っぽいセンスは抜群。

↓チームX四期生フェイフェイ(馮曉菲)少女時代『また巡り逢えた世界』踊ってみた

フェイフェイ(馮曉菲)はデビュー当時は公演MCでひとことも話さなかったが、最近はものすごくおしゃべりになった変化の大きさにびっくり。

でも、ダンスのパワフルさは『最終ベルが鳴る』公演の初舞台からまったく変わらない。身長は160cmと、AKB48なら普通だけれど、SNH48の中では、とくに長身メンバーの目立つチームXの中では低い方。だからこそパワフルなダンスが売り。

ちなみにフェイフェイ(馮曉菲)は、同じ四期生のなかでは最年少15歳のスイスイ(楊冰怡)といちばん仲がいいらしい。

↓チームX四期生きのこ(閆明筠)初音ミク『妄想税』踊ってみた

彼女はチームXの中ではマニッシュなキャラのきのこ(閆明筠)。ハスキーボイスと、両手を合わせて「ごめんなさい(対不起)」と言うのが口ぐせ。

身長は171cmなので、ダンスの大きさとキレの表現力は、まだまだ成長する可能性があるような気がする。

↓チームHII三期生カメちゃん(徐晗)蛤小蟆『胖子的漂浮』

第二回総選挙のアピール・パフォーマンスでも歌っていた曲。上海の若い女性のシンガー・ソングライターの曲。彼女の声質によく合ったバウンス・ビートと脱力系メロディー。

実はこの曲の歌詞はかなり不思議系らしい。「ぷかぷか浮かんできた/こんなぷかぷかってどういうこと?/私はデブなのになんで浮かんでるの/何だ水に入ってたんだ/でもなんで青い大海原じゃないの?/いっか、プールでもいいや/いま私は自身満々/ぜんぜん無理せずぷかぷか浮かんでる/こんな痛快なことってなかった/みんながヘンな目で見ても/ぜんぜん気にしない/体重が150キロでも200キロでも250キロでも/気楽になってめんどうな問題は考えない/今の私がこんなキレイって分かってれば」。だいたこういう意味の歌詞。

↓チームHII三期生メンヤン(許楊玉琢)Eminem ft. Rihanna ‘Love The Way You Lie’

一期生CC(徐晨辰)や三期生カメちゃん(徐晗)もそうだが、SNH48にここまでがっつりアメリカの最新の楽曲をフォローして、自分でも英語で表現できるメンバーがいるのは心強い。

国境を超えたアピール力という意味で、実は日本の48系グループよりも、SNH48は「グローバル」な表現力のあるメンバーが多いことが特長。

じつは日本人は大きな誤解をしていて、中国はインターネット規制があり、言論規制があるので、個人レベルの自由な表現力も制限されていると勘違いしている。

じっさいには中国の大都市のセンスのいい若者は、身軽にネット規制をすり抜けて、貪欲に欧米や日本、韓国のポップカルチャーを吸収している。

五期生にもどんなすごいメンバーが潜んでいるか、とっても楽しみ。