SNH48チームHII三期生ドウちゃん(李豆豆)退団ツイートの日本語試訳

さあ大変なことになった。SNH48チームHII三期生ドウちゃん(李豆豆)が体を壊して退団宣言のツイートをしてしまった。

チームHII三期生はすでに夏ちゃん(楊吟雨)という逸材が、学業を重視する両親をおもんばかって、すでに退団している。

その後、クマちゃん(李清揚)も一度は退団の意思をツイートしたが、チームメイトが何とか引き留めに成功した。

チームHIIは五期生が補充されるまでちょうど16人しかおらず、一人でも欠けると定期公演は必ず欠員が出るという状態だった。

とにかく添付画像によるドウちゃん(李豆豆)の長文ツイートの全文を日本語試訳する。原文はこちらの2015/11/06 21:49のツイート


みんなこんばんは~最近学校と会社の両方のことが気にかかっていて、ついにいまあきらめることにした。このツイートを書いている私は、気持ちがすごくそわそわして、すごく不安だけど、でも自分自身と、皆さん全員のために、ちゃんと説明する決心をした。

もちろん、みんなもう知っていると思うけど、この決定はけっして簡単じゃないし、自分の内心の悲痛な気持ちや、どうしようもないという気持ちや、いろんなマイナスの感情を克服して、いろんな方面のことを考慮した上ではじめて、理性的に決めたことだから。

みんなは2か月前の話から聞きたいかな?

実は、2か月前の私はかわらず闘志満々の若い小娘だったね。心の中では中二病っぽく自分は必ず学業と仕事を超うまく両立できるって思っていたけど、せいぜい睡眠時間を犠牲にするくらい。

とにかくイベントの仕事と学校の勉強の両方を一つも取りこぼしちゃいけない、たとえ深夜の電車に乗ることになっても、たとえ他の人がお休みでもずっと仕事をして、自分が望んでやったこと。

それが可能だった原因は、自分がずっと実践してきた一点にかかってた。自分で選んだ道はつまずいても最後まで歩むんだってこと。今までの19年間だって一度も自分が選んだ道や自分で決めたことを裏切ったことはなかった。

だから9月に入学したばかりの私は(訳注:浙江伝媒大学に入学したことを指すと思われる)無限の情熱とパワーに満ちていて、軍事訓練(訳注:新入生は男子も女子も参加が義務付けられているらしい)の期間も、自分の計画にしたがって学業と仕事を両立する段取りをしていた。

すべては最初に決めた計画どおりに進んだ。毎日朝早く軍事訓練に参加して、お昼に時間があれば新しい歌を聴いて覚えて、同級生たちの学習進度に遅れないようにして、もし劇場公演の仕事があれば、前日に公演のダンスを通しで練習できる場所を探しておいて、最後は劇場公演が終わるとすぐに電車で杭州にもどってくる。

でもこういうことは全部、私にとって、ちっとも苦労じゃなくて、価値があることだった。こういう充実した生活はたしかに疲れるけれど、でも楽しかった。

もしかすると人生に迷っている人がたくさんいるかもしれない時に、私はもう自分が好きな事のために努力をしてるんだから、この喜びは言葉では言い表せないほど。

でも神様は間もなく私にとても大きな教訓を与えて下さった。というのは、私がしているすべてのことは、一つだけ、コントロールできない要素を考慮していなかったから。体のこと。

みんな覚えてるか分からないけど、いちど私が学校から帰って来て公演をやって、公演の2曲目のとき、もう体調が悪くなって、でもあまり気にせずに、最初の4曲を頑張って踊り終わった。

その結果、4曲目の最後の決めのポーズの後、両脚に完全に力が入らなくなって、走って舞台から降りて自分がどういう状況か確かめようと思ったのに、楽屋に戻る力さえなくなってた。そのせいで一部の観客の皆さんに見える場所で倒れてしまって、その後のことはみんなも知ってるよね。

そのときの事が私にちょっとした打撃になった。まるで神様が私に、自分の体を大事にしない人間は何事も完成できないんだと言っているみたいで。

でも残念ながら、私はこの一点にすぐに気づかなかった。平日の劇場公演には参加しないことに決めたけど、でも問題の根本的な解決にはならなかった。その後の劇場公演は毎回、プロ意識をもってそれまでどおり意欲満々でやりとげた。

突然9月のある日、会社が私に仕事の知らせをくれた。湖南衛星テレビのネット放送局「マンゴーTV」の『百万秒問答』の収録に参加すること。

最初は信じられなかったから冷静なふりをしてたけど、実際に番組の資料と司会を担当する自分あてのレターを読んだら、本当にすごく感激して、その晩は、何としても、この仕事のためにまじめに十分な準備をするぞと思った。

でもその後しばらくの間、私は本当に”災いは一つだけではやって来ない”という言葉を信じたよ。長いあいだ風邪なんてひいたこともなかった私が、突然激しい咳をしはじめて、学校の入学して最初の課題の完成にまで影響が出てしまった。

人生は順調な方向に発展するってずっと信じていたから、自然に治るだろうと思い込んでいたのかもしれない。とにかくその時は、そういう咳がずっと長く続くなんて思いもしなかった。

ついに、9月末のある日番組収録の現場に着いて、リハの2日目、明らかに咳がどんどん激しくなるのに気づいて、生放送番組の放送のレベルを保証するために、マネージャーのお姉さんと相談して、毎日湖南衛星テレビにある医務室に行って、3回吸引をすることに決めた。

スタッフ全員の心配と期待の中、私は10月1日早朝の番組の司会をしたけど、連続3時間持ちこたえることができなかった。そう、私は今でも自分を叱り飛ばしたい、思い上がり過ぎなんだよ!って。

事が過ぎてからこんなに経ってしまったけど、やっぱりmomo(莫寒)先輩とダイモン(戴萌)先輩には深く謝らないといけない(訳注:病気で倒れたドウちゃんの司会担当分をすべてmomo(莫寒)とダイモン(戴萌)が代わって担当したことから)。

その後、後悔の気持ちがずっと私にまとわりついて、その時実家に帰って数日休養したけど、体の状態は全然良くならなかった。この時になってやっと、私は最初に言ったあの言葉の意味を理解したみたい。自分の体を大事にしない人間は何事も完成できないってこと。

武漢や杭州に帰って、いろんな病院に行って、速く回復させる方法がないか聞いて回ったけど、私の予想どおり、”低血圧”っていうこの持病がいつから始まったのかわからないけど、完治させるのは不可能だと分かった。ただ自分でいつも注意することしかできない。

同時に、メンタルクリニックにも行って、より良い状態で仕事をするにはどう自分を調整すればいいか尋ねたけど、とっても短い時間しか効果がなかった。

以上がおおよその事情。

でも私が言いたいのは、普通の人間としてであっても、アイドルとしてであっても、私のプレッシャーに対する抵抗力はすごくあるということ。たったこれくらいのことで、夢を持ってやって来た場所から離れるわけにはいかない。

そう思って、その後、学校や家族やいろんな立場の人たちと話をした。

私がずっと思っているのは、この社会では、コミュニケーションがとてもたくさんの問題を解決してくれるということ。私もとてもコミュニケーションが好きな人だし、とくに両親と話し合った後、この19年間で初めて両親の本心の考え方を理解できた。

私の子供の頃は同年齢の子たちと違って、父親と母親の教育は受けなかったから、自分自身にたよっていろんなことを学んできた。だから物事を理解するのが速くて、両親が離婚した後も両親のことをもっとよく理解できた。二人とも私の生命にとって必要不可欠な存在だと思った。

ここで両親と話した内容を具体的に書くことはできないけど、家庭のことを考慮して、両親の負担を減らすために、それからいろんな小さなことも含めて、私は決心した。この大きくもあり、小さくもある夢をあきらめるということを。

ここまで話して、ちょっと現実的な問題も考える必要があるね。11月8日の公演には私は参加するよ。(訳注:この部分は伏せ字になっている)の後のリクエストアワーは、いろんなことを考慮した上で、みんなと、会社やメンバーの意見も考え合わせて、16人曲に参加するかどうかは、また改めて決めることにする。

本当に本当に本当にみんなごめんなさい。重要なときも、そんなに重要じゃないときも、絶えず自分で絶対にここで頑張り続ける、みんなといっしょに成長する、と言い続けてきたことは、自分でも分かってる。

だから私のファンになって1か月の人でも、こんな日が来るなんて絶対に思いもしなかったよね…

でもみんなに信じて欲しいのは、誰よりも私自身が悲しいということ。私の夢に対する執念は絶対にみんなの想像もつかないほど深いし、いままでこんなに早くみんなと離れるなんて思いもしなかった。

ここまで書いて、私もどういう言葉で自分の今の気持ちを伝えられるのかまだ分からない。本当にみんなを慰める言葉もないし、自分を慰める言葉もない。だって事実は目の前にあるんだから。

みんなに少しうれしいことを話そうか。ずっとみんなに話すチャンスがなかったこと。私はチームHIIと私みたいにクールでカッコよすぎのアイドルをずっと好きでいられる、これって奇跡みたいだと思う。

一人のアイドルとして、みんなに何のお楽しみもあげられなかったけど、それでも思うのは、ずっと私のファンでいられたことはとても幸せなことでしょ。だって私のファンには、きっと私の美貌が好きな人が多いと思うから。もちろん人格的な魅力もあるけど。

私はずっと人を安心させられるアイドルになりたかった、何事についても私のために心配しなくてもよくて、みんなにサプライズを与えられるような。

でもそうするとみんなに距離感を感じさせちゃうでしょ。笑。実はいろんなことを思っていたけど、ただみんなに向かって話さなかっただけで、みんなに対する気持ちは本当に深いんだよ。

でもここで、ひとことみんなに必ず言っておかなきゃいけないことがある。それは、私はずっとものすごくポリシーを持った人だってこと。しかも、どんな環境でも、すこしもためらうことなく自分を持ち続けることができるということ。

周りの悪いことに影響されないし、利益のために自分を変えるようなこともしない。この一点だけはいつでもどこでも、あえて口に出さなかった。もちろん私が超美人だってこともね。

さあ、いちばんつらい時がやって来た。みんなと本当にお別れしなきゃいけない時が来ました。私は誓います。必ず自分が尽くすべき責任は最後までやりとげて、周囲の人に迷惑をかけないようにします。出会いも一種の縁。だからみんな全員が、私のことを好きな人も、すきじゃない人も含めて、これからの人生の道で自分の夢を実現できますように、そしてキラキラと輝いていられますように。みなさんの幸せを祈っています!!!