SNH48一期生から五期生まで主力メンバーが年明け数か月間ネット番組『国民美少女』に集中、劇場公演不参加

今晩2015/12/19(土)のSNH48チームSIIクリスマス特別公演、いつもの『夢を死なせるわけにいかない』のユニット曲部分の代わりにクリスマス特別コーナーがあった。

その最後のMCで舞台がいきなり暗転して、劇場内にサイレンが鳴り響いて、オンライン生放送を見ていたファンの人も「びっくりした」「火事かと思った」とコメントを流していたのだが、登場したのは軍服の36人のSNH48選抜メンバー。

何の選抜メンバーかというと、2016/01/10(日)からSNH48運営が、中国最大の動画サイト・優酷土豆と提携して制作、ネット配信を始めるバラエティー番組『国民美少女』の選抜メンバー。

詳しくは中国ツイッター(新浪微博)の『国民美少女』番組公式アカウントの下記ツイートを日本語試訳してご紹介したい。



今晩の公演のオンライン生放送をご覧になった皆さんはすでにご存知のとおり、SNH48の36名のメンバーは選手として『国民美少女』に参加し、今晩は制服を着て集団でみなさんにしばらくのお別れをしました。

コンテストの公平を期すために、メンバーたちは番組に参加する期間中、しばらくのあいだ全ての公演スケジュールをキャンセルします。いままでずっと劇場を守ってきたファンの皆さんにとっては、たしかにとても残念なことです。

劇場でみなさんと近距離で交流することを愛しているメンバーたちにとっても、どうしようもないことです。

でもここでみなさんのお許しをいただいて、メンバーたちは今までと同じように精進します。しばらく集中レッスンをした後、2016年の1月10日、みなさんは『国民美少女』の中でさらに星のように光り輝くメンバーたちを目にするでしょう。

ずっとメンバーたちを熱烈に応援してくださったみなさんが、今回も意欲満々で熱い期待と応援を好きなメンバーに伝えてください。

#w手勢告白#(wサインで伝えよう)というタグについて

メンバーたちはしばらくお別れしますが、お別れに際して、メンバーたちは劇場を守ってくれる他のメンバーたちとみなさんがいっしょに応援と励ましを送り、メンバーたちの帰りを待ってほしいと思っています。そこで、w=waitingの「w」の文字で、公演がない日々も僕らはきみを待ってるよ!とツイートしてください。

みなさん私たちと一緒に。

#w手勢告白#というタグで、1月10日にお会いするのを楽しみにしていてください。


じゃあ一体『国民美少女』というバラエティー番組に選抜された36人のメンバーてゃ誰なのか?

下の写真で調べてみる。

正直、五期生の顔と名前が一致してるかどうかはまだ自信がないので、一期生から四期生だけ、前列左から。

五期生・於佳怡、四期生・桃子(李釗)、三期生ユーちゃん(劉佩鑫)、三期生モンスター(劉炅然)、三期生カメちゃん(徐晗)、二期生テテちゃん(黃婷婷)、二期生ナナちゃん(萬麗娜)、二期生リサ(陸婷)、一期生CC(徐晨辰)、四期生ランラン(宋昕冉)、五期生・陳音(11名)

四期生スイスイ(楊冰怡)、四期生まるこ(楊韞玉)、五期生リンリン(陳韞凌)、五期生???、一期生レンレン(吳哲晗)、一期生キキ(許佳琪)、五期生・周怡、五期生・嚴佼君(8名)

四期生ニュース(孫歆文)、五期生・張怡、五期生・費沁源、四期生・天草(王曉佳)、四期生ダーミー(李晶)、五期生・MIMI(陳美君)、四期生・炭酸(張丹三)、五期生・張菡筱、四期生ダートウ(陳琳)、四期生ペンペン(謝天依)、四期生マコちゃん(張韻雯)、四期生チョウチョウ(汪佳翎)(12名)

以上、体調不良などで欠席した選抜メンバーもいるので、写真に写っているのは31名。

残りの『国民美少女』選抜メンバー5人のうち現時点で分かっているのは、四期生フェイフェイ(馮曉菲)、五期生・熊素君。(分かり次第追記します)

五期生のエース・費沁源が参加するし、四期生からは炭酸(張丹三)、まるこ(楊韞玉)、桃子(李釗)、スイスイ(楊冰怡)などのトップメンバーが参加するので、たぶんチームX、チームXIIの劇場公演はチケットの売れ行きがガタ落ちになるだろう。

それでもSNH48運営はインターネット番組に主力メンバーを送り出して、しかも『国民美少女』というタイトルまでつけて、中国全土での知名度をあげるプロジェクトに賭けたというわけだ。

たしかに2~3か月の間ではあるけれど、じつは上海や広州などの大都市には、AKB48クローンの女子アイドルグループ、しかもSNH48の登場前の、中国のいろんなAKB48クローンのグループほどヒドくない、地下アイドルグループが雨後のたけのこのように現れている。

理由は単純に「小金が儲かる商売だから」だ。(例の中国共産党の文工団「五十六朵花(五十六輪の花)」は別として)

このSNH48運営の施策が吉と出るか凶と出るかは、たぶん来年のSNH48第三回総選挙の総投票数ではっきり分かるだろう。

個人的には、いまさらインターネット番組で賭けに出ても、打ち手として新しさがないと思う。ネット番組で獲得できるファンがいるなら、すでに『SNHello』や劇場公演のオンライン生放送で獲得できていたはずだ。

一時期シリーズ化するかと思われた『進撃の少女』も尻すぼみになったし、バラエティー番組やリアリティーショーという形態のインターネット番組で、あまり斬新なことができるとは思えない。

SNH48運営はオンライン・ゲーム会社の社長が経営しているので、「O2O(オンライン・トゥー・オフライン)」という考え方にこだわりを持っているようだ。

ただ、本来のAKB48系グループの理念からすると、最初は利益が出なくても、北京や広州の近郊の都市に遠征して、ミニライブと握手会を地道に続け、「会いにいけるアイドル」の地理的な範囲を広める方に資金を使うべきじゃないかと思う。

たぶん今回の「オンライン」の『国民美少女』という企画も、目的は北京や広州に結成予定の姉妹グループの「市場開拓」だと思うからだ。

今回の企画に一つ積極的な効果があるとすれば、劇場公演に残るメンバーの公演での立ち位置(ポジション)が良くなって、モチベーションが上がり、結果的にパフォーマンスの能力が上がるだろうということ。

ただしチームX、チームXIIはチケットの売れ行きが運営の予測以上に落ちてしまうと、残ったメンバーのモチベーションも逆に落ちるリスクもある。

でも、総じて、おもしろい。

SNH48には、AKB48にはないフロンティアがあるし、スピード感がある。

AKB48はニューシングルに卒業メンバーを引っ張りこまなきゃいけないほど、新たに開拓するフロンティアというか、ブルーオーシャンというか、未開拓の土地が存在しない。何をやっても陳腐と言われてしまう。

でも、SNH48は、当局に目をつけられない限り、何でもありなところがある。その分リスクも高いけれど、そういうハイリスクな組織運営を傍観したり、または、没入して育てられるからこそ、地下アイドルはおもしろいんだろうと思う。

そんなことやったらきっと失敗するのに、それやるか?という地下アイドルならではの危なっかしさが、AKB48にはもうありえないけれど、SNH48にはまだある。


*)追記:四期生チームXキャプテン・ダーミー(李晶)の2015/12/19 23:17のツイートによれば、四期生チームXはSNH48運営会社と交渉した結果、全員が『国民美少女』と劇場公演『逆上がり』を掛け持ちするらしい。

えっと、上の『国民美少女』番組公式アカウントでは、コンテストの公平を期すために、番組参加メンバーは劇場公演の予定を取りやめるって書いてあるんですけど… (^_^;)

まぁ、SNH48運営としても、あれだけ主力メンバーを番組にとられたらチームXの劇場公演のチケットが売れなくなるのは分かっているから、その方がいいよね。

で、五期生のチームXIIはどうするんだろう… (^_^;)