SNH48『国民美少女』が最終回2016/04/02(土)に向けてなぜかクラウドファンディングで資金集め

SNH48が上海東方衛星テレビ、中国動画サイト最大手の「優酷土豆」と提携して、毎週放送しているバラエティー番組『国民美少女』。すでに第8回になっている。

どうやら2016/04/02(土)が最終回になるらしいのだが、その最終回『国民美少女スーパーフェスティバル(超級盛典)』に向けて、なぜかクラウドファンディングが行われているらしい。

国民美少女総決戦およびスーパーフェスティバル(タオバオ クラウドファンディングサイトより)

「タオバオ(淘宝)」というのは、アリババという中国最大の電子商取引企業が運営する、日本でいえば楽天みたいなショッピングサイトだが、最近ではクラウドファンディング機能も持っている。

でも『国民美少女』はSNH48運営会社がテレビ局と中国動画サイト最大手と提携して、魅藍という中国のスマホメーカーのスポンサー付きで制作している番組だ。

なぜクラウドファンディングで資金を集める必要があるのか、よく分からないが、事実として資金集めをしている。

その資金集めの目的は「あなたは資金提供は(番組上のチームS、N、Hの各チームへの)投票権となり、総決戦の最終結果にじっさいに影響をあたえることができます。提供された資金は最終回の総決戦に人気ゲストを招待するために使われ、美少女学院をサポートします」

この図のように、『国民美少女』の番組上のチームS(S学院)、チームN(N学院)、チームH(H学院)のそれぞれに「加油包(がんばれ!パック)」として、一筆9.99人民元(=約170円)から投資することができる。

そしてびっくりするのが「VIP大礼包(VIPビッグプレゼントパック)」の一筆19,999人民元(=約35万円)!!

これは最終回の総決戦のリハーサルと本番を、スタジオのいちばん良い位置の観覧席で見ることができ(6席確保できる)、しかもメンバーとのツーショット撮影ができ、なおかつ、1,000票の投票権、魅藍スマホ1台をもらえるというもの。

現地ファンは、「国民美少女と言いながら事実上の総選挙じゃなか」というツッコミを入れており、「お金は本当の総選挙のためにとっておこう」「この番組のために使わない方がいい」と、中国の2チャンネル的な掲示板(百度貼吧)に書き込んでいるようだ。

じっさいこの『国民美少女』最終回の総決戦のためのクラウドファンディングは、目標が2016/03/31までに168万人民元(=約2,900万円)を集める、というとんでもない金額に設定されている。

ところが現時点で資金提供しているのはたった376人、集まった金額は3,756.24人民元(=約6万5000円)。

番組自体、さすがにちょっと飽きてきた、という掲示板の書き込みもあるようだし、最終回の2016/04/02に向けて、この『国民美少女』企画はいったいどうなるのだろうか?