AKB48運営がいまさら2013年『AKB48 あなたがいてくれたから』中国語訳を発売する理由が不明

AKB48運営がSNH48運営会社に正面切ってケンカを売っているようなので、このブログでもときどきAKB48運営の中国での活動にツッコミを入れてみることにします(笑)。

今日2016/07/07 19:51に中国ツイッターのAKB48公式アカウントが、2013/11出版の『AKB48 あなたがいてくれたから』中国語版が出版されることを、得意気にツイートしている。


AKB48中国公式サイト「中国語簡体字の新しい本『AKB48グループ公式インタビュー集』が発売されます~『週刊朝日』がメンバーにおこなった公式インタビュー集です。文章はそれぞれのメンバー個人の観点から、一人称で日本のアイドルの発展史を見通すもので、メンバーの個人的な成長の中の、夢や、奮闘の青春ストーリーになっていて、多くのメンバーの秘話やエピソードを収録しています。


このツイートを見て現地の昔からのAKB48ファンは、いろいろとツッコミを入れたくなると思う。

まず2013年時点で日本からこの本を取り寄せてすでに持っているファンがたくさんいるはず。

そして、現地ファンが草の根で中国語訳したものが、すでにネットに出回っていて、内容もとっくに知ってるよ!というファンがほとんどのはず。

なので「なんでいまさら2013年の本を売り出してるんだ?」というのが、大部分の現地の熱心なAKB48ファンの、内心の正直な反応だろう。

そしてこのツイートのコメントで面白かったのは、公式のくせに小嶋陽菜の漢字も正しく書けないのか、という意味のコメントが2つもあったこと。

中国人からすると「嶋」と「島」は別の字。AKB48運営は「島」に書き換えるのが公式日本語訳として正しいと勘違いしている。いわば「公式版」の押し売り。ファンの気持ちを考えていない。

あとは「いくらで売るつもり?」という、まっとうな疑問。中国人ファンからすると、公式版ということで、高く売りつけられるのではないかという心配がある。

そこで中国最大のオンラインショップ「タオバオ」で検索してみると、さっそく定価46人民元(約700円)が、いろんな値段に割り引かれて、最大3割引で売られている。

ここまで値引きされていれば、良心的と言えるけれど、やっぱり、今さら2013年のインタビュー集を買う現地ファンがどれだけいるの?という疑問は残る。

やっぱり日本のAKB48運営は、中国国内でAKB48がどう受け入れられているのかや、SNH48がすでに本部AKB48とは違った受け入れられ方をしていることが、よく分かっていないらしい。

だから上海で開催される中国ネット企業「360」の地味なイベントに横山由依ほか主力メンバーを派遣したり、現地ファンにとってはとっくの昔の2013年の本を、いまさら中国語訳して発売してみたり、トンチンカンなことをやらかすのだろう。

SNH48を「契約違反」として一方的に切り捨てるのも、AKB48運営が中国のお国柄や、中国市場の特殊性をよく分かっていない結果なんだろうと、個人的には思います。