SNH48五期生シャンシャン(姜杉)ツイート再開と、運営会社によるネタ掲示板の閉鎖申請(その後の追記あり)

SNH48関連の週刊文春的ネタをご紹介。

以下、筆者がどれだけ真剣に書いていても、あくまでネタとしてお読み下さい。ベタに受け取らないように(笑)。

SNH48チームXII五期生シャンシャン(姜杉)が久しぶりに中国ツイッター(新浪微博)でツイートをした。

ファンと私的に連絡をとって旅行に出かけ、キスの場面を撮ったチェキを晒されたことを謝罪したツイート以来だ。

ツイートの内容は「夜のダンスレッスン」というひとこと。SNH48生活センターのダンスレッスン室の写真がそえられている。

SNH48運営会社としては、一期生がファンと私的に連絡をとったときと処分内容に明らかな不公平があっても、それでもシャンシャン(姜杉)の処分をあくまで「劇場外の仕事の半年間停止」にとどめたい考えなのだろう。

当然シャンシャン(姜杉)のファンは彼女のツイート再開を大歓迎している。

しかし、他のメンバーのファンは、おそらく納得していないと思われる。

そしてSNH48三期生チームHIIルーシー(王璐)が、他のメンバーのファンからの誹謗中傷に耐えきれず、ついに退団したのは、先日お伝えしたとおり。

まさにこのタイミングで、一つの事件が起こっている。

中国2ちゃんねる「百度貼吧 バイドゥてぃえば」の「生個女孩」掲示板について、百度の掲示板運営部門に正式に閉鎖申請が出されたのだ。

「生個女孩」掲示板といえば、今回のシャンシャン(姜杉)のキスの場面のチェキを含め、いままでSNH48メンバーの契約違反を暴露してきた掲示板の一つである。

日本で言えば週刊文春的な位置づけだけれど、当然週刊文春のような大手出版社発行のマスメディアではなく、一般人の口コミ掲示板だ。

その掲示板の閉鎖申請が、上図のように2016/11/17に出された。申請理由を日本語試訳する。


生個女孩掲示板には大量の誹謗中傷の書き込みが存在している。

同掲示板の参加者は言論の自由を乱用し、とあるグループに対する大量の不適切な言論と、悪意の攻撃を大量にねつ造している。

また極めて悪い影響を作り出し、同グループのメンバーのイメージを毀損している。

同掲示板の管理者は悪意で(同グループのメンバーを)侮辱している参加者と共謀し、掲示板内の調和を破壊し、スキャンダルをねつ造し、事実をねじ曲げている。

さらに事実の正義を維持しようとする少数の参加者のIDを理由もなく無効化し、かつその書き込みを削除している。

全力で仲裁を阻止されたため、何度も状況を改善しようとしたが最終的に結果を得られなかった。

管理員が適切な処置を行い、同掲示板を閉鎖し、「貼吧 てぃえば」の雰囲気を清らかにするよう希望する。私たち掲示板参加者と「貼吧」管理員はともにより清潔で、より調和がとれ、より美しい掲示板環境を建設したいと思っている。


いかにも中国らしい文章(笑)。

この文章を読んで、SNH48運営会社が手を回していないと考える方がムリがある。「生個女孩」掲示板の閉鎖を申請しているのは、明らかにSNH48運営会社の利益を代表する現地ファンだ。

もしそうでないなら、SNH48運営会社はこの閉鎖申請に反対すべきだ。

ところで、今回のシャンシャン(姜杉)の例にしても、過去のレンレン(吳哲晗)やマオマオ(李宇琪)の件にしても、メンバー本人が事実と認めて謝罪した事実を暴露することは、「言論の自由の乱用」ではない。

そもそも、SNH48運営がタレント・マネジメント会社として、また、メンバーの家族から大切な子供さんを預かっている会社として、メンバーが契約違反を犯さないように監督する責任を十分果たしていないからこそ、暴露されるネタを与えてしまっているわけだ。

もっと言えば、過去のいずれの案件についても、じっさいには暴露される以前にSNH48運営会社は契約違反(ファンと私的に連絡をとること)を把握していた可能性が高い。

運営会社がメンバーの管理保護責任を十分果たさず、また、案件が起こったときに自主的にメンバーに対する処分を行わないからこそ、「生個女孩」掲示板のような場で、運営会社としての無責任さを追求される結果になっているわけだ。

たとえば、程文路の案件などは、SNH48運営会社は逆に現地ファンの「言論の自由の乱用」による「誹謗中傷」に便乗して、彼女を強制退団処分にしている。

運営会社は、ときには「生個女孩」掲示板のような草の根メディアを、自分たちの運営をやりやすくするために利用しているのだ。

そういった運営会社自身の監督不足や、秘密主義や、恣意性を棚上げして、一般人の情報交換の場を「言論の自由の乱用」として閉鎖申請することこそ、権力の乱用による言論の自由の弾圧と言える。

運営会社が行使すべき権力は、メンバーの契約違反(ファンと私的に連絡をとったり恋愛すること)が事実であれば、メンバーを公平かつ適切に処分すること。事実でなければ、個々の案件ごとに公然と反論すること。

運営会社が行使できる権力はそこまで。

それ以上のこと、つまり現地ファンの自由な情報交換の場を閉鎖するために権力を行使するのは、明らかな権力の乱用だ。

もちろん「生個女孩」のような掲示板では、正しい事実が暴露されるだけでなく、事実無根の誹謗中傷が行われることもあるだろう。

しかしそれは、SNH48運営会社の監督不足や、秘密主義や、不公平さや、恣意性の結果の一つだ。

自分たちの欠点を隠すために、まさに自分たちの欠点が生み出した掲示板を閉鎖するのは、本末転倒といえる。

今回「生個女孩」掲示板が閉鎖されることで、SNH48運営会社に不満を持っている現地ファンは、ますますメンバーへのダイレクトメッセージによる直接攻撃にシフトするだろう。

メンバー一人ひとりにとっては、さらに悪い結果になるのは見えている。

「言論の自由」は本来、意見の対立を通じて初めて実現されるもので、最初から誰もが納得する理想的な調和(和諧)など存在しない。

「言論の自由」の本質をSNH48運営会社が理解していないのは、あの国では仕方ないけれど、その被害をこれからますます強烈に受けるのが、一人ひとりのメンバーであることを考えると、悲しいなぁ。

2016/11/18追記:
上記の掲示板削除申請は百度の運営部門に却下されたようだ。同じ削除申請を何人もが書き込んでいたが、全て却下されている。百度にとってはまともに相手をする価値のない削除申請だったのだろう。

念のため日本語試訳しておくと、「ご意見ありがとうございました。私たちが事実を確認した結果、あなたが通報した掲示板はひとまず閉鎖の基準に符合しておりません。当該掲示板に規則違反の書き込みがある場合は、その規則違反の書き込みの最下部にある”通報”をクリックし、その書き込みに対する訴えを行って頂ければ、責任者がともに問題の処理にあたります。その通報後サービスセンターで通報の処理速度をご確認頂ければと思います。ありがとうございます!」

百度のようなナスダック上場のIT企業大手にとっては取るに足りないことでも、SNH48メンバーが実際に傷ついているのだから、SNH48運営会社がいかにメンバーの基本的な保護責任を果たしていないか、逆にはっきりした。