SNH48がついに中国中央電視台の番組一回分まるごとゲストになったバラエティー番組『全家好拍檔』が、昨日2016/12/17(土)夜のプライムタイムに放送された。
グループからメンバーまで、非常にていねいに紹介されている。正直、予想以上の扱い。
しかも番組中はずっと「48」を英語で発音してくれている。「四十八(スーシバー)」じゃなくて(笑)。
SNH48の紹介部分は以下のとおり。
その後、一人ひとりキャッチフレーズで自己紹介したあと、一人ずつ紹介動画が出てきて、先輩組、後輩組それぞれの紹介まである。
先輩組の紹介VTRのナレーションは以下のとおり。
後輩組の自己紹介で、三期生のドゥードゥー(陳怡馨)が彼女らしい明るくて積極的なトークをしているだけに、退団がとっても残念。(SNH48公式サイトでは「暫くお休み」になっているが、パンダ(董艷芸)、エンジェル(唐安琪)以外は退団の意味)
あと、まるこ(楊韞玉)の自己紹介で、司会者が「どうして交差点(馬路口)というあだ名なんですか?」という質問への回答が、いかにも中国中央電視台らしい。
日本語の発音から取ったとは、ひとことも言っていない(笑)。
後輩組の紹介VTRのナレーションは以下のとおり。
紹介の後半は、この番組で先輩組に勝つぞ、程度の意味。
重要なのは、途中で後輩組、先輩組がかくし芸を披露するコーナーと、後半の母親の年代の歌を歌うコーナー。
とくにモンスター(劉炅然)が一人二役で、中国五大古典劇の一つで無形文化遺産になっている『黄梅戯』の、「夫妻双双把家還」を歌うところがすばらしい。
ドゥードゥー(陳怡馨)はここでもキャラが立っていて、自信たっぷりに登場しながら『青藏高原』を
司会者がその後、まとめの言葉として次のように語っているのが重要。
「それに中国のグループとして、中国の伝統文化を十分に理解することは、とっても大事です。素晴らしかった」
そして後半の母親の年代の歌をうたうコーナー。
でも、笑えるのはそのBGMが『千と千尋の神隠し』の『いつも何度でも』というところ。もろに日本のアニメの主題歌じゃないか!!(笑)
母親への感謝の気持ちを語るところで、キキ(許佳琪)も母子家庭だということが分かる。
その後の最後のゲームは、もう中国人でないとぜったいムリな漢詩当て。
上の行は6文字から「姑苏城外寒山寺 夜半钟声到客船」という唐代の詩人・張継の「楓橋夜泊」の第三、第四句を当てている。当てたのはテテちゃん(黃婷婷)。
下の行は最初の2文字から「黄鹤一去不复返 白云千载空悠悠」という唐代の詩人・崔顥の「黄鹤楼」の第三、第四句を当てている。こちらは先輩組ほぼ全員が分かっていた様子。
こちら、下の行はもっとすごくて、たった1文字から「独在异乡为异客 每逢佳节倍思亲」という唐代の詩人・王維の「九月九日忆山东兄弟」の第一、第二句を当てている。当てたのはメンヤン(許楊玉琢)。
上の行は4文字から「出师未捷身先死 长使英雄泪满襟」という唐代の詩人・杜甫(知ってる!)の「蜀相」の最後の部分。当てたのはまるこ(楊韞玉)。
最後、SNH48の全曲オリジナル公演『心の旅程』から『私の舞台(我的舞台)』を歌っているところが、ほとんどカットに近い扱いになっているのは仕方ない(汗)。
いろいろ書きたいことはあるけれど、AKB48が直接運営する姉妹グループが中国中央電視台のバラエティー番組に出演できないのは間違いない。
だからAKSが、全てのマスメディアが当局によって規制されている中国で再挑戦して、最終的にいったい何がやりたいのか全く分からないんだけど。