広州GNZ48チームNIIIキャプテン・副キャプテンの謝罪ツイートについて

挫折は成長への一歩。それが育成系の本質で、きれいなものだけを見ていたいというのは現実逃避。

ということで、広州GNZ48チームNIIIキャプテン・ミッフィー(劉力菲)と副キャプテン・チェンチェン(劉倩倩)の謝罪ツイートの背景をご説明。

広州GNZ48チームNIII ミッフィー(劉力菲) 2017/04/25 21:39

一つのチームに、もし何かが起こって不和になったら
そのチームがまだ未熟だということしか言えません。

この一年余りともに生活して努力し、みんな一歩ずつ着実に歩んできました。
みんなゆっくりと成熟しているのを見てきました。もちろん気持ちも行動も。
同じ目標を持っているから、何が起こってもチームを優先できます。

今回起こったことは、私たち二名のキャプテン、副キャプテンの職務怠慢によるものです。
チーム内に起こった些細なことをしっかり管理できず、今回のことに到り、みなさんの憶測を引き起こし、みなさんを心配させ失望させ、本当に申し訳ありません。

私たちは今回のことを一つの教訓として、未熟なところを改め、多くを語らず、実際の行動で証明します。先生であれ一人ひとりのメンバーであれ、すべてチームNIIIに不可欠です。チームNIIIはこれからもずっと仲の良い大家族であり続けます。

広州GNZ48チームNIII チェンチェン(劉倩倩) 2017/04/25 21:39

声明

実はすべては取るに足りない小さなことでした。
ありきたりな言い争いです。
ただその後にツイートが続き
多くの人の注目を集めることになり
その後に憶測と皆さんの意見が続き
さまざま真相も理由も分からず
各人の主張と言葉が雪だるまのように
山頂からふもとまで転がってますます大きくなり
ますます収拾がつかなくなりました。

みなさんから見ると
凍結し 瓦解したように見えますが
実はただのちょっとした意見と意思疎通の誤りでした。
チーム全体の不一致にまで至る理由も必要もありませんでした。

ずっと先生が私たちのためにして下さったことを
私たちは心に刻んでいます。
その一つひとつに私たちはみんな感動しています。

いま一人ひとりの意見が少しだけ偏っているため
必然的に誤解を産んでいます。

立場が分かれているなどということは
そもそも存在しない雲をつかむようなもので
そもそも先生であれ学生であれ 全体として
チームNIII以上でも以下でもありません。

家族に例えれば、両親が口げんかをしても
どちらも大事で欠くことはできません。

重要なことは
私たちがずっと前進する道にあること
私たちがお互いに助け合う大家族であること
一つのことだけで誰も簡単に誰かを否定してはいけないこと
この長く遠く困難な道のりで
些細なことのために麻痺して止まってしまい
皆さんにあらさがしされるなんて つまらないことです

今回のすべての始まりは結局のところツイートです
私たち二人キャプテンとして メンバーの気持ちを調整せず
このような一連の問題に至ってしまったのは
私たちの怠慢です。
この点で私たちは反省し、その責任を負う必要があります。
最近の事がみなさんの議論と憶測を引き起こし
かつこの事にうまく対処しなかったためチームのイメージを損ねました。
この責任を免れることはできません。

みなさんが関心を持って下さることに感謝します。
私たちは必ず全力で対処します。

チームNIIIはずっと皆さんの見えるところ見えないところで
黙々と努力してきました。
この一年余りの時間 私はここにいられること
このチームにいられることを幸せに思います。
チームというよりも 一つの家族です。

何があっても
チームNIIIはずっと向上する心を
ずっとよりよく変わりたいという心を持ち続けます。
この一点は変わりません。
ただちょっとした風が吹いただけで
どうして濃厚な勘定を傷つける必要があるでしょうか。

風の音がしただけで雨が降ると決めつける必要はありません。
すべては風
風に過ぎません
だから
引き続き前に進みます

ここからは上記、広州GNZ48チームNIIIのキャプテン、副キャプテンのツイートの背景の説明なので、アイドルの世界にまで世の中の現実を見たくない方は、必ず読み飛ばして下さい

発端は、チームNIIIの某メンバーが2017/04/23 17:38の中国ツイッター(新浪微博)で、「どこのダンス教師が『私の機嫌が良きゃあんたを舞台に上がらせるし、機嫌が悪きゃ上がらせない』なんてことを言うかな?」と書いたこと。

原文では、ダンス教師は「tm(他媽)」、英語でいうと「F**K YOU」という言葉を使ってこのメンバーを叱責したとある。

その下品な叱責に耐えかねて、この某メンバーはこのツイートをしたと思われ、コメント欄でも気が収まらない様子だった。「ほんと気が狂いそうなほど腹立つ」「新公演も含めて私たちに振り付けを一つもしてくれたことがないのに」「劇場支配人さん、もしこのツイートを見たらダンス教師を換えてよ」と、気持ちが収まらない様子だった。

これに対してダンス教師が、この直後の2017/04/23 18:26のツイートで「人はやるべきことをしていれば、天が見ていて下さる。私にやましいところはありません!」と書いている。

このことについて、チームNIIIの他のメンバーは次のようにツイートしていた。

「私は私たちの先生に何の意見もない。私が知っているのは、先生が私たちに心を込めて接してくれていることだけ。これはどんな先生であっても同じこと。みんなもそうでしょ。子供のころ優しくて親切な先生に出会ったことがあるでしょ」

厳密には中国ツイッター(新浪微博)のツイートではなく、SNH48グループ公式アプリにある、各メンバーがファンと公の場でメッセージのやりとりができるチャットコーナーでのメッセージだ。

それに対して、最初のツイートをした某メンバーが、同じ公式アプリのチャットコーナーで、次のように主旨の違うメッセージを書き込んだ。

「みんなにまじめに言わなきゃいけない事がある。今晩私たちのチームはミーティングをしました。劇場支配人も舞台監督も含めてです。チームメンバー全員の意見は、ダンスの先生の能力を引き上げること、そうでなければダンスの先生を入れ替えること。この先生が私たちの足を引っ張っていること。まとめて言えば、先生の能力は短気さに釣り合わないこと。とにかくこのことで、私は絶対に間違ってない。私のことを好きな人たちに保証できる。カッとなってツイートしてしまったことは別だけれど」

ただその後、この某メンバーは事実上の処分をうけたことを、次のようなメッセージで発信した。

「みんなに良くない知らせがあるの…私は間もなく連絡できなくなるし、このアプリも没収されて、中国ツイッター(新浪微博)もこのアプリも全部なくなってしまう…みんな、私のことを忘れないでね」

そして、ダンス教師も結局はチームNIIIを離れることになったらしく、中国ツイッター(新浪微博)で2017/04/24 23:46に次のようにツイートした。このツイートはこの記事を書いている時点でまだ残っている。

「最初、先生が私にダンスを教えて下さるんですね、先生は私たちの救世主ですと言ったのは誰でしょう。いま女の子たちに愛されている男性ダンス教師とコンタクトをとったら、私の能力は短気さに及ばないと言われました。以前あなたたちが言ってくれたことを考えてみると、本当に嘘で、誇張だったということになります。だけど、良心から言ってくれたあの言葉と、恩を感じることができるメンバーにはやっぱり感謝します。今回の新公演で、私は確かに振り付けはしていない。私はダンサーであって振付師ではないから。あるメンバーに言いたいのは、今後あなたが私の作曲したユニット曲を踊るのが楽しめるか悲しく思うかということ。オリジナル公演にはあんなにたくさん曲があって、毎回公演をするたびに私の声がバックコーラスで流れるのを聴くのは、あなたにとってある種の苦痛じゃないかしら。この一年間チームNIIIのダンスは皆さんの認めるところなので、私はコメントしないけれど、少なくとも私は一人のダンス教師の範囲内の仕事はやり遂げました。私は絶対に簡単に怒るような人ではありません。もしみなさんが教師の立場で、メンバーから先に罵られて、ましてその理由も言わない、そういう状況にどうやって対処しますか?この一年私は”教師”という二文字に背かずやって来ましたが、あなたは”偶像(アイドル)”の二文字に背いていませんか?チームNIIIは私にとってこの一年の美しい記憶でもあり、私の一生で永遠に触れたくない傷になりました!」

ここまでの背景があって、最初にご紹介したキャプテン、副キャプテンの謝罪ツイートになった、というわけだ。

筆者は純粋に、やや唐突なミッフィー(劉力菲)とチェンチェン(劉倩倩)の謝罪ツイートの背景を解説したかっただけなので、ノーコメント。