中国中央電視台「五四青年節」特番2017/05/04にSNH48グループ出演、北京BEJ48チームE劇場公演はラストに共青団員の歌で客席爆笑

中国では5月4日は1919年の五四運動を記念した反帝国主義・愛国主義の記念日「五四青年節」ということらしく、おやすみでも何でもないけれど、中国中央電視台は毎年盛大な特別番組を放送。

今年初めて筆者がこの「五四青年節」を知ったのは、去年SNH48が関連特番への出演やイベントをしなかったためと思われます(汗)。

今年、上海SNH48は「四千年に一人の美少女」ことキクちゃん(鞠婧禕)を筆頭に、SNH48チームX、北京BEJ48チームJ合同で、何と中国中央電視台の例年の特別番組「五月晩会」に出演。

歌った曲も何とSNH48オリジナル曲『夢想家』。SNH48チームX全曲オリジナル公演『ドリームフラッグ(梦想的旗帜)』の最後から二番目の曲。

中国共産主義青年団宣伝部の特番で、ヘンな二度転調のオリジナル曲を歌わせてもらうとは、胸アツ。

SNH48キクちゃん(鞠婧禕)チームX、北京BEJ48:CCTV『2017五月晩会 飛揚青春夢』2017/05/04

韓流クラスタでは、元EXO-Mの鹿晗(ルハン)さんとレイさん(張藝興)が同じ舞台に立ったことで盛り上がり、中国のジャニーズ的な少年アイドル・TFBOYSクラスタでも、メンバーの王源、易烊千璽が出演で盛り上がり、何より。

そしてキクちゃん(鞠婧禕)は、ルハンさん、レイさん、TFBOYSメンバーとともに「五四優秀青年」の称号を受け、共青団から「奮発蓬勃、積極向上、当代青年の模範」と評価され、素晴らしく草の生える結果に。

レイさん(張藝興)は『精忠報国(強い忠誠心で国に身を捧げる)』を高らかに歌い上げたようです。

↓キクちゃん(鞠婧禕)が身長で「公開処刑」。隣は張雪迎(チャン・シュエイン)という女性俳優さん。

↓左がキクちゃん(鞠婧禕)。右端は張子楓(チャン・ツーフォン)という女性俳優さん。

個人的には、関曉彤(グァン・シャオトン:1999/09/17生まれ)クラスの女性俳優さんと、キクちゃん(鞠婧禕)が同じ舞台で表彰された点に「SNH48もここまで来たか」的な感慨がありました。

さて、『夢想家』がSNH48チームXの公演曲だし、チームXは劇場外のお仕事が少ないので人数がそろいやすく、わざわざ北京まで出張したのは納得。

では北京BEJ48は、なぜ主力のチームB(SNH48五期生移籍組メイン)でも、その次のチームE(SNH48六期生移籍組)でもなく、チームJ(北京BEJ48一期生)だったのか。

北京BEJ48チームBのメインメンバー5名は、上海に出張してアーケードゲームのための、モーションキャプチャーとアフレコの仕事をしていたため。そして、北京BEJ48チームEはこの日は劇場公演があったため。

中国中央電視台の特番よりも、定例業務を優先させたという点が、北京BEJ48運営会社の素晴らしい点(笑)。

ただ北京BEJ48チームEも、いつも通りの全曲オリジナル公演『ティアラ・ファンタジー(奇幻加冕礼)』ではなく、『閃耀吧 青春(青春よ輝け)』という特別公演で、五四青年節ならではのサプライズ演出。

北京BEJ48チームE『共青団団歌』 2017/05/04五四青年節特別公演より

この曲を特別公演の最後の曲にするという、草が生えまくりの構成。歌い出しから客席に笑いが起こり、メンバーも必死で笑いをこらえています。

そして後半の「また会いましょう!お母さん」という歌詞のところで、メンバー全員が舞台中央のチームEキャプテン・李想(リー・シャン)にいっせいに手を振るところで、ついに爆笑状態。

これはもしかすると、去年の国慶節の特別公演で、広州GNZ48チームGが『私と私の祖国』を音を外しまくったのと同じく、ネットでバズるかもしれない。(もちろんバズったら運営会社的には思うツボ)

ちなみに、この曲について、現地ファンのコメントによれば、共青団の団歌としては、旧ソ連で作曲されたこの曲を歌うことはあまりないらしい。

中国共青団の正式な団歌は『光栄啊、中国共青団』という、中国で1987年に作詞・作曲された曲とのこと。

北京BEJ48チームEが歌った曲は、旧ソ連の作曲家が舞台劇の挿入歌として1947年に書いた曲を、中国共青団が採用して別の歌詞をつけて歌ったもの。

中国ウィキペディア(百度百科)でも『光栄啊、中国共青団』の方が正式な中国共青団団歌として説明されている。

北京BEJ48チームEが歌ったのは、こちらの『共青団員之歌』

中国共青団の正式な団歌は、こちらの『光栄啊、中国共青団』

せっかくなので中国の動画サイトで拾った『光栄啊、中国共青団』をアップしておいた。

北京BEJ48チームEが歌った『共青団員之歌』の方が、いろんな歌手に歌われているようで、明らかに曲として美しい。

正式に団歌として認定された曲ではなく、慣習として歌い継がれている曲を選んでいる点に、北京BEJ48運営会社の「政治的に適切な」判断があると思われる。

いろいろと香ばしい「五四青年節」のSNH48グループの活動。こういうのがSNH48フォロワーの楽しみの一つです(汗)。