上海SNH48運営会社が投資ラウンドシリーズC完了、さらなる事業拡大へ

上海SNH48運営会社が順調に成長し、ついに投資ラウンド・シリーズCを完了したというニュース。

ベンチャー企業の資金調達における投資ラウンドについては、下記英文ブログとその日本語訳などをご参照ください。筆者はド素人です(汗)。

How Funding Rounds Differ: Seed, Series A, Series B, and C… (Elad Blog 2011/05/15)
投資ラウンドはシード、シリーズA、B、C、とどのように変わっていくのか:エラッド・ギル(上記記事の日本語訳)

これも中国の当局の外資規制で中国国内でダブつき気味の資金が、海の物とも山の物ともつかないアイドルグループに流れ込んできた、ということか?

ニュースの全文を一応日本語試訳。門外漢なので、どこまで正確かは全く自信なし。

『投資界』というサイトの原文はこちら(2017/05/09 10:05)
(念のため記事の画面キャプチャーはこちら)

数億人民元(数十億円)規模の資金調達ということで、日本のAKB48運営会社「AKS」の資本金は非公開だけれど、確実にSNH48運営会社の方が格段に大きいはず。

もしかすると中国国内の新規姉妹グループ結成と並行して、韓国で派生ユニットをデビューさせたり、ベトナムに進出したり、AKSより今後の展開は速くなるかも。

仮に当局の金融引締めが行き過ぎて、その影響で投資会社に資金を引き揚げられても、熱狂的なファン層はそう簡単にはいなくならないので、ほそぼそと劇場公演、総選挙、握手会、グッズ販売といった48系の基本的なビジネスモデルならやっていけるとは思う。

かつて日本でゲーム会社を経営していた、社長の王子傑さんが会社を放り出さない限りは。

SNH48の絲芭文化がシリーズC資金調達完了 世界最大規模のアイドルグループ設立

投資界(2017年)5月9日の情報によれば、大型アイドルグループ”SNH48″を運営する上海絲芭文化伝媒集団有限公司が対外的に、数億人民元のシリーズC投資を完了したと発表。今回の資金調達は招銀国際金融有限公司を主幹事として、既存の株主華人文化産業基金および君聯資本とともに行われた。華興資本有限公司が今回の投資で単独で投資顧問を務めた。

絲芭伝媒傘下のアイドルメンバーはすでに300人を超え、世界で最大規模のアイドルグループに発展中。今回の資金調達後、同社はアイドルグループの養成をコアビジネスとし、タレントマネジメント事業を開拓するとともに、映画・ドラマの制作、バラエティー番組の制作、アニメ・ゲームの開発など広範なエンタテインメント・コンテンツ制作を業務とし、産業連携を統合・最適化している。次世代の特徴を持つ大規模なアイドル養成プラットフォームを建設し、総合的なエンタメグループを全面的に構築している。

絲芭伝媒集団の総裁・王子傑氏:「メンバーたちの不断の成長にしたがって、私たちのアイドルグループは早期の純粋な養成スタイルから、専門化、プロフェショナル化し、スタイルの異なるガールズグループ(例えば最近の7SENSES)を兼ね備えたものを発展させている。また映像作品の面でも頭角を現し、本来の多数のファンの基礎の上に、絶えずユーザグループを拡大している。

絲芭伝媒の発展目標は、アイドルグループとファン経済の運営をよりどころとし、多様化した広範なエンタメコンテンツの制作と多チャンネルのファン経済をマネタイズ能力とする総合エンタメ産業グループを打ち立てることだ。

今回我々の主幹事である招銀国際金融有限公司は、伝統的な金融業界の中の’ネット企業投資’のパイオニアとして、同様の展望をもつ戦略眼および若年層に重点をおいたサービス理念を備えており、今回の提携は弊社がビジネス拡大と産業構造をさらに一歩すすめる助力となる」

招銀国際資本投資グループ:「絲芭伝媒はアイドルグループの孵化と運営能力に熟達しており、ファンの粘着性も高く、積極的にファンドのインタラクションを行い、すでに成熟したアイドル経済の運営モデルを形成している。招銀国際資本グループはこのビジネスモデルを十分に認めており、グループの資金力の助けを借りて、絲芭伝媒がファングループの体験型消費の需要の満足をさらに一歩すすめる助力となる。

招銀国際資本はすでに広範なエンタメ産業に幅広い投資を展開しており、今回の絲芭伝媒も招銀国際資本の同産業に対する投資の重要な一環である」

現在、招銀国際資本は主幹事として、同社とすでに複数の業務を提携して行っている。

華興資本副総裁、コンテンツおよびエンタメ業界一般の責任者喬英倫:「絲芭伝媒はすでに証明されたビジネスモデルと大規模化の潜在力をもっており、これから国民級のアイドルプラットフォームになる。将来我々は絲芭伝媒とともに資本市場の領域でさらに提携を広げていく。同時に、国民経済の発展と生産効率の上昇とともに、人々がより多くのレジャーの時間と精神的な消費の需要を持つようになるため、さまざまな新型のカルチャー、エンタメのビジネスモデルが次々に現れる。華興資本もカルチャー・エンタメの領域に尽力し、各事業セグメントの競争領域で優秀な企業に全方面でファイナンスサービスを提供していく」