上海SNH48チームSIIの2つ目の全曲オリジナル公演『第48区』詳細情報が公開された。
初日は2017/06/30(金)20:00(日本時間)とのこと。いつもどおりネット生放送で無料で観られる。
以下、公演概要をいちおう日本語試訳しておくが…。
アイドルグループの公演で戦争など見たくない!という人には、北京BEJ48チームE『ティアラ・ファンタジー(奇幻加冕礼)』や、広州GNZ48チームNIII『第一人称』など、見ていて楽しい全曲オリジナル公演をおすすめします(汗)。
ウソ、反逆、殺戮、苦痛。我々はこの試練に立ち向かうことができるのか?この唯一の浄土を守ることができるのか?
この世界はまさに滅亡しようとしているが、たった1パーセントの可能性しかなくとも、我々は全力で最後まで守り抜き、最後の一分まで戦い抜き、軽々しくあきらめなど口にしない。
夜明けの光が夜の闇を切り裂き、光がついにやって来る。私は波風を乗り越えて、硝煙の尽きるところまで進み、必ずより美しい明日の世界を再び創造できると信じているのだ!
かなり中二病的な設定だが、ここまで軍事的な内容に、上海市当局が許可を出したのがすごい。海を埋め立てて人工島を作ってでも「浄土」を奪還しそうな勢い(汗)。
まず公演の最初の4曲。
世界の終末の日が訪れ、煉獄とかした人間界は最後の保護区――”第48区”の浄土を残すだけ。硝煙が立ち込め、戦火があちこちで起こり、恐怖に包まれたこの世界。終末を生きる我々が命がけで守らなければ、郷土を立て直すチャンスはない。
M01. 第48区
M02. 破茧(繭を破る)
M03. MUTE
M04. DROP IT
ここで「祖国」ではなく「郷土(家园)」と書いてあるのは良心的。ナショナリズム(国家に対する愛)とパトリオティズム(故郷に対する愛)は、日本語ではどちらも愛国主義と訳されるが、まったく別物なので。
ここからはユニット曲。
私に軽々しくわめき立てないように忠告しておこう。お前のニセの顔と稚拙な技量はとっくに見破られているのだ。この発狂の極みにある世界の中では、それぞれが自分のためだけに生きているが。しかし我々は自分たちの使命を背負い、尊厳と栄光と平和を全力で奪回したいのだ。権益紛争の最終的な勝者は我々である(权益纷争的最终赢家属于我们)。
M05. GO AWAY
M06. GOOD TIME
M07. 愛未央(尽きぬ愛)
M08. 靈魂使者(魂の死者)
M09. 寒夜(寒い夜)
「権益紛争」だそうです。きな臭い感じのユニット曲になりそう。
ここからは、アンコール前の全員曲。
太陽の光は綿あめの味。空気にただよううっとりする香り、赤い灯火と緑の酒の繁華街は夢か幻か。名誉と利益の争奪戦はもはや腐敗し、私はただ一人この大敗した世界であがいている。ときに夢見て、ときに目覚めつつ……
M11. 幻
M12. 冒険楽園
M13. 廃墟紀元(廃墟の時代)
ここからは、アンコール後の全員曲
君の視線は魂を売り渡し、悪魔の手先はすでに四方に手を伸ばし、決して好戦的でない我々はすでに悲痛な代価を多く払いすぎた。メロディーとリズムは私が支配する。尊大な態度で私は常勝不敗だ。しかし戦闘はいますでに双方を傷つけた。私の神聖で純潔な魂を返してほしい。風が吹き過ぎ、君の声が耳元にこだまするようだ。私は最後の力を振り絞ってこの世界にやって来た。君がいてくれることが幸せだ。
M14. 戦歌
M15. 我的存在(私の存在)
M16. 無盡的世界(無尽の世界)
「戦歌」というタイトルが、ストレートすぎてちょっとこわいよ~(笑)。
平和な内容の公演になっていることを、心から願っています(汗)。