瀋陽SHY48運営がチーシー(秦璽)に謝罪ツイートをさせて更にグダグダの展開

瀋陽SHY48運営は本当にヘタクソだなぁと思う。チーシー(秦璽)の暴露話の対応で見事に失敗している。

2017/07/02第四回総選挙演説会のファンミーティングと演説会で、運営に対する不満をぶっちゃけてしまった、チームSIIIチーシー(秦璽)が、2017/07/04 20:46に前言撤回と謝罪の長文ツイートをした。

最初に結論から書いてみる。今回、瀋陽SHY48運営会社の問題点と思われることだ。

(大事な前提は、48系グループのファン(顧客)は一般の中国人消費者と異なり、日本の48系運営のサービスレベルを求めていること)

(1) 契約しているタレントやスタッフに対する、自らの管理責任について謝罪していない。

(2) 自らの責任を否定し、全責任を契約タレントに転嫁している。

(3) 事実についての説明責任を果たしていない。

ただ筆者は、SHY48運営は、事実を説明する気は全くないだろうとあきらめている。それでも運営会社は、メンバーに全責任を転嫁するといった、最終的に自社の不利益になるようなマズい対応をするのは賢明でない。

どうせ事実を説明する気がないなら、事実を隠蔽しつつ、自社の不利益にならない消費者向けの対応は、以下のようになるはずだ。

(a) まず瀋陽SHY48の公式アカウントで謝罪する。

(b) 謝罪の内容は、自社の管理不足でタレントが不適切な発言をし、消費者に迷惑をかけたこと。

(c) 彼女が話した内容の事実関係は継続して調査する、と書く。

(d) 調査の結果、タレントや契約教師に不適切な点があれば運営会社として指導すると書く。

(e) 実際には事実関係の調査はしない。

(f) 公式アカウントの謝罪ツイートの後に、初めてタレント自身に謝罪ツイートをさせる。

こういう対応でないと、運営会社は自ら墓穴を掘るだけだ。というか、すでに掘ってしまった。

以下、チーシー(秦璽)が運営会社に「書かされた」謝罪文を日本語試訳する。問題点を逐一補足する。

7.2の演説会ファンミーティングは、臨時で特殊な理由があって、半時間も遅れて、あのとき目が腫れていてメイクもしてなくて、実はみんなに良くない顔を見せたくなかったので、ぜんぶ整理してから急いで出てきたの。だから本当にごめんなさい。あんなにみんなを待たせてしまって。

(訳注:まさにこの「特殊な理由」が、楽屋での「先生」とチームSIIIとの対立だと彼女は言っていた。彼女が言っていたのは、具体的には、チームSIIIメンバーが腰掛けさえ与えられず、楽屋で隅っこに集まって立ったまま待っておけと「先生」から言われたことだ。冒頭から最も重要な点が説明されていない)

7.2のファンミーティングで話したことについて、ここで会社とメンバーのみんなに謝罪します。個人的な衝動で会社やメンバーに良くない影響を与えてしまいました。とくにこの点を謝罪します。

(訳注:いやいや、謝るとすればファンとメンバーでしょう。なおかつ、契約しているタレントの管理が不十分な結果、ファンとメンバーに悪影響があったのなら、それは決定権と管理責任がある運営会社のミスで、運営会社が顧客であるファンに謝罪するのが当然だろう)

あの日、先生と起こったことについて、言葉の上でも行動の上でも、私は先生のことをずっと尊重しています。みんなが自分でプレッシャーをかかえているのが大変だと私は分かっていますが、それを他人の身の上に無理やり押し付けるべきではありませんでした。

でも私は確かに自分の気持ちをコントロールできず、長期間ずっと心にたまっていたプレッシャーを、この点を通して全部爆発させてしまいました。

自分が落ち着いて他人に対応せず、激しい言葉を使ってしまい、みなさんを困らせてしまったことは、本当に申し訳ないと思っています。

なのでここであの日のファンミーティングで話したことを説明する必要があります。自分の言葉づかいでみなさんに少し誤解を産んだからです。

(訳注:先生はつねに正しく、先生に反論することはつねに間違っているらしい。かつ、その原因がプレッシャーなら、運営会社はタレント管理上、そのプレッシャーを緩和する何らかの方策をとる責任があるが、ここでも運営会社は自らの責任をすべてタレントに転嫁している)

1.私がファンミーティングで話したことは、私たちのグループや私たちのチームのどのメンバーに対して言ったことでもなく、暗にメンバーの誰かを批判しようと思ったわけでもないし、メンバーの誰かを引きずり下ろそうと思ったわけでもありません。

(訳注:このあたりは例によって中国2ちゃんねるの某掲示板の、一部の「悪性腫瘍」ファンが、ファンミーティングでの彼女の言葉を深読みして、メンバーどうしの対立という架空のストーリーをでっち上げて楽しんでいるだけだ。この点は、運営会社もタレントも謝罪する必要は全くない)

もしかすると私が気持ちを調整できなかったせいで、少し話したことがかんたんに誤解を産んでしまったのかもしれません。

私はこのグループに入って以来、私たちのグループの一人ひとりがより良く発展してほしいと希望しています。みんながいっしょに楽しくいられて、いっしょに手を携えて努力できるようにと希望しています。私たちのチームがますます良くなるように希望しています。

(訳注:この部分は「希望」の3連発になっており、かなり不自然。運営会社が書かせた、あるいは運営会社自身が書いたと疑われても仕方のない文体だ)

2.この事は、私個人の言葉が作り出したことで、私の演説会に2人のメンバー(訳注:陳婧文と李慧)を呼んだことと関係ありません。誰とも関係ありません。

私一人でやったことで、私のチームメイトや、とても良くしてくれる先生方に対して、言葉で攻撃することはどうかやめてください。

(訳注:運営会社はやはり今回のことの全責任を彼女ひとりに転嫁し、自分たちのタレントや教師に対する管理責任を逃れたいらしい。こういう説明で消費者が納得すると考えていること自体、運営会社が自らの問題を意図せず露呈している。運営会社がこの点の自覚がないことが、メンバーが問題を起こす根本原因なのだが、自覚がないので、今後も瀋陽SHY48運営は問題を起こしつづけるだろう。とくに張雲夢の今後の処遇については)

3.私が衝突した先生は、私たちのチームのマネジメントの先生じゃなくて、楽屋にいる先生でもありません。本当に私たちに良くしてくれて面倒をみてくれるスタッフもいます。一人の先生のせいで私たちのここの先生全員を否定してはいけません。

(訳注:彼女が衝突したのはいったい誰なのか、説明されていない。ただ、特定のスタッフに問題があったことは示唆されている。対立があった事実まで否定すると、運営会社が彼女に謝罪させていることと矛盾するためだ。しかし誰と対立したのかは言わない。その結果、実名で外部からの批判にさらされるのは彼女ひとりだ。ここまで徹底して自己保身する運営会社を、消費者が信用できるはずがない)

4.内部審査(セレクション)について多かれ少なかれ不服な人がいることは知っています。でもダンスについて、私はいままで「水かき」したことはありません。

私は舞台に立って今までこの舞台に申し訳ないようなことは一度もしていません。内心やましいところはありません。学ぶべきところ努力すべきところはしっかり努力して学びます。

(訳注:この部分は、以前、別のメンバーがダンス教師に暴力を振るわれたことを告発するツイートをして、運営会社に削除された件の続きと思われる。メンバーの決意だけを公表することで、運営会社はダンス教師の問題を隠蔽している。ただ、隠蔽しようとしていること自体を、隠蔽することには失敗している)

5.このことは全て私一人が起こしたことで、私の過ちは私が引き受けます。私のファンに良くない影響を与えたくありません。私をフォローしてくれている人に感謝しています。

言ってしまったことはぶちまけてしまったことなので、私は決して後悔していません。でもやっぱり私をフォローしてくれる人とファンミーティングの場にいたみなさん、オンライン生放送を見ていたみなさんに対して、心から謝罪します。ごめんなさい。

最後に、実際には、運営会社にはもう一つ選択肢があると思う。

そのままタレントに好き放題言わせて、意図的に見過ごす。そうすればタレントに消費者の非難が集まり(ディスられ)、正常に活動できなくなる。

その結果、タレントに仕事を与えない理由ができるので、退団に追い込める。退団後は訴訟を起こして違約金を得る。

こうすればグループ全体にとって損失になるメンバーを、会社の社会的評価の低下をを最小限にしつつ追い出し、かつ育成費用の一部を回収できる。悪意をもって経営するなら、ここまで徹底すべきだろう。

もちろん今からチーシー(秦璽)に対して運営がこの対応をとれば、悪意が丸見えなのですでに遅い。

いずれにせよ瀋陽SHY48の運営はあまりに稚拙だ。張雲夢の件に続く二度目の失敗なので、今後も同じようなことが再発するはず。要注目。