広州GNZ48チームNIIIメンバーと運営が「48系精神」を見せつけた2017/07/08公演

広州GNZ48チームNIIIの2017/07/08(土)昼公演で、運営の対応とメンバーの頑張りが現地ファンを感動させた。

この前の日、2017/07/07(金)広州GNZ48チームNIIIとチームZのメンバーの一部は、北京の仕事を終えて、夜の飛行機で広州に戻る予定だった。

しかし天候悪化で深夜になってから便が取り消しになり、翌日の便しかなかったため、翌14:00からのチームNIII公演は不可抗力で中止しても、現地ファンが文句を言わなかっただろう。

しかしチームNIIIメンバーは公演取り消しを望まず、スタッフが2017/07/08(土)深夜1時頃、航空会社と交渉して翌朝の深セン着の便に切り替え。

翌2017/07/08(土)朝8時に運営会社は中国ツイッター(新浪微博)でファンに向けて「#我要上公演(わたし公演に出ます!)#」というタグを付けたツイートを開始、逐一、メンバーたちの状況を報告し始める。

↓こちらのツイートは「#私は公演に出ます#ってことで離陸~#公式ツイッターの中の人は公演に出ないよ#」と運営ジョークつき。

そして北京から現地時間朝9:30にフライト。運営は先回りして深センの空港にマイクロバスを手配していた。

2017/07/08(土)10:42のツイートで運営は、メンバーの一日店員サービスと公演開始時間の延期をアナウンス。

同時に、チケットをキャンセルしたい場合、チケット料金の全額払い戻しと、チケット購入で付くファンクラブポイントを2倍にするとツイートした。

メンバーを乗せた飛行機は深センに現地時間13時ごろ到着。マイクロバスに13:30ごろ乗り込み、広州の星夢劇院まで1時間強かかる。その間も運営会社は「#私は公演にでます#」というタグで状況をツイート。

本来の開演時間14:00を過ぎて、14:30ごろから、広州の劇場でメンバーを待つツオツオ(左婧媛)、トラちゃん(孫馨)が公式アプリPocket48で生放送を始める。彼女たちは北京の仕事に参加していなかったためだ。

そして劇場で待っている観客のために、調整室スタッフがその生放送を劇場の舞台左右にあるLED画面に映し始め、同時に劇場公演のオンライン生放送をしているビリビリ動画などのサイトでも生放送し始める。

そして15:00前後から、マイクロバスの中のチームNIII Kimmy(鄭丹妮)とナオナオ(盧靜)が、公式アプリPocket48でメンバーの様子を生放送し始める。

(ちなみにチームNIIIキャプテンのミッフィー(劉力菲)は江蘇省でネット映画の撮影のため2017/07はじめから第四回総選挙コンサート2017/07/28まで劇場公演はお休み)

そしてこのころ運営は、チケットをキャンセルするかどうかにかかわらず、ファンクラブポイントを2倍にするとツイート。ファンへのおわびと感謝の言葉も忘れていない。

その後Kimmy(鄭丹妮)は、マイクロバスがようやく広州GNZ48星夢劇院のある中泰国際広場という超高層ビルに到着し、ビルの入口に出迎えてくれたファンにあいさつし、エスカレータで3階の劇場の楽屋入口に着く16:00まで、ずっと生放送をつづけた。

Kimmy(鄭丹妮)が楽屋入口で衣装に着替えて待機していたメンバーとハグし合うところで彼女の生放送は終わり。このときメンバーの衣装は、通常の公演のアンコール後の衣装だ。

その後、約2時間半遅れで公演は始まる。メンバーは衣装替えなしで、公演の冒頭4曲、自己紹介MC、つづいてアンコールなしでそのままM12. We Can Try、M16.こんな私(這樣的我)と、合計6曲で公演は終わり。(時間の制約があるのは、同日夜チームGの公演があったため)

その公演中に運営はツイートで、チケットをキャンセルしなかった観客にも全額返金、かつファンクラブポイントを2倍にするとアナウンス。つまりこの日の公演は入場無料になった。

公演終了後は、ナオナオ(盧靜)、トラちゃん(孫馨)の第四回総選挙演説会に入る。

このとき、演説会に入る前に劇場内に流れた映像が、この日のクライマックスと言っていい。

なんと広州GNZ48の映像制作スタッフが、遅れたメンバーが劇場入りしてから、短縮版の公演が終わるまでのたった1時間余りで、このミニドキュメンタリーを制作したのだ。

このミニドキュメンタリー、冒頭からきっちりしたカット割りがあり、劇場ロビーでメンバーを待つファンのインタビューまで撮影し、最後はマイクロバスから降りてくるメンバーのカットに『こんな私(這樣的我)』がBGMとして流れる。

そして最後に「ごめんなさい、私たちは遅れました。みなさんがいて下さって感謝しています、風雨の中、私とともに前に進みましょう」というメッセージ。

このサプライズに胸が熱くなった。

2分あまりだが、十分見えるに耐えるこの短編ドキュメンタリーを、公演終了に間に合うように制作するとは、やはり広州GNZ48の映像制作チームはただ者ではない。

過去の作品、例えば、広州GNZ48男装公演の予告映像(中国語字幕と英語字幕が全く違う内容になっている例の映像)、チームNIIIオリジナル公演『第一人称』PR映像(ポストプロダクションでSFXを追加している)、広州GNZ48結成一周年記念シングル『たんぽぽの足跡(蒲公英的脚印)』MVなどを見れば、その制作レベルの高さは一目瞭然だ。

そういう有能なスタッフと、チケット料金の返金など最後まで誠意のある対応をつづけた運営。

そして何よりも、北京の仕事が終わった後、深夜まで北京の空港で足止めされ、十分な休養もとれないまま直接舞台に上がり、いつもどおり全力のパフォーマンスを見せたメンバーの真摯な姿勢。

これが48系グループの「本質」でなくて何だろうか?

(筆者が最近、上海SNH48から広州GNZ48チームNIIIキャプテンのファンに変わった理由がわかるでしょ)

最後に、この日のGNZ48 Team NIIIオリジナル公演『第一人称』全編の映像はこちら。

(メンバーが到着してから開演までの待ち時間部分はカットされている)