瀋陽SHY48チームHIIIの「天が選んだ」メンバー張雲夢がいよいよ復帰

瀋陽SHY48運営が、いよいよモンモン(張雲夢)の復帰に向けて動き出すようだ。

くり返しになって申し訳ないが、彼女は入団後も男性と交際を続けていたことが、運営アプリPocket48のオンライン生放送でバレてしまい、公演や外の仕事などすべて自粛している。

そのときの様子はこちら

なお筆者が彼女の件にこだわるのは、アイドルの恋愛禁止ルールを本気で信じているからではなく(そんなものが建前なのは小学生でも知っている)、「ゲーム」の公正さを重視しているから。

2017/07/14に中国ツイッター(新浪微博)の瀋陽SHY48公式アカウントが、彼女のツイートをリツイートして、復帰をにおわせているが、当然、コメント欄は否定的な意見のほうが多い。

瀋陽SHY48 張雲夢

今日は順番どおり、私がツイートをします。

ずっとツイートでみなさんに感謝したかったですが、何を話せばいいか分かりませんでした。ここ最近、みなさんが変わらず私を見捨てないでいて下さって、本当に、本当にどうやって私の感謝の気持ちを伝えればいいかわかりません。

私はこの道を、ずっと歩んでいきたいと強く思っています、みなさんが好きになる価値のあるアイドルになりたいと思っています。

私はかならず努力し続けます。みなさんが私のためにして下さるすべてのことを裏切らないように。

最初の「按麦序」は、マイクを持つ順番どおり、という意味。

もともとはセクシーなお姉さんが登場するオンライン生放送で、視聴者がお姉さんと直接パソコンのマイクを通じて会話する機能があり、その順番待ちの意味だったが、ネットスラングとして定着して、今は単に順番にしたがって、くらいのふつうの意味として使われているらしい。

ここでの意味は、瀋陽SHY48運営が、中国語の発音記号ピンインの順に、一人ずつSHY48メンバーのツイートをリツイートして来たのだが、この日、彼女の順番が回ってきたということ。

たぶん瀋陽SHY48運営は、彼女にできるだけ「自然に」ツイートさせるために、ものすごい遠回をりして、SHY48メンバーのツイートを毎日数人ずつリツイートしていたのだと思う。

そして、2017/07/14に「自然に」張雲夢の順番になって、彼女が3週間ぶりにツイートできた、ということ。運営が必死で彼女の復帰を演出しようと、涙ぐましい努力をしていることがよくわかる。

経緯をおさらいしておくと、瀋陽SHY48の宿舎で以前彼女のルームメイトだったシャオシャオ(楊肖)が、公式アプリPocket48で生放送をしていたが、アプリのバグで、生放送を切ったと思ったが切れていなかった。

その後何が起こったかは、上にはりつけたYouTubeのリンクをご覧いただければ分かる。

過去にも上海SNH48一期生から始まって、ファンと私的に連絡をとったり、男性と旅行に出かけたりしたメンバーはいて、謹慎処分を受けている。

ご承知のように、タレントマネジメント契約に「恋愛禁止」と書いてあるわけではなく、「恋愛禁止」はファンがアイドルを応援する「ゲーム」の単なるルールだ。

ただ、彼女のように、入団後もほぼ毎日のように恋人と連絡をとっていたことが分かるような、ガッツリ恋愛を続けていることが明るみに出たケースは初めてになる。

かつ、彼女は瀋陽SHY48チームHIIIで「天が選んだ」、つまり運営会社が優先して合格させたメンバーで、運営会社が推していることが明らかだった。

当時のルームメイトのシャオシャオ(楊肖)も、上にはりつけたYouTubeを見ると分かるように、張雲夢が入団後も交際をつづけていることを知っていた。

仮にルームメイトが「ゲーム」について普通のフェアプレーの感覚を持っていれば、チームメイトとして本人に交際をやめるように説得するか、運営会社に注意をうながしていたはずだ。

シャオシャオ(楊肖)がそれをしなかったということは、ふつうに考えて運営会社も交際の件を知っていて見逃したことになる。

現地ファンも、当然のことだが、すでにそこまでお見通しで、完全にネタバレ状態だ。

にもかかわらず瀋陽SHY48運営が張雲夢を復帰させようとしているので、彼女の応援会やファンを除いて、現地のSNH48グループファンは、あきれて物が言えないといったところ。

そのため、上記のツイートのコメント欄には、おなじみの「緑帽子」と「当然彼女をゆるすことを選ぶよ」というコメントがたくさんある。

「緑帽子」は彼女に別の恋人を作られてしまった男がかぶっている帽子の色で、ここではファンが応援しているアイドルが恋愛していたという意味。

「原諒色(許す色)」は緑色で、それでも彼女を許してやるという気持ちを表す色。

つまり「瀋陽の運営にはもう言葉がないわ。許すなら勝手に許してやれば?」的なあきらめモード。

このまま彼女が活動を再開すると、もっと激しく叩かれることになると思うし、同じ瀋陽SHY48チームHIIIメンバーはしばらくの間、かなり気まずい雰囲気で仕事をしなければならなくなる。

以前にも書いたように、瀋陽SHY48運営は、他の上海SNH48、北京BEJ48、広州GNZ48の運営と比べて、かなり露骨にファンより自分たちの都合を優先させる姿勢なので、このまま張雲夢が復帰するのは間違いない。

彼女のいる瀋陽SHY48チームHIIIは、最近二期生が入って22人に増えている。彼女が公演に復帰すると、公演に出演できるメンバーは16人なので、6人のメンバーが彼女が復帰したことで、補欠にまわることになる。

瀋陽SHY48は、ただでさえなかなか「離陸」できていないのに、一部の張雲夢ファンのために瀋陽SHY48全体の評価を落として、何がしたいのか、筆者にはよく理解できない。