北京BEJ48の第四回総選挙成績と「48系」解説記事が北京日刊紙『新京報』エンタメ欄に

SNH48総選挙が終わった後、上海SNH48やそのメンバーがメディアに取り上げられることはよくある。

今回も第3位のテテちゃん(黃婷婷)がニュースサイト「鳳凰網」の若者向けページ「青年チャンネル」2017/08/01 09:55:49の記事に取り上げられた。

ただ、今回は姉妹グループも躍進ということで、北京BEJ48メンバーが地元北京の日刊紙『新京報』エンタメ欄で取り上げられた。

せっかくなので全文日本語試訳する。

『SNH48年度総決選、BEJ48は6人立て続けに入選』 2017/07/31 02:30


いーしゃん(段藝璇)
去年:第43位、今年:第13位


サンサン(蘇杉杉)
去年:未入選、今年:第21位


パオツ(胡曉慧)
去年:未入選、今年:第34位

2017/07/29夜、「我心翱翔」SNH48グループ第四回アイドル年度人気総決選が幕を下ろした。上海SNH48は52名がTOP66に入選するという最終成績で絶対的な優勢を占め、安定の第一位となった。中でも鞠婧禕、李藝彤、黃婷婷は再び「御三家」を保持した。

しかしそれ以上に触れる価値があるのは、段藝璇を代表とする北京BEJ48が今年立て続けに6人が入選し、メンバーの最高順位が第13位まで登りつめたことだ。

これほど高速の進歩はSNH48に対する姉妹グループBEJ48の実力があなどれず、「48」の育成系地域グループのコンセプトが一定の反復性を持っていることを証明している。

BEJ48について知っておくべきこと

一部メンバーは上海SNH48から移籍。

「48」系アイドル文化をご理解でない多くのみなさんは、BEJ48の名前を聞いたばかりのとき、大多数が「SNH48」のパクリグループが市場に現れたと思ってしまった。しかし実際はそうではない。

BEJ48とSNH48はじつは絲芭伝媒の参加にある2つの地域性のある姉妹グループだ。SNHは名前を「Shanghai」のつづりを縮めたもので、ほとんどの時間を上海で活動している。

そしてBEJ48は名前を「Beijing」から取っており、活動地域を北京とし、北京地域の広範な「48系」ファンにサービスを提供している。

BEJ48のここまでの発展は、結成からすでに1年3か月を経て、チームB、チームE、チームJの3チームを集結、合計57名のメンバーからなる。

その中で去年結成された4月チームBとEのメンバーは、全員上海SNH48の五期生、六期生から来ている。彼女たちは自分の個人的な状況で自ら北京に来るか、上海にとどまるかを選んだ。

その後10月に、BEJ48一期生がチームJを結成し、B、E、Jの3チームの正式な結成が完了した。平均年齢は17歳、最年少メンバーはたったの14歳だ。

地域性のあるグループで各地のファンを満足させている

BEJ48とSNH48の運営形式は似通っている。例えば、BEJ48は朝陽区悠唐広場に自分の劇場を持っており、BEJ48星夢劇院という名称だ。通常は、毎週金曜日と週末の夜に1チームが1公演を行う。ただしBEJ48は同時に北京ならではの、より地域に密着した改造を行っている。

地域性のあるグループの結成と、「48系」のアイドル文化の性質は無関係ではない。「会いにいけるアイドル」として、劇場は48系のタレントとファンの交流を保つ最も基本的なチャンネルとなっている。

SNH48が好きなファンは上海にある300人収容の星夢劇院に集い、毎週SNH48の異なるチームがこの劇場で行う2時間続く4回のミニコンサートを行う。チケットは高額ではなく、80元からVIPの168元まである。

しかしこのような「一対一での交流」方式の問題は、SNH48のカバー範囲は浙江省一帯までで、北寄り、そして南寄りのファンはお金をかけて上海までコンサートを見に来る必要がある。

そのため北京BEJ48、広州GNZ48、瀋陽SHY48の成立が、全国各地のファンのプレッシャーをやわらげ、しかもそれぞれの地域でより大きなファン群を発展させている。

グループのプレッシャーを背負って

22歳浙江省出身の段藝璇は南方娘の標準的な顔立ちだが、話し出すと何と流暢な標準語だ。「たぶん知らないうちにそうなったんでしょう」と彼女は言う。

BEJ48の一部メンバーは北京出身で、劇場ファンも北方出身者が主なので、見聞きするうちどうしても自然と身につくのだろう。「湖南省に帰るとときどき、”あなた北の方の生まれ?”って聞かれることさえあるんです」

去年、段藝璇は正式にSNH48からBEJ48に移籍し、「それからもう1年4か月と3日になります」。当時、SNH48五期生として彼女は上海ですでに正式にデビューしていたが、最終的に自分が「快適に過ごせる地区」を離れ、自ら北京に来て一からやり直すことを選んだ。

「でも北京の劇場は新しいので、最初は毎日不安でした。もしここの人たちが誰も私を好きにならなくて、誰も見に来てくれなかったらどうしようって」。

しかしますます多くのファンが彼女のために北京の悠唐広場に「駐在」するようになり、彼女は今回の選択に感謝するようになった。「じつは最初、母は私に広州を選ばせたかったんです。実家からも近いですし。でも私は自分の退路から離れようと北の方へやって来ました」

今では、BEJ48がますます人気が出るにつれて、チームBキャプテンである段藝璇は一年に数回しか実家に帰れない。「実家に帰ると両親は私をかわいがってくれます。でも北京で必死に頑張っているからこそ、私自身、自分が本当にすごい人になれると気づきました」

総決選の前、段藝璇が記者に語ったことは、TOP16に入ること以外、自分にはさらに大きな目標がある。「私はいま決して段藝璇だけを代表しているのではなく、BEJ48を代表しています。なのでグループといっしょにもっと高いランクに到達したいです」

このダークホースは少しぼんやりさん

去年の未入選から、今年は第21位に降臨し、かつて「4万年の美女」と評された蘇杉杉はBEJ48のダークホースと言える。BEJ48に入った理由の話になると、蘇杉杉は一つは北京に親戚がいてお互いに面倒を見られるから、それから「大雪を見たいから」と言った。

入団前、この湖北省出身の少女は単純なヲタク女子だった。毎日ゲームをして、天文学や物理学についておしゃべりして、BEJ48に入った理由さえぼんやりしていた。

「合格したら何をするかも考えてなかったんです。みんなが入ったから私も入りました」。入団後、彼女も劇場と学校の2箇所を行ったり来たりするだけで、彼女に代わってファンがいろいろなことに心を砕いた。

一度彼女は武漢から北京に行く飛行機に間に合わず、ぼーっとしていた彼女は出かけるときに財布を忘れて帰りのチケットが買えなかった。「でもツイートし終えたら、ファンの方がネットで高速鉄道のチケットを買って下さって、それで私に”いまキャンセルしたから、すぐ買って!”って。あのときはほんとに感動しました」。

蘇杉杉は今のところBEJ48で人気が上昇しているが、段藝璇が背負っているグループのプレッシャーに比べると、蘇杉杉の考え方は理科系の考え方だ。「私は心配しすぎないようにしてます。目標はTOP32、出たとこ勝負です。やっぱりBEJ48がいい成績をとって欲しいです」

”かわいい後輩”としてすでに成長

胡曉慧は子供の頃から北京で過ごし、高校の学業が多忙で、北京に滞在するおとは難しく、上海と往復していた。そのため北京のグループが出来た後、すぐBEJ48に入った。

他のメンバーたちが新しい劇場のことを心配していたのに比べて、胡曉慧はとてもリラックスしていた。「以前北の方のファンがたくさん私たちを見に来ていて、いつも飛行機で上海まで来てくれていました。でも今は北京に劇場ができたので、もうたくさんお金をかけて遠くまで来る必要がありません。それって良いことですよね」

胡曉慧はデビューしたときまだ16歳で、SNH48でもっとも年下のメンバーだった。以前彼女が話をするときはいつもとても臆病な様子で、「だって上海では何をするにも先輩が助けてくれましたから」。しかしデビュー2年の今、彼女はBEJ48にもう”かわいい後輩”が出来た。「BEJ48では何をするにしても必ず私がまずお手本を示す必要があります。公演や競争はもちろん、私は必ずベストを尽くさないといけません」