瀋陽SHY48ドリーム(王金銘)を運営が処分した件の背景のまとめ(1)

瀋陽SHY48チームHIIIドリーム(王金銘)の恋愛が明るみに出て、運営会社が2017/08/22にまず彼女の公演や劇場外のすべての活動を停止する処分を発表、2017/08/27にさらなる処分を正式発表することになった件をまとめておく。

経緯がかなり複雑だが、要点が中国2チャンネル(百度貼吧)にまとめられていたので、まずそこから。

同姓同名の男性・王金銘と、女性・王金銘(つまり瀋陽SHY48チームHIIIドリーム)が恋愛関係にあったことが明らかになったことが発端だが、両者の言い分が対立している。

以下、簡単にするため男性の王金銘を「男金銘」、ドリームを「女金銘」とする。

決して瀋陽SHY48ドリームを見下す悪い意味はなく、単に略称として使うだけなのでご容赦いただきたい。同姓同名なので読んでいて本当に混乱するからだ。

男金銘はこの件が明るみに出た後、彼自身が数回スマホで生放送をして自身の見解を説明している。

1. 女金銘が17歳のとき、瀋陽で男金銘と交際。その後女金銘はSNH48に入団、上海に行ったため別れた。
2. 女金銘は上海で別の男性と交際し始め、その男性のために瀋陽に戻ったが、その後別れた。
3. その後、瀋陽で男金銘と女金銘は再び交際し始めた。
4. しかし男金銘が、女金銘が二股をかけていることを知り、怒って過去の経緯をすべて暴露した。

ついでに、男金銘が生放送の中で暴露した、真偽がきわめて疑わしい情報は以下のとおり。

・女金銘の親戚にSNH48運営会社上層部がいる。なので恋愛禁止ルールは彼女には無効だった。
・女金銘は何度かファンを遊びに出かけている。
・応援会ヘッドは何度も女金銘にプレゼントを送り、私的に連絡を取りたがっていた。
・SNH48運営会社は男金銘に接触してきて、口止め料を払おうとした。

女金銘が個人アカウントの長文ツイートに書いた見解は以下のとおり。

・男金銘と以前交際していたのは事実。ただし、別れた後は連絡を取っていない。
・瀋陽に帰ってきた後、男金銘が彼女をストーキングし始めた。
・最後には家族まで過去の経緯をネタに脅迫したため、やむを得ず男金銘と交際を始めた。
・瀋陽で彼女が二股恋愛をしていたというのは、男金銘のデマ。
・男金銘は瀋陽の裏社会や瀋陽市局長とつながりがあり、彼女は身の危険を感じている。

要するに、男金銘は二股をかけられてカッとなって過去の経緯を暴露しただけだと言い、女金銘は深刻なストーキング被害を受けていると言っている。

ただ、2人が一致して認めている事実は以下の2点。

・女金銘が上海SNH48入団前、2人は交際していた。
・女金銘が瀋陽SHY48移籍で瀋陽へ戻った後、2人は交際していた。(ただし女金銘は脅迫されたと言っている)

運営の処分は、瀋陽SHY48移籍後も、理由はどうあれ彼女が男性と交際していたことに対するものと思われる。

ここで筆者が引っかかるのは、仮に女金銘の見解がすべて事実だとすると、いろいろとつじつまが合わなくなることだ。

仮に女金銘が事実を書いており、男金銘は女金銘にストーキングなどの犯罪同然の行為、というより犯罪と言っていいだろう、犯罪をしていたとしよう。

その場合、男金銘が自分の犯罪を女金銘にバラされる危険をおかしてまで、自分から先に女金銘の過去をバラすだろうか。

実際に、男金銘が女金銘の過去をバラした後、女金銘が男の犯罪をバラしたわけだが、この場合、男金銘が実際に犯罪者だったなら、女金銘は男金銘の犯罪をバラすことで、自分の身を相当な危険にさらすことになるのは明らかだ。最悪の場合、即刻、男金銘と闇社会によって彼女は闇に葬り去られる。

つまり、女金銘の見解が事実と仮定すると、彼女は自らの命を危険にさらして墓穴を掘っていることになる。しかし瀋陽SHY48運営会社は彼女と連絡がとれているので、女金銘の命は幸い無事だ。

筆者の推測はここまでとして、以下は今回現地ファンがかき集めた「証拠物件」を並べておく。

↓彼女の応援会のQQチャットサークルに男金銘が送信した写真。「詳細を理解したければ僕に聞いて下さい」とある。

↓「王金銘は俺を裏切った。二股だ。でなきゃこんなことは出来ない」

↓この黒い帽子は女金銘の公式アカウントの過去のツイート写真に出てくる。

↓ホテルのフロント。2人の身分証を提示してチェックイン。ぼかしが入れてあるが二人とも王金銘。

↓男金銘は同一のQQ番号で、2つの中国2ちゃんねるIDを使用。「沈城王潇洒」と「铭铭摇摆」。スレッドに貼ってある写真の163(網易)アルバムIDはJINMING_3Q、先の身分証との照合からこの男性は同姓同名の王金銘。親戚であれば同姓同名はありえない。

↓やはり男性は同姓同名の王金銘。

↓そこで男金銘本人にQQに直撃。

上図対話の内容。「君と王金銘はいったいどういうことなの?身分証の男性と最初の2文字は王と金だし。親戚?」「恋人どうしの関係だ。彼女が二股をかけて俺をふった。だからバラした。これ以外方法がない。俺も王金銘」

上図対話の内容。「金銘応援会のヘッドは彼女に私的に連絡を取ったことがある?」「俺もこんな年だし何にも怖いことはない。(彼女が応援会ヘッドに私的に連絡を取ったことは)ない。それは俺が保証する。だって応援会ヘッドは彼女にショートメッセージやダイレクトメッセージを送ってきたけど、俺が全部見てるから」「それって、応援会ヘッドが私的に彼女にショートメッセージを送ってた?一方通行だったってこと?」「彼女は返事してないよ」

(訳注:応援会ヘッドは立場を利用して彼女と私的に連絡を取ろうとしたが、全て無視されていたばかりか、内容を全部ボーイフレンドに見られていたとは、哀れ)

上図対話の内容。「彼女が二股をかけたのはファン集団の人?」「ちがう。たぶんちょっと金持ちのヤツ」「金銘が瀋陽に来てから彼女と知り合った?」「彼女はずっと休む暇なく遊んでた。バーで酒を飲んだり、タバコ吸ったり」

上図ショートメッセージの内容。「私をまた追加してよ。あ。あ。あ。あ。やっと終わった。寝るわ。おやすみ」「追加したよ。何やってんの?お前(訳注:老婆は女性配偶者への呼びかけだが、ここではガールフレンドへの呼びかけ)」

上図の画面のいちばん上の電話番号、女金銘の電話番号を覚えておこう。

↓こちら男金銘が前出のID「沈城王潇洒」で中国2ちゃんねるに書き込んだ内容。日付が2011-11-04と古い。

「俺はある女性を好きになって二年になる。彼女は俺より3歳年下!性格もいい。大人しい女。でも二年間片思いでまだ告白してない!この二年俺はガールフレンドがいない。俺ってバカか?俺も何故かわからない。でも告白の一言を言いたくない。理由を探してる。答えを探してる。でも見つからない。ふうっ」

↓男金銘と応援会内部者とのWeChatの対話。

男金銘が「送信してくれ(訳注:二人の関係をバラちゃってくれの意味)」「うん……反響が大きいだろうね」「送信してくれ。俺も君たちにはっきり見せたい。俺も気持ちをスッキリさせたい。応援会さん、俺の代わりに送信してくれ。もうネタはないよ。俺に”T”をくれ。どうも」(訳注:”T”の意味が不明)

↓現地ファンが先ほどの画面ショットの女金銘の電話番号で、彼女のアリペイ(支付宝)へ送金を試みる。

↓男金銘と女金銘の動画

↓女金銘が公式アプリPocket48の「メンバーの部屋」で、この件について一人の女声からダイレクトメッセージを受けて、その画面ショットを貼りつつ、冗談はやめてと言っている。

↓その画面ショットの中身。要するに女金銘の昔の、ややゴタゴタな恋愛関係のことを書いている。

↓つづき。

意味不明なのは、アイドルとしての女金銘が、この女性からのダイレクトメッセージをわざわざ「メンバーの部屋」にさらして反論していること。

↓その女性に対して、酔っ払ってデタラメを送ってこないで欲しい。そして自分は瀋陽に戻って一か月で休暇はたった一回、それも3時間出かけただけと話し、最後はこの女性を気遣っている。

ここからは瀋陽SHY48王金銘が個人アカウントの長文ツイートで、彼女の言う事実を語っている。とりあえず画面ショットだけ貼っておいて、日本語試訳は一つ後の記事に載せてある。

↓この長文ツイートのコメント欄に、女金銘が自分で瀋陽市公安局にアットマークでメンションしている。それも5回も。

中国ツイッターで5回も地元の公安にメンションしたところで、当たり前だが全く通報したことにならない。本気で通報したいなら電話をかければいいだけ。

男金銘と女金銘のどちらがウソを言っているのか分からないとしても、こういう奇妙な行動をとることで、女金銘がどんどん墓穴を掘っているのが残念。