広州GNZ48チームNIIIに昨夜起こった異常事態

広州GNZ48チームNIIIの昨日2017/10/06(木)の夜公演『第一人称』はふつうの定期公演だったが、終了後に公式アプリ「Pocket48」の「メンバーの部屋」が異常な事態になった。

以下、全員チームNIIIメンバー。

Pany(左嘉欣)の部屋

アイリーン(謝艾琳)「嘉欣愛してる」
うさぎ(冼燊楠)「嘉欣!ずっと愛してる」

「老公」は本来、既婚者の夫の意味だが、いまは女性がボーイフレンドを呼ぶときにも使う。

ナンシー(陳楠茜)の部屋

トラちゃん(孫馨)「ナンシー愛してる」
ナオナオ(盧靜)「北北!愛してる」(訳注:北北は陳楠茜のあだ名)
チェンチェン(劉倩倩)「北哥、あなたを愛する勇気はない」
チェンチェン「はははは、愛してるよ」
アイリーン「GGBondが眠ってるスキに愛してるって言う」(訳注:GGBond(朱怡欣)は陳楠茜のルームメイト)

Kimmy(鄭丹妮)の部屋

ナオナオ「丹妮!愛してる!」
トラちゃん「丹妮愛してる」
チェンチェン「丹妮ママ愛してる」
アイリーン「丹妮愛してる」

アイリーンの部屋

ミッフィー(劉力菲)「アイリーンのルームメイトがあなたを愛してる」(訳注:アイリーンのルームメイトは劉力菲)
MILA(鄭悅)「アイリーンの隣の教室であなたに片思いの小二哥はあなたを愛してる」(訳注:小二哥はたぶん鄭悅自身のこと)
トラちゃん「アイリーン愛してる」
ナオナオ「20、愛してる」(訳注:「20」はアイリーンのあだ名)
チェンチェン「アイリーンママ愛している」

トラちゃんの部屋

トラちゃん「もう寝てよ~おやすみ、愛してる」
チェンチェン「トラちゃん愛してる」
アイリーン「アイラブユー」(訳注:愛老虎油は音が「I love you」に近いことから「I love you」の意味だが、トラちゃん(小老虎)とダジャレになっている)
うさぎ「トラちゃん愛してる!」

はるかの部屋

はるか「りんたんありがとう、ちんゆーありがとう、ナイガイありがとう、隣の部屋の小二哥も」
はるか「みんな愛してる」
アイリーン「はるか、最後にひとこと、愛してる」

もーちん(陳慧婧)の部屋

トラちゃん「老板愛してる」(訳注:老板(社長)は陳慧婧のあだ名)
ナオナオ「老板!愛してる」
チェンチェン「老板 愛してる」
アイリーン「老板 愛してる」

りんたん(肖文鈴)

ナイガイ(洪靜雯)「りんたん愛してる」
りんたん「NIIIのベイビーたち」
りんたん「今晩は本当にNIIIのベイビーたちが久しぶりに全員そろったね。今日は通学してるみんながもどってきた。感動したよ」
りんたん「だから今晩は感激してちょっとイチャイチャ」

ちんゆー(陳欣妤)の部屋

シャオシー(馮嘉希)「ちんゆー愛してる」
高雪逸「ちんゆー愛してる」
ナイガイ「ちんゆー愛してる」
ミッフィー「ちんゆー愛してる」
ナオナオ「ちんゆー、愛してる」
トラちゃん「ちんゆー、愛してる」
チェンチェン「みんな言い終わって、7秒たったよね」(訳注:ちんゆーのキャッチフレーズが「金魚の記憶は7秒しかもたないけど、その7秒はぜ~んぶ私」から7秒たったからもう他のメンバーに愛してると言われたことは忘れてるよね、ということ)
チェンチェン「じゃあ、私も言わなきゃ。ちんゆー愛してる」
アイリーン「最後にひとこと、愛してる」

ナイガイの部屋

ナイガイ「今日の公演は振り付けを何度か間違えた。有史以来いちばん間違いが多かった。だから悲しい。ごめんなさい、ごめんなさい」

ナイガイ「次はいつ公演に出られるかわからない。だから今回の最後の公演のダンスがこんなだったから、自分にもみんなにも申し訳ないと思ってる…次はいつNIII全員いっしょに出られるかわからない、もしかしたら、来年?だからすごく悲しい」

ナイガイ「でも心配しないで。とくにおとついの深センのお仕事は、私たちもともとの16人で行ったでしょ、だから現場に行ったとき、自然とNIIIができたばかりのときを思い出した。まだ私たち16人しかいなかったときのこと。あのときお姉さんも心配してたよね。私たちの中から誰かが辞めちゃったらどうしようってははは」

何が起こったかは、最後のナイガイの書込みで分かる。

国慶節の長期休暇で、学校に通っているメンバーが全員劇場にもどってきた。昨日の公演は広州GNZ48チームNIII結成のときの16人全員が、久しぶりにそろったのだ。

それで「メンバーの部屋」でおたがい「愛してる」と書きこんで全員で楽しんでいる。

最後のナイガイの書きこみにあるが、広州GNZ48チームNIIIは一人も脱落者を出していない。

筆者がチームNIIIキャプテン・ミッフィー(劉力菲)のファンに変わった理由は、これ。

中国2ちゃんねる(百度貼吧)の某掲示板でネタにされたのも、ツオツオ(左婧媛)が一人の女性ファンと仲が良すぎて、マジで同性愛なんじゃないか?という百合ネタだけ。

一昨日、ツイッターでとある中国人男性が、「中国人の若者は一人っ子政策でわがままに育っているから、48系グループのような団体行動はぜったいムリ、SNH48は長続きしない」という意味のことをツイートした。

筆者もSNH48が出来たばかりのとき、同じ理由でダメになるだろうと思っていた。ところが、その後のSNH48はその予想を裏切った。

たしかにSNH48グループ全体で見ると、自分の道を選んで辞めたメンバーはそこそこいる。しかし残ったメンバーは、上海SNH48、姉妹グループふくめて、例外なくチームスピリットでがんばっている。

たぶんSNH48グループが中国でマイナーな理由の一つはこれだろう。

サッカーなどのスポーツ選手や、共産党配下の文芸工作団(文化芸術活動でプロパガンダを行う部隊)が、統制のとれた集団行動をするのは分かる。

しかし、ふつうに芸能活動をしているタレントが集団行動するなんて理解できない。そういうことなんだろう。

広州GNZ48チームNIIIのファンになって良かった。