上海SNH48第四回総選挙49~66位MV『戎裝信仰』本当の監督が判明

上海SNH48第四回総選挙第49~66位メンバーのMV『戎裝信仰』だが、監督がSNH48公式サイトに名前が出ているDrago Lazetichさんではない件。

筆者が中国ツイッター(新浪微博)で、このアクション俳優さんが監督ではない件をツイートしたところ、現地ファンの方がLazetichさんご本人に英語で確認した結果を教えて下さった。監督ではなく出演しただけと、正直な回答を頂いたとのこと。

MVの前半で、メンバーに追い詰められるようにして銃で打たれて逃げている白人男性がいるが、彼がLazetichさん。あくまで出演だけ。

そして、本当の監督さんを探し出してくれた現地ファンがいた。こういうときに現地ファンの調査力の高さには感服する。本当にありがたい。

本当の監督さんの中国ツイッター(新浪微博)はこちら。Shao Chenyiという中国人の方で、漢字の名前が分からないのだが、イタリアで視覚芸術を学んだ方のようだ。

こちらのツイートに、この監督さんがアカデミア・ディ・ベッレ・アルティ・ディ・フィレンツェに通っていた当時の学生証がある

イタリアの芸術大学で学んだということで、今回のMVの美しいフレーミングや、戦闘シーンの非常に細かいカット割り、画面の色合いの調整に激しく納得。そして、MVのタイトル文字もこの監督さん直筆とのこと。

この監督さんがSNH48作品を手がけるのは初めてではなく、過去にテテちゃん(黃婷婷)、カチューシャ(李藝彤)のフィギュアのPR映像も手がけている。

今回のMVに関する2017/11/08 18:07のツイートを日本語試訳。

なので、最後はやっぱり僕の字を使ったんだね、ははは(訳注:タイトル文字のこと)。それから訓練を経験したことのないメンバーを、あんな短時間でちゃんとした兵士のように撮影するのは難しかった。それに18人にまんべんなくコマ数を割り振らないといけないし。映画のような画面はすべての人に受け入れられないかもしれない。でもやっぱりうれしい結果になった。最後にやっぱりいくつかの画面を修正されてしまったけれど(色が違うあのいくつかの画面、強迫症の僕には耐えられないよ)

監督さんは、ダンスシーンの画面の明度を、戦闘シーンよりも明るくすることで、2つのシーンが区別できるように演出しているのだが、例えば下図のカットは、戦闘シーンなのに、いきなりダンスシーンよりも明るくなっている。

筆者は初めてこのMVを観たときに、ものすごく違和感をもったのだが、このツイートを読んで激しく納得。監督さんの意思に反して、運営側が差し替えたカットだったのだ。

本当はこれだけ優れた監督さんの作品なのに、SNH48運営会社的には、外聞が良いようにアクション俳優のLazetichさんの名前を著名プロデューサとして「箔をつける」必要があるというのも、悲しい話。

ただこれはSNH48運営会社の問題ではなく、同じ国の芸術家より、白人を信用してしまう一般人の価値観の問題。

日本人だって同じだろう。白人の作品と聞けば、観る価値ありと思うけれど、無名の日本人監督作品は、有名な俳優が出ていない限り観ようと思わない。

個人的には、本当の監督さんにたどり着けて、本当にスッキリした。この監督さんには、これからもSNH48の映像作品を手がけて欲しいと心から思った。