上海SNH48新年EP『Sweet Festival』、広州GNZ48『不見不散』MV

上海SNH48グループの新年EPタイトル曲『Sweet Festival』MVのフルバージョン、ダンスバージョン、そして同EP収録の広州GNZ48バラード曲『不見不散』MVが公開されたので、まとめてご紹介。

↓すでにご紹介済みの『Sweet Festival』フルバージョン

上海SNH48が上海ディズニーリゾートを借り切ってMV撮影できるなんて、もう当たり前。運営会社はお金持ちなので。

↓こちらがダンスバージョン。2コーラス目が省略された短縮版。

リンプシンクしていないカットがいくつかあって気になるけれど、シンデレラ城がきれいに撮れていれば十分という感じ。

そして同EP収録の広州GNZ48曲『不見不散』MVがこちら。

「不見不散」は誰かとどこかで会う約束をするとき「来るまで待ってて」という意味。

楽曲が良いのはもちろんだが、録音スタジオと樹木と雪のセットを作った撮影スタジオの2か所だけで、これだけ見るに耐えるMVを作る技術はすごい。

低予算高品質MVを作らせたら、広州GNZ48の映像制作スタッフはSNH48グループでずば抜けてトップだ。

冒頭、ミッフィー(劉力菲)が歌う前ですでにカットが3つに割られていて、正面のほぼパンフォーカスのフルショット、背後のバストショット、横顔のクローズアップ。同録の音声がないのもポイント。

同じスタジオのシーンで、ハナちゃん(謝蕾蕾)の部分は室内の照明をすべて落とし、次のKimmy(鄭丹妮)のシーンはまた照明パターンが変わっている。画角も狭いスタジオでも遠近感の出る広角になっている。横顔のクローズアップは絞りを開いて背景をぼかすお決まりのパターン。

最初のハナちゃんのクローズアップのカットで、右目から涙がこぼれているのは、うっかり見逃すところ。

一つの録音スタジオ内のカットで、照明やアングル、画角、絞りなど様々に変えて細かくカットでつないでいるのに、リップシンクは完璧というところも職人。

スタジオのハナちゃんのカットで、背後の照明のハレーションをわざと写し込んでいるのも芸が細かい。たぶんハナちゃんのカットだけは紗がかかっている。

ニセの雪を降らせているセットはモノクロに近い画面(完全なモノクロではない)で、高fpsで撮影されている。しかも逆回転のカットをつなぐという懲りよう。

高fpsなのでLEDの明滅が写っているが、これを利用して「LED明滅なめの人物」というカットにしているアイデアも良い。一瞬、CGで後からチカチカする光を足したのかと思うが。

ということで、予算がたっぷりあれば当然誰が見ても豪華なMVは撮れるけれど、予算がなくてもアイデアと技術があれば見るに耐えるMVが撮れるというお手本のようなMV。