上海SNH48がブロックチェーンとAIを応用したバーチャルアイドル計画開始w

上海SNH48運営会社が2018/02/03(土)上海メルセデス・ベンツ・アリーナで開催された第四回リクエストアワーBEST50で、一つ意味不明の発表をした。

中国のインターネット最大手テンセント(騰訊)との戦略的提携で、中国初のブロックチェーン技術と人工知能技術を応用したバーチャルアイドルグループ「五月薇VIV」プロジェクトをスタートするとのこと。

バーチャルアイドル3名からなるグループで、海外進出を目指したアートディレクション・グループを起用するとのこと。

今後、SNH48グループメンバーと多数のアニメ作品、MV、ネット映像作品などで共演。またSNH48グループの「Team VI」としてバーチャルアイドルのスタイルで、上海、北京、広州、瀋陽、重慶の姉妹グループの劇場でパフォーマンスを行い、SNH48グループの大型イベント(総選挙、リクエストアワーなど)にも参加するらしい。

ブロックチェーンとAIを応用したバーチャルアイドルグループって、AIはまだ分かるけれど、ブロックチェーンって(笑)。

「五月薇VIV」はそのまま中国語読みすれば「ウー・ユエ・ウェイ VIV(ヴィヴ)」になる。英語のヴィヴィアンを中国語表記すると「薇薇安」なので、「薇」と「VIV」がダブっている気がする。

もしかすると「薇」だけで「VIV」と読んで「五月薇」で「May VIV」的に読ませたいのかもしれない。または中国語でもバラは「玫瑰 メイグェイ」の他に一部のバラの種類は「蔷薇 チャンウェイ」と書くらしいので「May Rose VIV」なのかもしれない。

とりあえずよく分からない(笑)。

さらにSNH48グループは、少年アイドルグループの結成や、キッズ・アーティスト・レッスンスクールとそのスクール生向けのパフォーマンス・プラットフォームなど、多岐にわたる事業展開をしていくとのこと。

これ、また男性アイドルグループ「N2M」のように、一年たってもデビューしないなんてことにならなければいいけれど。

まじめに話すと、おそらくすべては投資家に投資を続けてもらうための新規事業の打ち出しだと思う。いつまでも同じ事業領域にとどまっていたのでは、新たな投資を呼び込めないだろうから。

瀋陽SHY48、重慶CKG48の「文化地産」事業としてのアイドルグループもまだ軌道に乗っているとは言い難いところへ、バーチャルアイドルと来てどうなるか。

たしかにSNH48運営会社の由来はインターネットゲームの運営会社で、3Dのインターネット・ゲームや『勁舞団』という3Dダンスゲームを開発していたので、バーチャルアイドルと相性は悪くない。

ただ、中国にはすでに日本のボカロエンジンを輸入したボーカロイド「洛天依」や「言和(=中の人は劉セイラさん)」がいて、二次元界隈では一定の人気がある。

また、全国放送のテレビの歌番組で、本物の歌手(周華健)と「洛天依」の3D映像がすでに共演している。

これらボーカロイドに対抗できる人気を今から獲得できるだろうか…。

テンセント(騰訊)に資金も出してもらうのだろうが、「デビュー」させることができるなら、どんなものが出来てくるのか。