広州GNZ48運営のファンへのメッセージに上海SNH48運営が後追い

広州GNZ48が2018/02/13(火)旧正月を迎えるにあたって、ファンへの心からのメッセージをツイートした。それを見た現地ファンから「だから上海SNH48はダメなんだよ」と言われて、上海SNH48運営会社があわててファンへのメッセージをツイート。
上海本部の面目まるつぶれという展開になった。

↓広州GNZ48運営会社からファンへのメッセージはこちら。

親愛なるGNZ48ファンへ

瞬く間に、また一年が過ぎました…この一年を振り返ると、私たちはまたいっしょに幾多の忘れがたい時を過ごしました。栄光もあり、悲しみもあり、苦しみもあり、喜びもあり、興奮もあり、悔しさもあり…でも、変わらずみなさん一人ひとりがいっしょにいて下さったことに感謝します。みなさんがいるから、GNZ48、夢のために戦うメンバーたちはまた貴重で忘れがたい一ページを経験することができました。

当初の”NBCS”(訳注:nobody caresの略で誰も気にしていないの意味)から今の”南部城市”(訳注:上海に対する南部の都市の意味だがGNZ48のほめ言葉で使われる)に至るまで、この道のりで、私たちは多くの未熟で、批判されるに値する計画や決定をしてきました。

でもみなさんの厳しい批判と、我慢づよいアドバイスと、絶えず寛容でいて下さり、私たちに成長のチャンスを頂き、どうやって努力して進歩すればいいかの教えて下さったことに感謝しています。また多くの誤解や嘲笑を受けて、みなさんが後へ引かず私たちを守り、支えて下さったことに感謝します。

この一年で”一発切り替え”、”新公演モデル”、”ツッコミバージョンのバラエティー”、”ドキュメンタリーの高生産”、”年末の夜食の【電池メニュー】”など…みなさんはずっと私たちGNZ48の”びっくりする”仕事が絶えないと言ってくださいました。

でも私たちの心の中で、いちばん”びっくりする”仕事は、みなさんがいっしょにいて、応援と肯定を与えて下さったこと、みなさんがずっと寛容で信頼して下さったからこそ、私たちは今日まで歩むチャンスを得て、より多くの喜びと笑い声、よりよいGNZ48をみなさんにお見せして、より多くのご友人に知って頂くことができました。

私たちは私たちのやっていることがまだまだ不十分だと分かっています。これからの日々、私たちはこれまでと同じように、一人ひとりのファンの私たちに対する意見とアドバイスを大事にして、時が経つとともに私たちの成長をお見せしたいと思っています。

私たちは必ず努力を続けてGNZ48をもっと高い場所に立たせます。GNZ48は必ずみなさんの誇りになります!

多くのからかいや軽視があっても、じつはみなさんはここで楽しみを得ることができます。ポジティブになれます。満足を得ることができます。

”三日だけ負ける”ことは決して重要なことではありません。私たちは、それよりももっと大事にして、重視していることがあるからです。(訳注:広州GNZ48は一年のうち総選挙、リクエストアワー、ファッション大賞の3つの投票イベントのときだけ上海SNH48には絶対勝てないという意味)

何があっても、私たちはここでみなさんとともに努力し、みなさんといっしょにこの道を前進したいと思っています。みなさんこそが私たちがいちばん安心できる支えです。

私たちは信じています。最初の夢を抱いて、努力の汗を流して、逆流をさかのぼる努力を続ければ、いつの日か、私たちは必ず打ち負かすことができます!

みなさんがずっといっしょにいて下さり、応援して下さることに感謝します。引き続き私たちを信じて下さい。

GNZ48は一度もあきらめたことはありません、今まで通り努力します!
2018年 初心を忘れず、前進しつづけます!

最後に、私たちを気づかい、大切に思い、愛して下さっている私たちのみなさんに心から感謝します。

GNZ48運営会社
GNZ48メンバー一同

この新年にあたっての広州GNZ48のファンへのメッセージをうけて、上海SNH48運営会社があわてて同じようなファンへのメッセージを中国ツイッター(新浪微博)でツイート。原文はこちら

バレンタインデー前日ということで「情書(ラブレター)」になっている。

SNH48公式アカウントからみなさんへのラブレター
2018/02/13 22:11:47

Hi みなさんこんにちは、いつもみなさんにデリケートになり過ぎないようにと慰められるよりも、いつも叱られることが多い、SNH48公式アカウントです。

今日、広州GNZ48がみなさんに年末の手紙をツイートし、多くのファンのみなさんから、しっかり学ぶようにとありましたので、この手紙を書きます。そのとおり、詮索は不要です。SNH48公式アカウントは流行を追っかけています。その事実に間違いありません。

ほら、今日もSNH48が負ける362日(うるう年なので363日ですが)のいつもの一日になりました。でも明日はちょうどあまり普通でないバレンタインデーです。

なので公式アカウントとしては、みなさんにラブレターを書くことにしますね。子供のころから今まで、公式アカウントの中の人はラブレターなんて書いたことがないので、もし気持ちがこもっていなければ、どうか許してください。

この一年は最初から最後まで、旧正月特番の「春晩」と関係がありました。

年初は上海オリエンタルパールタワーで、中国中央電視台「春晩」でお目見えし、みなさんをワクワクさせました。みなさんはバックダンサー・女性グループだと嘲笑しました。

ただ、すぐに映像の一コマ一コマから自分の好きなアイドルをほじくり出して、誇らしげに言ったものです:「ほら、これが僕の推しメンだよ」と。

メンバーが楽屋で宿題をする姿、凍えて泣いている姿、照明で暖をとる姿、いま一つひとつ思い出すと、中の人としてはちょっと泣きそうになります。

そしてみなさんは休まずこのチャンスをとらえて、必死でメンバーをPRすることに執着し、他人は知らなくても、私は毎日中国ツイッター(新浪微博)で見ていました。

忘年会の時、同僚が言っていました:「今年は人がすごく多いな。去年は春晩のリハーサルに忙しくて、来ないメンバーがたくさんいた。リハの現場ではしゃがんだままご飯をかきこんでたのが、まるで昨日のことのようだよ」

気づかぬうちに時は過ぎて、この一年、私たちは春晩の”におい”を嗅ぎとるだけでなく、正々堂々と中国中央電視台に8回も出演しました。多かれ少なかれ、あの東方オリエンタルパールタワーで寒さに震えていたメンバーの姿や、私たちが毎回力いっぱい宣伝したことと関係があると思っています。

そして今年の終わり、劇場で春晩特別公演を2回行いました。びっくりするようなネット生放送の数字で、久しぶりにほめられて、私たちは、この一年私たちはまずまず一息つけるという感慨を持ちました。

春晩特別公演が終わったとき、劇場スタッフが興奮して事務所に戻ってきて、飛び上がるほど大声で喜んでいました:「メンバーたちは本当にすごかった、効果はすごくよかったよ」。私たちは、『葫蘆娃』で”大王にご報告です”と叫んでいる妖怪みたいだと、つまらないことで大げさに騒ぐ彼をからかいました。

でもじつは退社した後、多くのスタッフは帰らずに、自分の職場でこっそり生放送を見返していました。オフィスのあちこちでときどき笑い声が起こり、年末の雰囲気がやっと出てきました。

始まりと終わりだけを見れば、過ぎ去った酉年はすべて順調な喜びのように見えます。しかしこの一年にSNH48に起こったことは、本当に八文字で言い表せます:”波峰浪谷,驚心動魄”(訳注:変化が激しく、これ以上ない驚きに満ちていた)

それらを一つひとつ取り上げる必要はなく、ファンの一人ひとりの心の中に、自分自身のSNH48大事件として記されていると思います。そこには賞賛と非難が混在し、掲示板でも賞賛と批判が混在してました。

毎回ツイートの情報が短時間で急騰するのを見ると、心の中で両方の意味でぶるぶる震えていました。自分では今回現金でリツイートされるか、レモンティーでリツーイトされるか分からないからです。

(訳注:このあたりは中国2ちゃんねる(百度貼吧)などネットのディープな世界の住人にしか分からない単語ばかりで試訳者としてはイライラしてくる。

通りすがりの一般人に分かりづらい特殊で小さなネットスラングの世界に閉じこもって、外の世界が見えていないから、SNH48運営会社は往々にして自画自賛になるのではないのか。

ちなみに「鮮花」は中国2ちゃんねるで賞賛のスレッドやレスの意味、「板磚」は大きなレンガで批判のスレッドやレスの意味。「暴漲」は一つのスレッドに短時間に膨大な数のレスがつくこと。

現金やレモンティーでリツイートされるというのは、中国ツイッターで拡散希望のとき、リツイートしたユーザに抽選で現金やレモンティーをプレゼントするのが定例であること。当然現金の方がリツイート数が増え、レモンティーはそうでもない。

なので運営会社としては、レモンティーよりも現金で悪い評価をリツイートされないかとおびえることになる。)

これらのことについては、言いたいことが多すぎて、本当にどこから話せばいいか分かりません。もっと言えば、話すべきかどうかも分かりません。

五年前、私たちは一つの会議室でいっぱいになるくらいのチームでした。今年、上海メルセデス・ベンツ・アリーナの楽屋は、グループ全体のメンバーでいっぱいになり、収まりきらないんじゃないかというくらいでした。

このセーヌ川(訳注:SNH48の愛称)はすでに当初のように、誰でも両手ですくい上げ、思う存分遊べるようなゆっくりした細い流れから、毎日全神経を集中しないと克服できない危険な大航路になりました。

一人ひとりのメンバーやファンの気持ちに耳を傾けられるような状況から、SNH48グループ全体がどの方向へ進むべきかを考えるようになりました。

失望したいと思っている人は誰もいません。でもこの迅速な変化の過程で、永遠にもっとも避けられないものは、それぞれの異なる失望かもしれませんね。

SNH48グループは今まで一度も、あるメンバーや、あるチームや、あるグループのためだけのものではなかったと思います。無数の努力の集まりであり、無数の尽力の累計であり、時々刻々の時間の集まりです。

SNH48グループの名前の背後にあるのは、300名余りのメンバーであり、私たち数人、皆さん一人ひとりです。

みなさんがSNH48を毎日100回叱ってもいいけれど、外部の人には一度も叱られない存在、家族のような存在、問題のない存在にしていただいて、ありがとうございます。

毎回さまざまな舞台で大声で応援いただいてありがとうございます。実はときどき、私たちもみなさんといっしょに成長をずっと見てきたメンバーたちの名前を呼びたいと思います。彼女たちも大変だからです。

みなさんありがとうございます。またSNH48グループを去年の厳しい状況の中、いままでどおりしっかり前に向かって走らせていただき、かつ、とてもうまく走らせていただきありがとうございます。

またみなさんが私にひとこえ「公式アカウントのお嬢さん」と呼んでいただきありがとうございます。みなさんずっと「運営は罵倒しても公式アカウントは罵倒するな」とプラスのコメントをいただいてありがとうございます。

実は私も運営の一員で、私たちの仕事のああいう手落ちも、同じように恥ずかしく、悲しく思っていますし、みなさんに意地を張ることもあります。次はみなさんといっしょにもっとうまくやりたいと思っています。

公式アカウントの中の人はスコット・ペックの『The Road Less Traveled』という本を読んだことがあります。その中にこういう一節があります。「大多数の人は勇気を怖がらないことだと思っている。いま言わせてほしい。怖がらないことは勇気ではなく、ある種の脳の損傷だ。勇気とは、たとえ怖いと思っても、やはり困難に立ち向かえることだ。苦痛を感じても、それに直接面することができることだ」

私たちはまだ5歳です。まだ持ちこたえられます。でもより良く変わるためのああいう産みの苦しみは、もっと強烈になってやって来るかもしれません。

私たちは来年何が起こるかまだ分かりません。でも私たちがいっしょに歩み続けられること以上に、期待に値することはないように思います。

純粋に公式アカウントの中の人である私のデリケートな(わけでもない)心からの、ひと言でした。

両者の大きな違いは、広州GNZ48からのメッセージが、運営会社とメンバー全員からであるのに対して、上海SNH48は中国ツイッター(新浪微博)の公式アカウントの一人のスタッフであることだ。

上海SNH48ファンは何か問題があるたびに、公式アプリ「Pocket48」運営チームや、中国ツイッター(新浪微博)公式アカウントの背後に、運営会社が隠れて見えなくなっており、直接言葉が届かないことにいら立っている。その点は変わっていない。