上海SNH48チームX特別公演『皮一下』でSNH48がGNZ48並みに吹っ切れた?

上海SNH48もようやく吹っ切れたかという気がした昨日2018/03/10(金)チームX『皮一下』公演。そりゃ広州GNZ48の特別公演があれだけ面白ければ上海SNH48も対抗せざるを得ないだろう。

最近中国でバズっているこの「皮 pi」は基本的に「頑皮(ふざける、わんぱくな)」の意味らしい。「皮一下」で「ふざけてみよう!」的なニュアンスだろうか。

SNH48公式YouTubeチャンネルの公演全編はこちら。

ただここまで「ふざけた」公演は、「大組閣」でメンバーがシャッフルされ、チームXIIが解散した後の旧チームX、つまり比較的人気がないチームだからこそできる特別公演ということは言える。チームSII、NII、HIIにこれはできない。

個人的に以下の3曲で吹っ切れ具合が分かる。

いつもの公演どおり普通に1曲めの『Star River』が始まると思ったら、という展開。

↓これは炭酸(張丹三)の世界観炸裂。台湾のシンガーソングライター、チアー・チェン(陳綺貞)『我親愛的偏執狂(Dear Paranoia)』

最初、道具を設置するところから、最後、きっちり床掃除して帰るところまでパフォーマンス・アートになっている。

で、極めつけは、こんなことやっていいの!?という究極の「おふざけ」。スイスイ(楊冰怡)と天草(王曉佳)。

内輪ネタなのでSNH48のコアなファンしか分からないが、前半の衣装と振付けは同チームX『ドリームフラッグ(夢想的旗幟)』公演のデュエット曲『人魚』。歌っている曲は中国の歌手・誓言の『求佛』という曲。

この時点ですでに凍りついた現地ファンがいるはず。しかも後半の振付けは『おしべとめしべと夜の蝶々』

『人魚』『求佛』『おしべとめしべと夜の蝶々』が並ぶと、もうSNH48二期生カチューシャ(李藝彤)とテテちゃん(黃婷婷)を暗示していることは間違いない。

SNH48第二回リクエストアワーで第1位になった、カチューシャとテテちゃんの『おしべとめしべと夜の蝶々』が二人のカップリングの始まり。

去年第四回リクエストアワーでファンが嫌がらせの投票をしてこの2人に無理やり歌わせたのが『人魚』。

そしてカチューシャが歌ったお笑い版『求佛』はこちら。

これだけネタがそろっていて昨日の『求佛』がカチューシャ、テテちゃんと無関係なはずがない。

やっと上海SNH48も広州GNZ48並みに、ファンといっしょに遊べる特別公演をできるようになったか、としみじみ感じた。

とはいえこれからカチューシャのファンがスイスイ、天草の二人を徹底攻撃し始めるかもしれない。上海SNH48のファン圏がどこまでこの手のジョークに寛容かが見もの。