北京BEJ48の欧州特派員のお仕事が中国政府検閲で台無し

北京BEJ48チームBキャプテンDDD(段藝璇)が中国で一番人気のテレビ局湖南衛星テレビのネット放送「マンゴーTV」で、ユーロビジョン2018特派員としてリスボンで取材中の件。

欧州放送連合が湖南衛星テレビの今年の放送権を剥奪した。マンゴーTVが2018/05/08の準々決勝で18番目に出演したアイルランドの歌手Ryan O’Shaughnessyさんの部分を同性愛表現との理由で丸ごとカットし、他の歌手のパフォーマンス中の客席のレインボーフラッグにモザイクをかけたため。

‘EBU terminates this year’s partnership with Mango TV’ (2018/05/11 European Broadcasting Union)

「逆グレートファイアウォール越え」をしてマンゴーTVの2018/05/09放送分録画を見ると、たしかにO’Shaughnessyさん部分は丸ごとカットされていた。ただしO’Shaughnessyさんは準決勝進出を決めたため、名前だけは放送されている。

準決勝、決勝の放送ができなくなったため、これでDDD(段藝璇)の今回のお仕事は単なるポルトガル旅行番組になりそう(汗)。

上海SNH48グループの劇場公演では「百合」的なパフォーマンスはいくらでもあるのだが、やっぱりテレビ局となると完全にアウトらしい。

↓このときのO’Shaughnessyさんのパフォーマンスはこちら。

なお中国5ちゃんねる(百度貼吧)の現地SNH48ファンの反応は真っ二つ。

契約の一方的な破棄だ、いつも欧米は西側の価値観を押し付けてくるなど中国側擁護派と、そんな書き込みを見て一体いつの時代の掲示板?と思った、というユーロビジョン擁護派。

ただ、もちろん後者の人たちも中国ではおおっぴらに同性愛擁護の発言はできない。

上海SNH48グループは劇場公演も含め、当然すべて当局に事前申請して検閲を受けているが、政府の検閲がここまではっきり仕事に影響が出たのは初めてかも。

別にSNH48が悪いわけじゃなくて、下手にユーロビジョン放送権に手を出した湖南衛星テレビが甘すぎなだけなのだが。

だたAKB48 CHINAはTPE48との関係で台湾独立問題で日常的に批判にさらされることになると思うので、それよりはマシ。