上海SNH48第五回総選挙、今年も「餃子ランキング」始まりました

上海SNH48グループ第五回総選挙は結果発表までまだ70日弱あるが、各メンバー応援会の投票資金集めがすでに本格化している。

今年も現地ファンが恒例の「餃子ランキング」の発表を始めたのでご紹介。

これは各メンバーの応援会が中国のクラウドファウンディングサイトで集めている資金を集計し、1票あたり32人民元として得票数を随時計算しているもの。

なぜ「餃子ランキング」なのかというと、SNH48グループ社長の王子傑氏が昔、SNH48専用劇場の近くの食堂で餃子を食べている写真がネタになって、ファン投票の売上が王子傑の餃子代になるというジョークから。

中国国外ではGoogle Docsの以下のリンク先から生データを見られる。

第五回総選挙「餃子ランキング」

結果発表コンサートの2018/07/28までまだ先は長いので、2018/05/19時点の上位16人だけ見ておく。

元SNH48二期生キクちゃん(鞠婧禕)が卒業してソロ活動を始めた今、昨年第二位のSNH48二期生カチューシャ(李藝彤)は、当然、頂点に立つ最有力候補だが、去年第三位だったテテちゃん(黃婷婷)が追い上げている。

カチューシャのファンとしては「万年第二位」は彼女自身の名誉のために絶対に避けたいところ。今年は何としてでも第一位を取りに行くはず。

まして昨年末は2018/02の第四回リクエストアワーで、彼女が踊りたくないテテちゃんとのデュエット曲を無理やり踊らせるために彼女の「アンチ」が投票資金集めを組織。

それに激怒したカチューシャは公式アプリの生放送で「アンチ」に対して「死ね」発言をしたが、それが現地芸能ネタのアルファブロガーに取り上げられてネット上でスキャンダルになった。

その後、彼女の誕生日ソロライブの『Look What You Made Me Do』のパフォーマンスが、現地音楽批評アルファブロガーの2017年ワーストパフォーマンス・ランキングに選ばれるなど、マイナスイメージで知名度が上がってしまう。

結果、彼女はドラマ撮影などの仕事がメインで、劇場公演にはほとんど出演していない。これは明らかに運営会社の方針だった。

一方で去年第三位のテテちゃん(黃婷婷)の露出を増やすことで、運営会社は確信犯的にカチューシャのファンの闘争心に油を注ぎ続けてきた。

ここまでカチューシャとテテちゃんの処遇に差をつければ、彼女のファンは雪辱を果すために第五回総選挙でテテちゃんに大差をつけて勝とうとする。それはそのままSNH48運営会社の収益になる。

運営会社は少なくとも熱狂的なファンよりは冷静なので、すべては総選挙の収益を最大化することが目的で、そのために昨年末からカチューシャのファンを意図的に煽ってきた。

その「成果」が上の「餃子ランキング」に早くも現れている。カチューシャの予想票数はすでに昨年の得票数の四割に達している。

まだ投票ページさえ開設されておらず、結果発表まで69日もあるのに、すでに昨年の票数の四割にあたる資金を集めているのだ。

まさに運営会社の「思うツボ」で、これは別に筆者だけがそう分析しているわけではなく、冷静なファンなら誰でも分かることだ。運営会社の商魂のたくましさは、ファンにとっては残酷な現実と言える。

(この「餃子ランキング」自体が各メンバーのファンの競争を煽っていることも事実)