中国三大動画サイトがそれぞれこの2018年秋から新たな音楽ランキング番組をネット放送開始するとのこと。
テンセント(騰訊)動画は『由你音楽榜』、iQiyi(愛奇藝)は『中国音楽公告牌』、優酷は『這!就是偶像』。
テンセント動画はその名のとおり中国三大ネット企業「BAT(=バイドゥ、アリババ、テンセント)」の一角であるテンセント配下の動画サイト。iQiYiは単独で米ナスダックに上場している企業。優酷は中国三大ネット企業アリババに買収された動画サイト。
テンセント動画のネット音楽番組が、韓国から版権を購入して放送した中国版『Produce101(創造101)』からデビューしたロケットガールズ(火箭少女)をプッシュするのは間違いない。
iQiYiは、SNH48グループが音楽動画サイト「音悦台」と決裂した後、良好な関係を保っている動画サイトで、2018/09/03(月)にさっそくSNH48のK-POPスタイルの派生チーム7SENSESが『中国音楽公告牌』の収録に参加している。
この『中国音楽公告牌』は先日ご紹介したとおり、Billboardの中国支社とiQiYiが共同制作しており、AKB48も近いうちに収録に参加すると言われている。
SNH48は特定の動画サイトにかたよらず、テンセント動画にも優酷にも公式チャンネルを持ち、MVはiQiYiで公開するというふうに中立的に振る舞っている。
ロケットガールズはテンセント動画の『創造101』出身なので、他の動画サイトはたとえ視聴回数を稼げるとしても彼女たちの出演に消極的なのは間違いない。
こういうところにも、あえて『創造101』の練習生に参加しなかったSNH48運営会社の頭の良さが現れていると思う。経営層は頭が良いけれど、各姉妹グループの社長や各劇場の現場スタッフの能力にはばらつきがあるということだろう。