上海SNH48新派生ユニット「BLUEV」「HO2」デビューライブ(上海メルセデス・ベンツ・アリーナ THE MIXING ROOM)

2018/09/07(金)に上海SNH48の新しい派生ユニット五人組の「BLUEV」、デュオの「HO2」のデビュー・ショーケースライブが上海メルセデス・ベンツ・アリーナ内のTHE MIXING ROOMで行われた。実質1時間くらいの短いライブだったようだ。

どちらも今年2018/02/03開催の上海SNH48第四回リクエストアワーでファン投票により結成されたユニットで「BLUEV」は1990年代米国ハイスクールポップにインスピレーションを得たK-POPスタイルのダンスユニット。

「HO2」は上海SNH48 Team NIIで一番人気のカップリング、リサ(陸婷)、ななし(馮薪朵)の中国語で言うと「小清新」なデュオ。

↓ショーケースライブ全編の録画はこちら。

↓こちらはBLUEV(ブルーブイ)。後列左から、SNH48六期生トマト(呂一)、SNH48一期生マオマオ(李宇琪)、SNH48二期生ナナちゃん(萬麗娜)。前列左からSNH48二期生スリー(孫芮)、一期生momo(莫寒)

↓デビューシングルの『MAMI』

↓トークコーナー。いつも劇場公演のMCでしゃべりなれているので全く問題なし。

この「BLUEV」は5人のメンバーが韓国の『Produce101』のダンススタジオまで行って特訓を受けている。

K-POPスタイルのガールズポップ・グループとしてバッチリ訓練されているという意味で「7SENSES」に近いコンセプトの派生ユニット。

動画を見ると分かるようにダンスがピタッと気持ちよくそろっていて、劇場外の仕事で一般の視聴者にも鑑賞に耐えるユニットだろう。

一方「HO2」の方はほぼ純粋にリサ(陸婷)、ななし(馮薪朵)ファンのための派生ユニット(デュオ)と言っていい。

リサは今年第五回総選挙で4位、ななしは3位のトップメンバーなので、この2人のファンだけでも十分成立するデュオ。

その分パフォーマンスの水準は一般の視聴者の鑑賞には耐えないので、SNH48運営会社としてはこの2人のファンからCDやグッズでどれだけ収益をあげられるかにかかっていると思われる。

↓SNH48二期生ななし(馮薪朵)。1曲めの『笔下之城 Dream』の最後で吹いているピアニカは会社がお金を出してくれないので自前で買ったらしい(笑)

↓仲良しな二人のトーク

↓エクステでロングにしているリサ(陸婷)

ライブ1曲目の『笔下之城』がデビュー曲でボサノバだが、ライブ映像をご覧いただくと分かるように、正確に4分の4拍子のリズムをとるために、伴奏にずっと「ピッ・ポッ・ポッ・ポッ」という電子音が入っている。

ギター、キーボードの生演奏と女性コーラス2名という、過去のSNH48メンバーのソロライブなどで見たことがない非常に豪華なバッキングメンバーが付いていても、リズムはモニターのイアホンから返ってくるこの電子音で取っている。

この2人は特に歌がとても上手いわけではないし、楽器ができるわけでもないので、ファン投票の結果選ばれたデュオとしてどういう音楽スタイルにするか、運営会社はかなり悩んだのではないかと思う。

結果として落ち着いた大人っぽい雰囲気のデュオになったのは成功だと思うが、ダンスがない純粋なボーカルデュオとして一般の視聴者向けには厳しいクオリティであることに間違いはない。

個人的にはSNH48二期生愛ちゃん(易嘉愛)のように音楽専攻のメンバーで、運営主導で外に向けてSNH48をアピールできるようなボーカルグループを作って欲しい気がする。

でもそんなことをすると総選挙上位メンバーの応援会が運営にまた抗議文を出して、「総選挙の順位が低いメンバーにどうしてチャンスを与えるんだ!」というクレームになるのでおそらく不可能

↓今回のショーケースライブの締めくくり。

↓ピースをしているおじさんは言うまでもなく上海SNH48グループ社長・王子傑(ワン・ツージエ)、以前から書いているように日本国籍。

↓メディア取材。

さすがBLUEVとHO2はSNH48のトップメンバーがそろっているので、マイクについているネットメディアの名前が豪華。

以上、個人的には「BLUEV」の5人がこれから「7SENSES」のように外の仕事へ出て行けるかどうかに注目したい。