上海SNH48総選挙第二位テテちゃん(黄婷婷)誕生日ファンミーティングと歌手の夢

2018/09/07(金)上海SNH48二期生テテちゃん(黄婷婷)誕生日記念ファンミーティングが上海メルセデス・ベンツ・アリーナ内のTHE MIXING ROOMで行われた。誕生日単独ライブは総選挙TOP3だけだったはず。

↓こちらがファンミーティング全編の録画。

以下、中国ツイッター(新浪微博)のSNH48公式アカウントから写真を転載。

ライブの生中継は、音量が小さすぎてなぜかモノラルなのと、現場の設備のせいか動画の途切れが多すぎて、とても観られた代物ではない。

このファンミーティングについて中国5ちゃんねる「百度貼吧」でテテちゃんファンではない現地ファンがどういうツッコミをしているかはご想像どおり。

テテちゃん(黃婷婷)は今年第五回総選挙の演説会で、自分がSNH48に入団して実現したい夢は歌手になることだと何度もくり返し話していた。

彼女の生歌を聴けば、中国でソロ歌手としてデビューすることが不可能なのは明らかだ。

彼女より歌の上手いメンバーは姉妹グループを含めてSNH48の中に数人いるが、SNH48の枠外に出られたのは今のところSNH48二期生キクちゃん(鞠婧禕)だけ。

中国の一般聴衆がプロの歌手に求める歌唱力のレベルは日本よりも遥かに高い。

何が言いたいのかというと、メディアが政府の統制下にない日本、インドネシア、タイなどの48系グループと違って、中国の48系グループは「村の中」から「村の外」へ出る敷居が異常に高いということ。

それでもSNH48運営会社が事業継続できるのは、ファン経済、つまり年三回のファン投票イベント、劇場公演、グッズ収入、ゲームを含むスマホアプリ課金など、ファンからの売上だけで資金繰りができる事業規模にあえて抑えているからだろう。

昨年来ようやく新規事業のIPビジネスに投資するまで資金を蓄えることができた。このIPビジネスもそもそも規模は大きくなく、少額投資(低コスト作品)で黒字になればいいという、かなり控えめな金額にとどまっていることは明らかだ。

IPビジネスで映像作品を制作するのに自社所属タレントを出演させるときは、総選挙の順位でファンの要望に答えさえすれば大スターのような超高額ギャラを支払う必要はない。

SNH48運営会社のIPビジネスが他の映像制作会社より有利なのは、キャストの費用を抑えられ、比較的ローリスクで制作できるためだ。

これらの状況を見れば分かるが、そもそもSNH48運営会社は無理をして自社タレントを「村の外」へ送り出す必要がない。そこそこの知名度があるタレントが数人いて、ネットの注目を常にいくらか集めらされすればよい。

48系のファン経済というビジネスモデルはそういうものなので、総選挙のトップメンバーに歌唱力はいらない。SNH48運営会社があえてそこから踏み出しているのは、今のところ7SENSESだけだ。