上海SNH48七期生シャオチー(徐詩琪)スキャンダルで人身攻撃の集中砲火を浴びて退団

上海SNH48七期生シャオチー(徐詩琪)が退団した件について記録のためにふれておく。

先日2018/10/13に広州GNZ48 Team Zが全曲オリジナル公演『三角関数』デュエット曲『就差一点点』にものすごいネタをぶっこんできたと書いたのはこの件。

徐詩琪がファンとモルディブへ2人で旅行したというスキャンダルを、中国ツイッター(新浪微博)のいつもの「週刊文春」的なアカウントが暴露した。

本人が反論すると、またそのアカウントが別の「証拠」を持ち出しというよくある応酬になったが、持ち出される証拠が推理小説のようにかなり凝った写真の読み解きだった。

最終的に中国ツイッター運営会社の新浪のエンタメニュースやフェニックスニュース(鳳凰網)など、大手ネットメディアにも取り上げられ、騒動が収束しなくなった。

こちらが徐詩琪が2018/10/20 12:29にツイートした退団宣言の長文。記録のため日本語試訳しておく。

みなさんこんにちは、私は徐詩琪です。ここのところ入団以来いちばん暗い時間でした。

家に閉じこもって、ネットのニュースは一切見る勇気もありませんでした。私を応援してくれるファンのみなさん、がっかりさせて済みません。私がいちばん守りたい人は、私がここを離れたいといちばん強く思ったときもいちばん放したくない人でした。長い間姿を消していて、みなさんを傷つけて、恥ずかしく思います。でもみなさんにはやっぱり私を信じて欲しいです。最初から最後まで票や順位のために道徳に反したことをしたことはありません。

今回の世論の波風について、会社に深くお詫びします。SNH48全体のイメージに良くないイメージを与えてしまいました。チームメイトにもお詫びします。みんなの期待を裏切ってしまいました。

事ここに至っては、まだ手遅れでないことを願っていますが、今回の社会の世論のすべての責任を引き受けて、ここを離れ、普通の人になることにしました。

みなさんずっといっしょにいてくれてありがとうございます。いちばん苦しいときも応援してくれて、そうした少しずつのことが私にとっていちばん貴重な翼でした。私のファンのみなさんがこれから出会う人がみんな温かく善良な人であることを願っています。

みなさんが人から大切にされて、もう別れに出会わず、みなさんの将来が輝くように願っています。みなさんはずっと私の記憶の中の誇りです。

最後の「曾于万人之中比肩,致敬这场磊落遇见」はうまく翻訳する自信がないので省略。

総選挙のために何万というお金をかけて投票したファンや応援会が、応援するメンバーが特定のファンと私的に連絡をとったり、旅行したりという疑いが出てきて、裏切られたという気持ちで他のメンバーのファンも便乗して非難の集中砲火を浴びせる。

疑いが本当かどうかは問題にならない。今回は相手とのツーショット写真さえ出て来ていないが「黒」認定されている。

その点は別として、今までSNH48グループの中で何度も繰り返されてきたお決まりのパターンになっている。

日本のゴシップ誌はいくら下品なネタを暴いても、一方ではまともな書籍を出版している社会的責任のある企業なので、あるところまで来ればブレーキが効く。

中国のネット上のアルファブロガーは単なる一般人なのでブレーキが効かない。先日、元広州GNZ48 Team Gメンバーを一酸化炭素中毒による自殺にまで追い込んだように、徹底的にたたき続ける。

それが中国における48系アイドル、つまり大手企業が大資本で売り出すアイドルではなく、ファンが身銭を切ってメンバーを支えるシステムを基礎とするアイドルの運命ということだ。

それを乗り切れなかったからAKB48運営会社はSNH48と決裂し、いったんは中国から撤退したはずだが、もしかするとまだ自覚していないのではないか。

新たに結成したAKB48 Team SHもこういう強烈なスキャンダルと、一般人による集中砲火は避けられない。それがAKB48公式姉妹グループの「事件」として日本まで伝わってくることを分かっているんだろうか。

もしまだ分かっていないなら、日本と国情が違いすぎる中国大陸の扉は閉じたままにしておいた方がいいと思う。