北京BEJ48李想が退団、SNH48運営会社のメンバー退団の取り扱いに変化?

昨日2018/11/18(日)、北京BEJ48 Team Eキャプテン李想(リー・シャン)が退団した。事実上の卒業公演とはっきりわかるセットリストで、しかも公演の後、中国ツイッター(新浪微博)のBEJ48公式アカウントまでが卒業を祝うようなツイートをして驚いた。

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李想とお別れする言葉は、どう書いても悲しみしかない。でも今までどおり未来のいつか、君にこう言える日が来るのを楽しみにしてる、久しぶり、って。未来には希望がある。シャンシャンのこれからが素晴らしいものでありますように!決して離ればなれになってしまうことはない、それだけは忘れないで。

ここまではっきりしたお別れの内容のツイートは初めてな気がするので、現地ファンの間には、SNH48グループ運営会社が退団の考え方を変えたとか、タレントマネジメント契約が改訂されたのではという憶測まである。

今までは違約金条項を強調してとにかくメンバーを引き留め、それでも退団したメンバーは民事訴訟で違約金請求するのがお決まりのパターンだったからだ。

そこである現地ファンが今年2018/02/03のSNH48グループ第四回リクエストアワーBEST50で発表された「大組閣」以降、退団または長期休業に入ったメンバーをまとめていた。それでも300名以上いることには違いないけれど。

上海SNH48:趙曄、陳問言、郭倩芸、郝婉晴、劉菊子、劉佩鑫、曾曉雯、汪束、徐詩琪、楊韞玉、王溪源、張馨月、成玨、黃彤揚、劉瀛

北京BEJ48:毛其羽、周潔藝、李想、羅雪麗、李媛媛、蘭昊、張韓紫陌

広州GNZ48:陳雨琪、方曉瑜、鄭悅、陳梓熒

瀋陽SHY48:關思雨、李彬玉、劉嬌、劉娜、楊允涵、董思佳、方詩涵、黃嘉怡、逯芳竹、任雨晴

重慶CKG48:李恩銳、陶菀瑞、徐慧玲、艾芷亦、劉炅然、夏文倩、章宇陽、余夢露

ただ、SNH48結成当初、一期生がごっそり退団して半分以下になり、二期生も現在までほぼ半分が退団していることを考えると、新陳代謝としてそんなに驚くほどでもない気がする。

それでも上海SNH48グループ運営会社がボトルネックの状態にあるのは明らかだ。

中国の芸能界で日本系アイドルのファン圏はもともと非常に小さく、そういうファンが支えているメンバー300名以上のSNH48グループでさえこの状況だ。AKB48再上陸のAKB48 Team SHに状況を一気に変える力はない。

SNH48の外側に目を向けると、日本系アイドルの過当競争の結果、広州の1931は解散、蜜蜂少女隊は上海劇場を閉鎖。

中国版『Prodduce101』に練習生を送り込んだ無数の女性アイドルグループも、人気を得たのは結局、最後にロケットガールズとしてデビューした11名だけ。ロケットガールズの契約は排他的なので、たとえばシャオチー(賴美雲)はSING女団の人気にはほとんど貢献しない。

SNH48運営会社が数年内に本当に倒産することがあれば、AKB48 Team SH運営は過去の1931や蜜蜂少女隊と変わらない規模のアイドルグループにしかなれないだろう。

ロケットガールズのように結成当初に多額の資金が投入されて一気に過熱し、短期間で凋落するという、過去の中国大陸の女性アイドルグループのパターンを踏襲するだけだと思われる。(台湾の女性アイドルグループは大陸とは異なる)

中国の女性アイドルグループ市場は未開拓なわけではなく、過去同じパターンを繰り返し、SNH48が中国で初めて日本ではありふれているが、中国では全く新しいモデルを開拓した。

一発屋パターン、K-POPパターン、48系パターンはすでに中国大陸で試みられており、ブルーオーシャンでも何でもなく、どのパターンを選択し、どれだけの資金をつぎ込み、どれくらいの期間生き延びられるか、それだけのことだ。

ロケットガールズもAKB48 Team SHも、中国大陸では何ら新しい女性アイドルグループのカテゴリを生み出せない。

じつは「3unshine」という3人組女性グループが、中国大陸とは思えないほどとんがった音楽活動をしているが、あまりにとんがりすぎて完全にインディーズ扱いになっている。日本でああいう3人組が出てきたら、かなり注目を集めると思うのだが。

結論は、SNH48は投資家が完全に見捨てない限り、当面はほそぼそと活動を続けられるので、期待も心配もないということ(汗)。AKB48 Team SHはSNH48レベルまで離陸することさえ出来ないだろうということ。