元上海SNH48スタッフの方が興味深い長文記事を中国ツイッター(新浪微博)に書いていたので、ポイントだけご紹介する。
AKB48中国再上陸の上海AKB48 Team SHが2018/12/03上海で公式デビュー記者発表会を行い、本格的に活動開始したのはご承知のとおり。
台北の姉妹グループTPE48も、旧運営会社が倒産した後、AKB48 Team TPとして再スタートを切っている。
ではSNH48はなぜ2016/06/10にAKB48から独立したのか。
この元SNH48スタッフの方は契約業務に直接かかわったわけではなく、詳細は正確でないかもしれないと断った上で書かれている。
その点を割り引いてお読みいただきたい。
2013年1月、SNH48がデビューしたとき、日本側は48ブランドとAKB48楽曲すべての使用をSNH48運営会社に許可し、様々な技術的支援も提供した。
その対価としてSNH48運営会社は、この方曰く相当な金額の著作権使用料を支払っている。
その3年以上後、2016年4月にSNH48運営が一方的に姉妹グループの北京BEJ48、広州GNZ48結成を発表、6月に双方は決裂した。
姉妹グループ結成が決裂の原因になったのは、著作権使用料の問題かもしれないとのこと。
日本側は新たな姉妹グループにも著作権使用料を払うよう要求したが、SNH48側が拒否したのではないかということだ。
そしてこの方によれば、日本側と中国側の求めていたことが、最初からすれ違っていたようだ。
AKB48が上海でSNH48を結成したのは、女性アイドルグループ市場を新規開拓するためではなく、著作権使用料収入を得るのが主な目的だったとのこと。
日本でAKB48をじっくり育てたように、中国でもアイドルグループを時間をかけて育成し、長期的な収益をねらったのではなく、グループ設立時のロイヤルティー収入を優先していた可能性があるらしい。
たしかに製造拠点やサービス業のチェーン店展開と違って、アイドルグループのような寿命の短い事業で短期的収益を優先させるのは経済合理的だ。
この方は今回のAKB48 Team SHには、日本側の長期的なアイドル育成を期待している。
そのためには何よりも先ずデビュー記者発表会で発表されなかった劇場公演からだろう。
少なくともSNH48と姉妹グループは48系のお手本どおり、あくまで劇場公演を基盤にしているのだから。