広州GNZ48 Team NIIIシャオシー(馮嘉希)「卒業」公演、イーソン・チャン『K歌之王』を客席と大合唱

昨夜、広州GNZ48 Team NIIIシャオシー(馮嘉希)が学業に専念するため退団、最後の公演になった。

上海SNH48は姉妹グループふくめ「卒業」という言葉はSNH48一期生・丁紫妍の卒業公演以降、一度も使っていないので、昨日の公演もあくまで公式ではなくカッコつきの「卒業」公演だった。

カッコつきの「卒業」公演とはいえ、観客のファン、調整室のスタッフふくめて彼女を送り出すための誠意あふれる公演になっていた。

↓彼女と客席がイーソン・チャン(陳奕迅)『K歌之王』を大合唱

シャオシー(馮嘉希)はAKB48楽曲の『ロマンスかくれんぼ』やGNZ48オリジナル曲『紫荆』などに、広東語の歌詞を付ける役割を果たしていた。

↓2017年のSNH48第三回リクエストアワーに入選した『ロマンスかくれんぼ』広東語版。GNZ48の馮嘉希と林嘉佩。

広州GNZ48が拠点とする広州市は広東省で、標準の中国語だけでなく広東語が話されている。

地元のファンはほとんど広東語が分かるようで、広州GNZ48ファンにとって広東語の歌はとても価値があるという点で、GNZ48はちょっと他の姉妹グループとは違う。

上海語や東北方言のポップスはそもそも存在しないが、香港の広東語のポップスには無数の名曲がある。

フェイ・ウォン(王菲)が香港を拠点にデビューした当時、北京生まれなのにわざわざ「なんちゃって香港人」として広東語で楽曲をリリースしたのは有名な話だ。

それにしても上記の動画でほとんどの観客がイーソン・チャン『K歌之王』という曲をそらで歌えて、劇場全体が一体になるほどのパワーを、広東語のヒット曲が持っているのには少し驚いた。

しかもサビの譜割りがかなり難しい曲で、観客がリズムを間違えて歌ったので、間奏部分で彼女が「リズムに気をつけて下さいね」と言っている。2コーラスめは観客も全員リズムぴったりに歌えている。

↓イーソン・チャン『K歌之王』広東語版オリジナルMVはこちら

電子音がほとんどなく、ピアノとストリングス主体の編曲がいかにも1990年代のC-POPっぽい。この曲は2000年リリースだが。作詞はフェイ・ウォンにも多数提供している林夕。『紅豆』『夢中人』、最近では『匆匆那年』など。

1980年代後半生まれ、1990年代生まれのファンが馮嘉希と共有できる広東語の名曲だから、これだけぴったり合唱できて、彼女の卒業をお祝いできるというわけだ。