AKB48 Team SH 2ndシングル『NO WAY MAN』MV監督は中国の單嘯天さん

AKB48中国再上陸の上海AKB48 Team SHの2ndシングル『NO WAY MAN』MVは中国の監督・單嘯天さんが撮影するらしい。

↓ご本人が中国ツイッター(新浪微博)でMVのセットをツイートしたことからネタバレした。

これがTeam SH『NO WAY MAN』のセットであることは、別のリーク写真から分かっている。情報がリークしまくりなのが中国らしいところ。

この監督さんはSING女団のMVを手がけているようだ。SING女団はデビュー当時は48系のJ-POPスタイルだったが、今は中国風に路線変更している。

AKB48 Team SHは1stシングル収録曲『LOVE TRIP』MVを日本で、AKB48御用達の高橋栄樹監督に撮影依頼したが、さすがに2本続けて日本の制作陣に外注するお金はなかったらしい。

ところでAKB48 Team SH運営会社の総裁・沈志君氏が、AKSと出資者の中投中財の意向で交代するという根も葉もないウワサが流れてきた。後任にはTFBOYS運営の上層部が着任するという。これも根も葉もないウワサ。

ウワサなので信じないように。

ただ中投中財基金が緑地集団と提携して2016年当時、AKB48の中国進出に出資したのは事実。下記リンク先のほか、中国の各種経済ニュースサイトで報じられていた。

「绿地金融借AKB48试水投资娱乐产业」(2016/12/23 证券时报网)

なおTFBOYSは中国版ジャニーズとでもいうべきJ-POPスタイルの少年アイドルグループ。

中国国内で成功し、初期メンバーは順調にソロで活躍しているが、TFファミリーとして後続メンバーを売り出しているものの、そちらはあまり成功していないようだ。

中国芸能事務所大手「楽華娯楽」の男性アイドルグループNINE PERCENTなど、中国ではJ-POPスタイルではなく、やはりK-POPスタイルの実力派グループが主流。

中国三大ネット企業テンセント(騰訊)が韓国Mnetから正式に版権を購入し、昨年2018年ネット放送した中国版『Produce101』からデビューしたロケットガールズもK-POPスタイルだ。

また、テンセントは間もなく男性版『創造営』を放送予定で、やはりK-POPスタイルのグループになると思われる。(「営」は兵舎の意味の「営」)

現時点でJ-POPスタイルの女性アイドルグループを大規模で何とか運営できているのは、じつはSNH48グループだけだ。

他のJ-POP女性アイドルグループは、中国では軒並み倒産や活動停止に追い込まれ、存続しているグループはすでに中国風やK-POPに路線変更している。

SNH48もご承知のようにK-POPスタイルのサブユニット7SENSESを韓国で活動させて、それを「実績」として逆輸入型で中国国内の人気を得ようとしている。

冒頭のウワサは単なるウワサだが、以前から書いているようにAKB48 Team SHとSNH48グループは日本式女性アイドルグループという、中国では異常に小さな市場を食い合うことになる。まさにレッドオーシャンだ。

今回AKB48 Team SHが中国語でカバーする『NO WAY MAN』の歌詞、「レッドオーシャンなんて/きっと面白くないだろう?/ブルーオーシャンこそが/これから目指す場所」と正反対の状況に置かれているのが皮肉だ。

(いずれにせよ中国経済全体からすると本当にどーでもいい話だけれど)