上海SNH48運営所属の男性グループとAKB48 Team SHが同イベント「上海ファッション・ウィークエンド」でバッティング

上海SNH48運営会社が売り出し中の男性アイドルグループ「D7BOYS」が、AKS中国再上陸の上海AKB48 Team SHと同じイベントに参加することになった。SNH48運営とAKB48 Team SH運営がモロにかぶるのは初めてのことだ。

「上海ファッションウィーク」の一部として開催される、2019/04/06~04/08上海展覧中心での「2019第五回上海ファッション・ウィークエンド」というイベントだ。

↓こちらが「D7BOYS」のポスターイメージ

↓こちらがAKB48 Team SHのポスターイメージ

このファッションイベント、参加ブランドにJUNKO KOSHINOはないので、いまAKB48 Team SHメンバー2名(袁瑞希、魏新)が日本でJUNKO KOSHINOとコラボし、3か月間でファッションデザイナーになるべく特訓を受けている企画『Idol Plus Project AKB少女90日の挑戦』との連動ではないらしい。(90日でファッションデザイナーとしてデビューできれば何の苦労もないわけだが)

今回のことから読み取れるのは、おそらくSNH48運営とAKB48 Team SH運営が上海で同じイベントにぶつからないようにお互い配慮しているはず、ということ。

そしてSNH48運営会社としては、AKB48 Team SHとぶつかっても問題ない男性アイドルグループを持っていることで、機会損失を最小化できるということ。

もちろんこのイベントもSNH48メンバーが出演する方がギャラは高いに決まっているが、D7BOYSのメディア露出を稼げるメリットはある。

そういう意味で、現地のコアなAKB48ファンしかターゲットに出来ないAKB48 Team SH運営会社より、男性アイドルグループのほかにも、K-POPサブユニット、版権ビジネスなど事業の多角化を進めているSNH48運営会社の方が有利といえば有利。

さらに言えば、以前からくり返し書いているが、SNH48はさほど抵抗なく中国政府や共産党寄りの活動ができるのも非常に大きなアドバンテージだ。

各種メディアのインタビューでは「メンバーが48人もいる」という勘違いは続いている。SNH48グループでさえテレビ番組やネット番組に出演すると、いまだに「メンバーが48人」と言われる。

中国での48系の認知度はSNH48活動開始から6年たってもこのレベルだ。今後、SNH48とAKB48 Team SHが同じグループだと誤解されるのは避けられない。

AKB48 Team SHは「SNH48はニセモノだ」とはっきり言わずに、この面倒な問題をどうやって乗り越えるのか。

AKB48 Team SHが地元上海でプレゼンスを高めるにつれ、ますます面白くなってくるが、Team SH運営はAKSを信じて入団したメンバーの期待を裏切らず、中国の特殊事情に適応した運営をする責任がある。