広州GNZ48 Team G全曲オリジナル公演『双面偶像』が今日第100回ということで、タイトル曲『双面偶像』がいつもと違う演出になっていた。
もともと過去のSNH48グループのオリジナル曲で最も芸術性が高い楽曲だが、今回の演出も「深い」。
↓こちらが初演のオリジナルの振付け。
↓こちらが今日2019/04/07の100回記念の振付け。
オリジナルでは最初に白い衣装の「天使」が登場し、その後LEDの背後から現れる黒い衣装の「悪魔」によってガラスの壁の向こうに閉じ込められてしまうという流れ。
最後まで天使と悪魔、表と裏の二面性は解消しない。
一方今日の演出では、最初に黒い衣装の「悪魔」が登場し、その後LEDの背後から現れる白い衣装の「天使」によって壁の向こうに閉じ込められてしまう。
最後まで天使と悪魔の葛藤は対立せず、白と黒が逆になっただけかと思ったら、白い衣装の天使が、悪魔に白いクロークをかける。
悪魔が天使に「浄化」されるという設定と思われる。
本来の演出だと天使の顔の裏に実は悪魔が隠れていることが暴かれるという意味になる。
しかし今日の演出では、悪魔の顔の裏に実は天使のような純真さがあり、最後には天使が自分の心の中の悪魔に救いを与えてくれるという意味になる。
白黒の出演順を変えて、最後に白いクロークをかける振付けだけで、全く違う曲になるところが素晴らしい。
こういう細かい演出をさらっとやるのがいかにも広州GNZ48らしい、と書くのは今日が2回め。