両親の離婚、実家の借金、でもチームメイトとファンがいる:広州GNZ48 Team NIIIりんたん(肖文鈴)

広州GNZ48 Team NIII りんたん(肖文鈴)がInstagramに貼った文章が、現地ファンの注目を集めていたので日本語試訳する。

2019年広州GNZ48カレンダーメイキング りんたん(肖文鈴)編

昨日はGNZ48三周年。

帰り道でずっと考えてた。

GNZ48が本当に好きで、この舞台が好きで、ここのメンバーのみんなが好きで、私といっしょにいてくれるファンのみんなが好き。好きだからこそ、ずっと、とてもとても苦しかった。

以前は年も小さかったし、社会に出たことがなくて社会のルールも何も知らなくて、アイドルになる夢をかなえたいという強い思いだけで、独りで家を離れた。

それからずっと三年間歩んできて、毎年年越しで年に一度しか実家に帰らなかった。この三年間で一生大事にする価値のあるすばらしい想い出がたくさんできた。

私を好きでいてくれるファンもできたし、いっしょにいてくれる親友もできた。舞台で輝く一つひとつの瞬間、ファンの真剣な笑顔、メンバーたちといっしょに奮闘した一歩一歩が忘れられない。

でも少しずつ、人との距離を感じるようになった。私は三流都市のふつうのお給料の家庭の単なる普通の女の子。

両親は毎月数千元のお給料でふつうの生活をしていたけれど、一年前に離婚した。

私は社会でやっていくのはとても簡単だと思ってたけど、謎みたいな未来を不確実な夢に賭けてもいいのか迷いはじめた。

家庭の状況、私の顔、そういう全部のせいで私は平凡に決まってる。

将来の生活がうまくいかないんじゃないか、お母さんをどうやって養えばいいのか、そういうことが毎日心配になって、絶対どこかの大学に合格しなきゃダメだと考えはじめた。

でも現実は残酷で、私はもう高校二年生になっていて、三年間、文系科目の授業をうけてない。

他の人が高校、中学の大量の知識を身につけているのを見てどうしたらいいか分からなくて、文系学科だけで大学受験するのは絶対間に合わないし、そうやって勉強しても入れるのはせいぜい三流大学だし…。

芸術科を選びたくて、アナウンス科とか、パフォーマンス芸術科とか、私が好きなことだから。お母さんと相談したら、賛成してくれた。

でも広州の補習塾の費用は高騰してて、GNZ48の仕事も大量にあるから掛け持ちもできない。だから実家に帰って落ち着いて勉強することに決めた。

四川省に帰ってかなり良い補習塾を選んだ。その近くに一部屋借りて住んで、ふだんは文科系科目を自習して、専門科目は専門の授業に出た。

でもある日お母さんが電話してきて家の実情を話してくれた。以前立ち退いた家は全部売り払ったけど、まだいろんな借金があるって。

芸術学科の勉強や、文科系の補習には数万元も費用がかかるから、お母さんはうちの唯一の部屋を担保にお金を借りるって言った。私はほんとにつらかった。このグループでこの三年間、家に一銭も仕送りできてないから。

最愛の家族がこんなふうなのを見ているのが耐えられなかった。何年も過ごして来たのに、家の状況を初めて知ったから。

いままでずっと本当のことを知らされずに、自分の家の事情を知らずにいて、こんな大きな負担をかけてたことを毎日後悔した。

じつは私、ずっと劣等感があって、アイドルになったときもずっと自分の顔はぜんぜんきれいじゃないと思ってた。

きれいな服を見たら着たいと思うけど、こんなきれいな服は自分に釣り合わない、と思ったり。

そのあと芸術科の専門の授業に出るようになってから、芸術科の勉強をしてる女の子たちがみんな美人で、スタイルもすらっとしてて、すごく美人で、こんなにきれいな受験生といっしょに受験して、本当に合格できるんだろうかって心配し始めた…。

強烈な劣等感がずっと心をむしばんで、こんなに大きな代償を払って受験して合格しなかったら、自分が壊れちゃうんじゃないかと心配になった。今の私には逃げ道が一つもないから。

どうにもならないことがたくさんあって、私は美人の人がうらやましくて、生活にお金の心配をしなくていい人がうやらましくて、楽しく過ごしている人がうらやましかった。

今年の二月、病院に行ったら先生が精神状態があまり安定していないって、薬を出してくれた。

自分が病気だということをぜったい認めたくなくて、薬の副作用で太るって読んだから放っておいた。

何日も夜になると声を出して泣いて、自分はどうしてこんなに弱くて小さいんだろうと自分を責めた。

昨日の夜の三周年で、帰りの車の中でみんなの笑い声を聞いて、公演のときのみんなの楽しそうな様子や笑顔を思い出して、また耐え切れなくなった。

帰り道ずっと泣いてて、車を降りてすぐ部屋に走って、お祝いのパーティーにも行かなかった。

電気を消してヘッドフォンをつけて、スマホを切って、世界で私一人だけ静かに黙って涙を流してるんだって想像た。幸い私にはまだ友だちがいる。

妮妮(鄭丹妮)とw徐(徐慧玲、徐楚雯)が私のところにきてくれたら、もっと泣きたくなった。

ずっと夜中の一時まで泣いて、泣きすぎて脳が酸欠になって、吐き気がして、それから昼間は公演が忙しくて食事するのも忘れていたから、吐いたのは全部水と胃酸だった。

頭がボーッとするし、めまいで破裂しそうで、座っても横になってもつらくて、自分が廃人になったみたいで、つらすぎて、こういう感じは全然好きじゃない。

こんな私でも、妮妮(鄭丹妮)とw徐(徐慧玲、徐楚雯)はイヤがらずに、夜中の2時までずっと付き添ってくれて、私が眠ってから帰ってくれたから良かった。

私はふだん楽しいとき、人に自分が楽しんでいるのを見せたいと思っているだけ。

ネガティブでテンションの低い人は誰も好きにならないだろうから、自分の存在で周りの人たちを楽しませたいと思ってる。

自分が悲しんでいるところを見られたら、みんなもう私の事を好きになってくれないんじゃないかと思う。

今はもう自分の楽しいという気持ちさえ本物なのかどうか、はっきり分からなくなった。

私はずっと損得ばかりにこだわる人で、自分でもなぜそうなのか分からない。たぶん子供のころの家庭環境のせいだと思う。

家庭が二度壊れて、家庭内暴力も経験して、子供のころはいつも眠る気にならなかった。

布団の中で寝ているふりをして、となりの部屋で起こっていることに聞き耳を立ててた。もしお父さんがお母さんを殴ったら、すぐ部屋に入っていこうと思ってた。

私は自分でとても独立心のある人だと思ってた。自分で生活して、自分で食事をして、自分の身のまわりのことはすべて自分でできる。

友だちは失いたくないけど、幸い私にはいい友だちがたくさんいて助けてくれる。

私のことを好きでいてくれる全員に感謝したいけど、みんなが良くしてくれるのに私は十分優秀じゃないし、つり合わないんじゃないかとも思う。

本心を話したいけど、誰にも分かってもらえないんじゃないかと思う。

周支配人も私のことをとても気づかって、「君の家庭条件が良くないことは分かってるよ」「そういうふうにしていたらご家族の負担が増えるんじゃないか」と言ってくれたことがあるけど、人に心理的な負担をかけたくないと思う。

今の私は何をしてもすごく困難だし、何をしてもすごくつらいし、何をしても強烈な罪悪感がある。

ついこんなことまで書いてしまった。

どう書きつづけたらいいか分からないから、ここまで。

上のInstagramの後、メンバーやファンの反響に対するコメントは下記の通り。彼女が公式アプリ「Pocket48」に書き込んだもの。

さっき飛行機に乗って、もう座席にすわったところ。みんなのコメントを読んで、たくさんのメンバーからの励ましのメッセージも読んだ。

在籍中のメンバー、ずっと前に退団したメンバー、それからWeChatの連絡先に追加してたけど、あまり話す気にならなかった他の姉妹グループのメンバーも、たくさんメッセージをくれた。

一つひとつ読んだけど、どう返信したらいいか分からないし、どういう気持ちで返信すべきかも分からない。

毎日無理やり自分に頑張って勉強させることにちょっと慣れてしまってるだけで、突然逆にどうしたらいいか分からなくなった。たぶんこんなにたくさんの人が少し感情を動かしたくれたのを改めて見たからだと思う。

もともとは単に労働節の連休中のスケジュールがいっぱいで、実家にもどる前に深夜眠れなくなって、ずっと頭から離れなかった考えを書いただけだった。

こんなにたくさん注目を集めるとは思わなかったので、ちょっと後悔してる。こんなことを言って、みんなを心配させるべきじゃなかったんじゃないかと。

子供のころ友だちが一人もいなくて、両親ともあまり話さなくて、今まで自分の考を他人にどう伝えればいいかちゃんと身につけてなかった。

突然こんなに心の中をぶちまけるような話をしたから、みんなを驚かせてしまったかもしれない。自分でもびっくりした。

どうしてこんな下らないことを長々と書いたんだろうって。穴があったら入りたい気持ち。

本当に、本当にみなさんに感謝しています。今は何を言えばいいかわからないから、こういうことしか言えない。