上海SNH48サブユニット7SENSES韓国語版『SWAN』でわかる日本地下アイドル式MIXとK-POPコールの違い

たまたま上海SNH48のK-POPサブユニット応援会の中国ツイッター(新浪微博)アカウント「7senses_sensors」が7SENSES楽曲のMIX練習動画をUPしていたので、AKB48以前からある日本地下アイドル式MIXと、K-POPグループの掛け声を聞き比べてみた。

日本地下アイドル式MIXはSNH48の公演で聞き飽きているので、K-POPグループのコールをITZY、MOMOLAND、SEVENTEEN、GFRIEND、TWICEなどなど聞いてびっくりした。

日本地下アイドル式MIXは、何パターンかあるMIXをどの曲にでも応用できるのに対して、K-POPグループのコールは楽曲ごとに違う。

それから容易に想像できるように日本式は表拍メイン、K-POPコールはメンバー名を順番に叫ぶ部分は表拍だが、歌詞の脚韻や、サビのメロディーをなぞる部分は、曲によってはかなり難易度が高いリズムになる。

もう一つK-POPコールで特徴的なのは、とにかく「ギャーーーーー」「ワァーーーー」と叫ぶ部分があるということ。

Bメロの後半からサビ前のドロップまでずっと「ギャーーーーー」と叫んでいる曲もあって、ファンの皆さん大変だなぁと思った。

↓SNH48 7SENSESがShow Championに出演したときのコール

このコールは上述の7SENSES_sensorsアカウントが公開していた練習動画とほぼ同じだ。

この韓国語版『SWAN』は、冒頭、英語のメンバー名を順番に叫んで、最後に中国語で7SENSESの中国語のニックネーム「734(チー・サン・スー)」を叫んでいる。

Aメロでさっそく「ギャーーーーー」の部分が来る。その後ELIWA(許楊玉琢)のRAP直前までコールがないのは、他の女性グループに比べるとちょっとさびしい。

でもこのRAPの部分のコールが異常にカッコいい。とくに「So what’s up」のところが鳥肌モノだが、元の練習動画にはない。このあたりは運営側が準備したのかも。というか、歌詞が中国語版と韓国語版でかなり違う。

さらに面白いのはツーコーラス目、KIKI(許佳琪)がフロアーに座って踊る部分の脚韻コール。

中国語版は中国語のせいで完全に「タン・タン」と表拍だが、韓国語版は「タ・ターン」とシンコペーション気味になっている。

その次のELIWAのRAP部分コールは、やはりsensorsの練習動画にはない。

その後、サビの「Flying」は3回くり返しだが、最後のリフレインで「Flying Flying Flying」の歌詞がない部分に、「Flying Flying Flying Flying」と4回の「Flying」コールが入るという、かなり複雑な構成になっている。これも練習動画より難易度が上がっている。

なお、K-POPのコールが日本の地下アイドル式MIXよりも前か、同時期にできたことは、こちらのブログ記事『K-POPアイドルの掛け声はいつから始まったのか?』(2019/01/07 TT’sぶぅログ)を読むと分かる。

筆者がむかし大好きだったS.E.S出演の1999/01/23『Music Camp』で、たしかに観客がコールしている。

ふだん日本式MIXに慣れているファンが、というより、普通の人がK-POPのコールをやるのはかなり練習しないとムリそう。