瀋陽SHY48チームHIII張雲夢の舞台復帰は運営会社の「自殺行為」?

瀋陽SHY48チームHIII張雲夢が2017/08/05(土)公演で舞台に復帰した。

これでSNH48とその姉妹グループにすでに「恋愛禁止」ルールがなくなったことがはっきりした。

彼女が謹慎処分になっていた経緯は、何度かこのブログでご説明している。

2017/04/12、瀋陽SHY48宿舎でルームメイトの楊肖が公式アプリPocket48で生放送をしたとき、生放送機能の不具合で、彼女が放送を切ったと思ったのが切れていなかった。

そのため、トイレに隠れて張雲夢が恋人とスマホで話していた内容がすべて放送されてしまったのだ。その様子はこちら(何度でもご紹介する)

過去、入団後にファンと私的に連絡をとったり、男性といっしょに出かけているところを写真に撮られたりして、処分を受けたメンバーはいる。退団したメンバーもいる。

入団前の交際を入団後もそのまま続けていた例は、張雲夢が初めてと思われる。(といっても、本当のことは誰にもわからないんだけれど)

いずれにせよSNH48グループで「恋愛禁止」ルールが機能していないことはこれで確実になった。もちろん「恋愛禁止」はメンバーと運営会社の契約には書かれていない。契約書にそんなことを書いたら人権侵害なので当然だ。

ただ「恋愛禁止」はアイドルとそのファンの間で「ゲーム」を成立させるための、もっとも重要なルールの一つ。つまり、アイドルの運営会社が消費者であるファンに提供するサービスの、最低限の品質保証ラインだろう。

それが、数か月謹慎すればなかったことにできるという新しいルールに変更されることがいよいよ確定した。ルールを守る正直なメンバーが損をして、かつ、消費者であるファンは「期限切れの食べ物を出されて食中毒になっても苦情を言えない」ことが確定した。

下記が2017/08/05の張雲夢のツイート。

「今日は私の二度目の舞台の初日でした!またみんなに会えてとてもうれしいです。ファンがあんなに力いっぱい私のために応援して下さってとても感謝しています!すべてのファンの私に対する好意と応援に感謝します。私にはまだ足りないところがあります。これからの日々、もっと努力して、もっと優秀になって、みなさんの私に対する期待、私に対する注目を裏切らないようにします~道はまだ長いです。みなさんありがとうございます」

個人的には、瀋陽SHY48の運営会社社長はアイドルグループの経営を全く理解していないんだと思う。張雲夢の一件で、SNH48グループ全体のサービス品質を全力で引きずり下ろしたようなものだ。

それに、たとえば瀋陽SHY48運営会社が今日2017/08/06 09/06のツイートで新しい企画を発表したのだが、まったく現実的でない内容でファンからバカにされている。

そもそも瀋陽SHY48をフォローしているファンの数が少ないので、大きな問題になっていないが、「人狼」ゲームのカードを2017/08/12から瀋陽SHY48星夢劇院で無料でファンにプレゼントするという企画。

無料って良心的、と一瞬思うが、43人のメンバーについて「人狼」の役割ごとに6パターンのカードがあり、そのうちメンバーのサイン入りカードが出る確率は200枚に1枚。

カード1枚を無料でもらうには、劇場カフェで18人民元(=約300円)の飲み物を1杯購入する必要がある。

つまり瀋陽SHY48運営会社は200枚に1枚、必ずメンバーのサイン入りカードが入っているとしても、そのサイン入り「人狼」ゲームカード1枚を、日本円にして約300円×200回=6万円で売ろうとしているわけだ(笑)。

コメント欄ではファンから完全にバカにされている。

張雲夢を退団処分にできなかったのはSNH48グループ全体というよりも、むしろ瀋陽SHY48運営特有の問題のような気がする。

ただでさえ地の利の悪い遼寧省で苦戦しているのに、瀋陽SHY48運営会社は自分で自分の首をしめているようなものだ。

(瀋陽SHY48の劇場には現地ファンを事実上仕切っている常連ファンがいるらしく、運営会社が特定のファンの意見に左右されすぎの可能性もある。出来たばかりの姉妹グループでファンもまだ少なければ、お金持ちのファンが新しいファンを牛耳るのは比較的かんたんかもしれない)