上海SNH48チームNII新公演『以愛之名』の酷評に対するメンバーの思い

上海SNH48チームNII二つめのオリジナル公演『以愛之名(愛の名において)』初演が2017/10/07(土)、10/08(日)で終わったが、2日目の最後は多くのメンバーの涙で終わった。

やはりチームNII公演は、運営会社がどう作ってもファンから叩かれまくるということだろう。チームNIIの主要メンバーは総選挙の上位メンバーで、ファンの要求レベルがSNH48の他のチームより異常に高い。それにファンの母数も多い。

もちろん「M13. Unforgettable」が欅坂46『W-KEYAKIZAKAの詩』とリズム、テンポ、コード進行、曲全体の構成がほぼ同じ、メロディーも一致している部分があるという件も問題の一つだ。

ただそれ以上に公演の様々な面がファンの非難の対象になっている。

現地ファンの一部の人たちは、おそらく第四回総選挙でお金を使って彼女たちに投票したから、消費者としてどんなクレームでもつける権利があると思っている。そこそこお金をもっている中産階級が、消費者として権利主張が強すぎるのは、今の中国の社会問題の一つかもしれない。

ファンの反応に対するメンバーの意見を日本語試訳する。公式アプリ「Pocket48」の「メンバーの部屋」から。

↓三期生チャーチャー(張雨鑫)

(後半のみ日本語試訳)
一人のメンバーとして、私たちの役割は真面目にダンスレッスンをして、自分の各方面の技能を高めること。この舞台と、この舞台を注視しているみんなに対する責任を負うこと。

私はこの公演で、メンバーのみんなのパフォーマンスは全員合格だと思ってる。

その他のことは私たちは全く参加する資格も、解決する資格もない。みんなが私たちのために権益を得ようと苦労して頑張ってくれていることは分かってる。

でも本当にファンのみんなから聞きたいのは、ダンスがそろってるね、前よりずっと進歩したね、のひとこと。

だってここ最近、昼も夜もなくレッスンしてきたのは、すべてみんなのため。ファンのみんなにしっかり大切にしてもらいたいと思ってる。

↓二期生カチューシャ(李藝彤)

私は本当にこの公演が好き。私のポジションが良いからじゃない(訳注:彼女はこの公演でセンターの位置になった)。たしかに私も好きじゃない曲があることは認めるけれど(私が前に立っている曲であっても)。

でも本当に私は「以愛之名」のぴょんぴょん飛ぶダンスや、『キューピッドのミステイク(丘比特的失誤)』の「shoot」っていうのも好き。

『未完成少女』のパワフルさも好き。『黑名単(ブラックリスト)』のデザインも好き。衣装も好き。スパンコールがないし、人工ダイヤやキラキラの装飾がないから。

これって進歩したパフォーマンスってことにならないの?……

みんなは元気な曲が好きだから、今回の公演のスタイルはどちらかと言うと清純派の公演。途中の2曲はスタイルが変わるけれど、その他の曲はみんなも好きだよね。

私はこの公演を5日間で覚えた。私は覚えるのは速くないから、最初から最後まで出られない。本当にごめんなさい。後の曲はできるだけ早く覚えるから。

私はみんなに無理やりこの公演を褒めてもらいたいわけじゃない。ただみんなもう一度しっかり観てほしいの。この公演にはやっぱりかなり良い曲があるから。

オンライン生放送では完全にこの公演の良さは体感できないかもしれない。チャンスがあればみんな劇場に来て観てみてね。

あっ、それからもう一つ。朵朵(馮薪朵)と大哥(陸婷)は私の部屋の向かいにスンでて、彼女たちのことは知ってるよ。だから私自身、彼女たちは仲が良いことも知ってる。私を知らない人、アイドルでもない人、このグループにいない人は、私とは違うから。よろしくお願いします。

(訳注:ななしとリサの仲が悪いと、勝手な妄想を中国2ちゃんねる(百度貼吧)に書いているチームNIIファンがいると思われる)

ファン:「僕はとても良いと思った。前半のメロディーはあまりキャッチーじゃないだけで、『春夏秋冬』は良い曲で客席でもみんな楽しくコールしてた。16人曲も勢いがすごいよ」

カチューシャ:「私はもともとそのコールを聴いてダンスを間違えちゃうんじゃないかと思ってた……でも結果、完全にokだったよ!」

ファン:「今回の公演の最大の問題は特に耳に残る曲が一曲もないことかもしれない」

カチューシャ:「『未完成少女』『光之軌跡』『為了那些逝去的愛情』、私はどれもチーム曲にしていいレベルだと思うよ」

↓二期生リサ(陸婷)

みんなどうか舞台の上で努力しているメンバーのみんなをもう少し尊重して下さい。やっぱりこの公演は私たちが毎日汗を流して練習して、本当に大変だったから。

みんなに曲やダンスを好きになってと言ってるわけじゃない。でも少なくとも舞台で苦労しているメンバーのみんなをもう少し励まして、もう少し尊重してほしい。

私が見たのは、客席で別のグループのボードを挙げている人がいたこと。それから、ある曲でたくさんの人が退場したこと。

(訳注:「別のグループ」とは、劇場にいたファンの書き込みによれば欅坂46のことらしい)

こういう状況は私は本当に見たことがない。みんなのこういう行為は、舞台上の私たちだけが対面して、受け入れている。

メンバーのみんなが悔しくて泣いているのを見たから、私は本当にメンバーのために立ち上がって少し言いたくなったの。

↓二期生ナナちゃん(萬麗娜)

私もどうしていろいろ考えるのか分からない。全力で一つのことを成しとげた後、予想した期待値を得られなくて、落差が生まれた。

これから先、他の変更や展開があるかどうか関係なしで、いまの私はやっぱりしっかりこの公演を踊ることに決めた。真面目に対応するのは、いつも正しいことだから。

筆者が個人的に書きたいことは山ほどあるけれど、今日のところは以上。