SNH48専用劇場「星夢劇院」の立ち席をめぐる若干の問題

中国2ちゃんねる(百度貼吧)のSNH48掲示板に興味深いスレッドを見つけたので、概略だけご紹介。現在のSNH48専用劇場「星夢劇院」の立ち席の状況がよくわかるスレッドだ。

こちらのスレッド

たぶん現地ファンはこのスレッドを日本語で紹介してほしくないと思うだろう。

ただ、現地で「巨巨(チューチュー)」と呼ばれている常連ファンと、その他のファンの対立は、この立ち席問題に限ったことではなく、たびたびSNH48掲示板で話題になるので、純粋な事実としてご紹介する価値はあると思う。

SNH48星夢劇院の立ち席は舞台にいちばん近く、MCのときにメンバーと最もコミュニケーションが取りやすいので、常連ファンが希望する席になっている。

立ち席はSNH48公式サイトのオンラインショップでチケットを購入し、当日、行列を作って早い者順で立ち位置が決まるので、熱心な常連ファンは朝早くから列を作るらしい。

当然、規則では自分の購入したチケットのために行列に並ぶことしかできず、友人の立ち席チケットのために代理で並んで場所を確保することは禁止されている。


しかし、例えば昨日2014/04/19のチームSIIがチームNIIの『シアターの女神』公演を上演するなど、特別な公演のときは常連ファンが意図的にこの規則を破ることがあるようなのだ。

上記のスレッドを書いた人は、このチームSIIの『シアターの女神』公演の立ち席チケットを入手して、公演開始1時間前に劇場に到着したところ、立ち席に空きがあったので、中には入ろうとした。

すると、ある常連ファンに脚でさえぎられて、中へ入ってはいけないと言われたらしい。この人は劇場で騒動を起こしたくなかったので、反論せずにあきらめたらしい。

このスレッドに別の人も同様の書き込みをしていて、立ち席に空間があったのでそこに入ろうとしたら、同じ常連ファンに脚でさえぎられたとのこと。

このスレッドには脚で遮った常連ファン本人が登場して、自分の行為の正当性を主張している。

その主張の内容は、以下のとおり。

(1)立ち席でいい位置を取りたければ、私より早く来て並べばよい。
(2)立ち席で位置を取れるのは、一人チケット1枚あたり1か所だという規則は理解している。
(3)しかし特別公演のときは大いに楽しみたいので、友人のために場所をとることがある。

(1)と(2)は反論の余地はないが、(3)は「常連ファンは特別な場合は規則を破ってもよい」と主張している。

その(3)の主張を原文のまま引用する。

昨天又没说一个号一个杆 一个号人家只想占一个杆 可是我们昨天是要玩大的 所以多占了地方先让熟人就去的 而且熟人进了之后就没拦过你看中途有人不让你们进去的么?还有我们占地方的次数已经很少了 有特殊情况才会占一块地

直訳すると以下のとおり。

「昨日も席番号一つにつき場所一つだとは言わなかった。席番号一つにつき場所を一つだけ取るつもりだった。でも私たちは昨日は大いに楽しみたかった。だから多めに場所を取って、知っている人を先に通してあげた。しかもよく知っている人が入った後は、もうさえぎらなかった。途中からはあなたを入らせなかった人は誰かいた?それから私たちが場所を取った回数はとても少ない。特殊な状況のときだけ一画を取る」

やはりこの常連ファンは、特殊な状況で、かつ、回数が少なければ、規則を破っても問題ないと主張している。

今のところSNH48運営は、この状態を黙認しているようだ。

筆者は個人的に、SNH48運営はこの問題を価格政策で解決するのが最善だと思う。

一つの対策は、SNH48運営が最近始めたオークション(拍売)システムを利用して、立ち席の入場順を毎回オークション形式にし、高額落札者から順に入場できるようにすることだ。

そうすれば、立ち席の常連ファンは朝早くから行列に並ぶ必要もなくなるし、SNH48運営会社の公演チケット収入は増えるし、資金力のないファンも納得するだろう。

少なくとも常連ファンが私的な規則を利己的に定めている状態よりは間違いなく公平になる。

以上、SNH48運営も本部AKB48の運営と同じく、様々な問題を解決しながら、地道に運営体制を改善していくしかないということだろう。