『解放日報』2014/10/28にSNH48結成当初のちょっとしたごたごたが今ごろ掲載

SNH48が結成された当初の、元一期生メンバーと運営会社のちょっとしたごたごたについて、上海市虹口区の法院が2014/06/25に出した判決が、なぜか今ごろ『解放日報』2014/10/28(火)に取り上げられていた。

それを見つけた現地ファンが中国2ちゃんねる(百度貼吧)SNH48掲示板に書き込んでいたので、小ネタとしてご紹介する。『解放日報』公式サイトの記事原文はこちら。

上海市高級人民法院が公式サイトで公開している判決文全文はこちら(2013)虹民一(民)初字第4194号

では試訳スタート。


マネジメント会社と契約、芸能の仕事に従事していたが会社に対する不満からレッスン基地を勝手に離れた1990年代生まれの少女が、違約金20万人民元(=約350万円)を支払うよう判決を受けた(2014/10/28 解放日報の記事)

本紙電(記者:陳琼珂、通信員:余甬帆)妙齢の女性・小青がマネジメント会社と契約し、アイドルグループのメンバーに変身。レッスン中に、ポジションへの不満等の原因で勝手にレッスン基地を離れ、会社との連絡も途絶。このため、同社は小青を法廷に提訴、解約金兼賠償違約金85万元(=約1,500万円)を要求。これに対し、虹口区法院は一審判決を出し、小青と同社の契約を解除、小青に同社への違約金20万元(=約350万円)を支払うよう命じた。

【案件の経緯のおさらい】

2012年7月、1990年代生まれの少女・小青はインターネット上で次のようなニュースを見た。ある会社が女性アイドルグループを結成、メンバー募集を開始した。そこで、小青はオーディション参加に応募、最終的に入団。入団前日、小青は同社と『専属タレント契約』に署名、契約で有効期限内同社は小青の芸能活動に関する唯一のマネージャーとされていた。契約の有効期限は8年、仮に小青が重大な契約違反をした場合、即根本的な違約と見なされ、違約金500万人民元(=約8,800万円)を支払う必要がある等の契約内容。

契約に署名後、同社は小青その他入選メンバーに集中レッスンを行い、彼女たちのためのお披露目公演、台湾での宣伝交流イベント、メディア記者会見等の活動を実施。同社のポジション決定や管理措置等に不満を持ったため、小青は2013年3月突然レッスン基地を離れた。多方面に連絡を取っても連絡がつかない状況下で、同社は虹口区法院に提訴、双方が署名した契約の解除とともに、小青に違約金85万人民元(=約1,500万円)を支払うよう要求。小青は契約解除に同意したが、違約金の請求に関しては却下を要求した。

【本案件の法律上の観点】

問:小青が支払うべき違約金はどのように算出されたのか?
答:小青は単なる24名のメンバーからなるグループの一員に過ぎず、違約に関わったものの、他のマネジメント会社との契約には署名しておらず、その違約の程度は高くなく、知名度も高くなく、かつ、違約行為は契約履行期間の前期に発生したものである。会社が女性グループを結成するために支出した資金、資源、およびタレントを育成することの特殊性、参加程度の高さ等の特徴を考慮すると、事情を斟酌して違約金を20万人民元(=約350万円)に調整した。


以上。なお小青さん(笑)は現在は上海の富裕層のOLさんとして、平凡な日々を送っておられる。