弁護士ドットコムにSNH48に無知すぎる”論客”を発見

下記のコラム、総論としては同意なのだが、SNH48部分の記述で、この境真良なる人物が中国人と中国政府の区別がついていないことが分かって、残念。

『「アイドルがグローバル資本主義の『負け組』を救う」境真良氏が語る「国富論」(上)』(弁護士ドットコムニュース)

中国人と中国政府の区別がつかない日本人、いい加減どうにかならないか。

境真良氏曰く「中国のSNH48(AKB48の中国・上海版)とか本当に美人ですよ。ホームページを見てください。さすがマッチョ志向の国だと思います。でも、そういった『美人すぎるもの』に向かないのが、日本の良さかもしれないですね」

いやいや、SNH48のどこがマッチョ志向の国ならではの、日本に向かない『美人すぎるもの』なんだ?この人、SNH48を全く理解していない。

SNH48のメンバーの大半が、日本のアニメ、マンガ、ゲームにハマっているオタク女子(宅女、腐女)だということは、SNH48ファンなら誰でも知っている。

確かに外見は美人が多いかもしれないが、日本のサブカル好きな彼女たちは、中国社会の中では明らかに非主流。

主流の中国人女子、つまり仕事をバリバリやって金を稼ぎつつ、海外旅行したり、ネットゲームにはまったり、ネットショップ(タオバオ)で日本や韓国から取り寄せた洋服や小物を売って小金を稼いだりという、「女漢子(男まさりの女子)」は、だいたいSNH48を退団している。

元一期生ですでに退団した俞慧文、湯敏、胡美婷あたりは明らかに、中国社会では主流の女子。退団してもコスプレチーム所属の王費澌や、ジャニヲタどっぷりの何軼琛はヘタレ組だけれど。

どうして日本人は中国人のことを論じる時、中国政府や共産党独裁という政治体制の枠を外して、中国人はまず単なるフツーの人であるというところから考え始められないのだろうか。上述の境真良氏もこうした偏見を持っている日本人の一人。

「久しぶりにガンプラ(ザク)組み立てたけど、サンドペーパーが手元にないから出来が悪い」とツイートしているSNH48三期生メンバー・ユーちゃん(劉佩鑫)の、どこがマッチョ志向の中国社会に典型的な『美人すぎるもの』なのか(笑)