SNH48チームNII二期生ななし(馮薪朵)の妄想小説:『GIVE ME FIVE!』MV編

SNH48デビュー2周年記念シングル『GIVE ME FIVE!』のMVについて、チームNII二期生ななし(馮薪朵)がまた妄想を爆発させて、同人短編小説を書いて中国ツイッター(新浪微博)にアップしていたので、日本語試訳する。

ななし(馮薪朵)の2015/01/16 00:45のツイートから

この同人短編小説はYouTubeのこちらなどでかならず『GIVE ME FIVE!』のMVをご覧になってからお読みください。でないとネタがわかりません。

では日本語試訳スタート!


“once upon a time, there were a group of girls who were best friends with each other…” (訳注:MV冒頭の老人の英語のセリフ)

白髪のおじいさんが16人の可愛らしい少女の真ん中に座って、ひざの上に一冊の分厚い本をのせていました。決して童話の本ではなく、本に印刷された金色の文字は少し色あせています。

でもぼんやりと何文字かは読み取れます。『性転換のための自己修養』。


「大鍋~やっと外国人に会えたでイェ~」、ルーリー(曾艷芬)はこっそりリサ(陸婷)の肩を押しました、「あのおじいちゃん何て言うてんの、なんであたしには聞き取れへんの?」

(訳注:「大鍋」はリサ(陸婷)の現地での最近のあだ名)

リサ(陸婷)は少しもケチらずに彼女に嫌味な白目をむいてみせました。「恥ずかしいこと言わないでくれる?お話し読んでくれてるのよ、聞き取れなくても聞いときなさい。」

横にいたナナちゃん(萬麗娜)は見ていられないという様子で言いました、「もう私が翻訳してあげるから、私大学入試の英語の試験は60点だよ。あのおじいさんは昔むかし仲の良い女の子たちがいました、って言ってるの…」

“They were curious about what love is like.”

「えっと…彼女たちにはすごく愛が欠けていました」

“Until one day some of the girls turn into boys…”

誰も気づきませんでしたが、おじいさんの顔が怪しい表情に変わってきていました。

「ある日のこと、貧乳でゲイみたいな少女はみんな男に変わりました。」

話し声が小さくなったかと思うと、一筋の金色の光が輝き、少女たちは知らぬ間に目を閉じていました。

「何だかイヤな予感がする。」そうつぶやいたのは誰だか分かりません、「すね毛が生えてきたみたい。」

しばらくたった後、少女たちは目を開きました、いや、今はもう何人かは男の子に変わっていました。彼らは明らかに自分の服装に驚いて呆然としていました。

おじいさんは怪しい笑い声を上げました、「フォッフォッフォッフォッフォッ、実はな、むかし私も可愛い女の子だったが、この本を読んでからboyになったのだよ!お前たちが普段やたらとアイドルどうしをカップリングするのが煩わしくなったんじゃ!お前たちに本物の修羅場がどういうものか見せてやる!あばよ!」

そう言うと年齢にまったくそぐわない速度で飛んで逃げ去りました。

「何やあのおじいさん中国語話しとったんやん」ルーリー(曾艷芬)はタイミングの悪いツッコミを入れました。

突然、そう遠くない場所からユーミー(趙粵)の怒声が聞こえて来ました。

「誰がゲイよ!私をこんなふうに変えちゃったら、どうやってliz lisaの服を着ればいいのあああああああヤダ!!」

(訳注:liz lisaは日本のガーリースタイルのファッションブランド)

「あんた前に女装癖だって言われてなかったっけ、私のこれけっこう似合ってる。」とキキ(許佳琪)が言いながら鏡の中自分の新しい姿に見とれています。

他のみんなはそれぞれヒソヒソ話をしていましたが、間もなくこの事実を受け入れたのです。

一週間後

「キク(鞠婧禕)、君の節操が落ちてしまったよ。」ワンワン(邱欣怡)はキクちゃん(鞠婧禕)がうっかり地面に落とした本を拾い上げて、できるだけ優しく言いました。

キクちゃん(鞠婧禕)は自分の心が一瞬でとろけたのを感じて、恥ずかしげに答えてしまいました、「違うの…この本は節操という名前じゃなくて、これは…石けん。」
「キクちゃん!」
「ワンワン!」

(訳注:シャワールームで落とした石けんを拾おうと前かがみになったら、後ろからカマを掘られる、という、中国ツイッター(新浪微博)で流行りの定番ネタ。同性愛を冗談っぽく言うときに使う)

シャオスー(林思意)はじゅうなな(龔詩淇)の腕をつかんで引きとめながら言いました。

「ななし(馮薪朵)は選抜に入らなかった、もう彼女のことを思うのはやめな。君たちは結ばれないんだよ!演技でもいいからいっしょになろうよ…緑色の帽子をかぶせられた僕をかわいそうだと思わないのかい…」

じゅうなな(龔詩淇)は仕方なくシャオスー(林思意)の手をとって言いました、「実は…私とっくにななし(馮薪朵)がどんな顔だったかも忘れちゃったの~」

その近くではまさに激しいゲームがくり広げられていました。ユーミー(趙粵)が両目に目隠しをされて真ん中に立ってぐるぐる回っています。

「この中でおでこがいちばん広くて、髪の毛がいちばん薄くて、声がいちばん高くて、脚がいちばん短い子をつかまえてちょうだい!」

ユーミー(趙粵)は楽々とナナちゃん(萬麗娜)をつかまえました。

「大丈夫、君のおでこがいちばん広くても、髪の毛がいちばん薄くても、声がいちばん高くても、脚がいちばん短くても、いちばんうるさくてもいちばん百ワット電球に似ていてもいちばん僕とリサ(陸婷)が付き合うのを望んでいてもいちばん怒りっぽくても…君みたいな子をいちばん愛してるよ。」

「あなた私をほめすぎじゃないユーミー(趙粵)…」ナナちゃん(萬麗娜)の顔は黒のタテ線でいっぱいでした。

「な、何するの…」愛ちゃん(易嘉愛)は顔を赤らめながら至近距離のキキ(許佳琪)を見つめていました。

「別に何も、ちょっと壁ドンを試したかっただけさ、僕のことをぶたないだろうと思ってね。」キキ(許佳琪)は意地悪な笑みを浮かべました。「だって君はいちばんの受けだろ。」

なるほど、どんな場所だろうと、男だろうと女だろうと、この人たちがいっしょに集まれば、和気あいあいになるんですねw

そこから100km離れた場所でななし(馮薪朵)とカチューシャ(李藝彤)は黙って考えていました。このご時世、一人でやっていくには選抜に入らなきゃいけないとは、生きていくのも疲れるし大変だな。

みなさんSNH48の『GIVE ME FIVE!(青春的約定)』の応援よろしくお願いします。