SNH48チームSIIいちご(溫晶婕)2015/05/30中国中央電視台『グローバル・チャイニーズミュージック』生出演の舞台裏を長文ツイート

上海のSNH48専用劇場「星夢劇院」で2015/05/30夜、SNH48第二回総選挙の速報が発表された日、チームSIIの一期生、二期生の主要メンバーは北京の中国中央電視台(CCTV)15チャンネルの音楽ランキング番組の生放送に出演していた。

「グローバル・チャイニーズミュージック・ランキング(全球中文音楽榜)」という生番組で、生放送中にファンが投票して順位が決まるというもの。

なので実は、この日の夜、現地のSNH48ファンは一方で総選挙の速報をチェックしながら、もう一方でCCTV15でSNH48に投票するという、けっこういそがしい夜を過ごしていた。

ちなみにこの日のリアルタイム投票の結果で、SNH48版『真夏のSounds good!』は何と第2位!かつて日本で活躍していたalanの所属する楽華娯楽が猛烈にプッシュしている、韓流男性アイドルグループUNIQをしのぐ票を集めた。中国のSNH48、AKB48系グループファンの力はすごい!

中国のタレントにとって、やっぱり国営の中国中央電視台に出演するというのは、ステータスなので、SNH48チームSIIメンバーにとっても、全国的に知名度を上げる大事なチャンス。

そんな苦労をチームSIIの二期生メンバー・いちご(溫晶婕)が、かなりストレートに長文ツイート機能でつぶやいていたので、日本語に訳してみる。

最近SNH48が定期公演でもマイク全開の生歌にしている理由は、口パクがNGのテレビ番組にもいつでも対応できるように、という意味もあったようだ。

原文はSNH48チームSII二期生いちご(溫晶婕)の2015/05/30 22:35のツイートを参照。

では日本語試訳スタート!


慣れない舞台、生放送中のランキング投票、マイクは全開(訳注:つまり生歌)、責任感で自分の肩にSNH48全チームの使命がのしかかってくる……

私たちチームSIIが緊張しないって?緊張するよ。だから私たちは十二分に努力しなきゃ行けない。現場についてリハをして、リハを何回やったかな?10回?

とうとうスタッフの皆さんが食事に行って、舞台が空くまで待って、声楽の先生がスマホで伴奏を流して私たちにリハをしてくれた。

そのリハだって一度もやり過ごしてない。一回ごとにダンスも声も表情もきっちりやって、メンバー全員の衣装が汗でびっしょりになった。

その後ステディカムの撮影が入ることになって、現場の段取りに変更が出た。

私たちはスタジオの外に出て空き地で動きの変更のリハをくり返して、何回やり直したかな?10回?とにかく覚えてないくらい。

ただ覚えてるのは、みんなついに動きの変更をうまく処理して、ポジションも合わせられたので、歓声を上げていたこと。

ただ覚えてるのは、みんな最後は一つもミスなく変更後の振り付けの部分をこなして嬉しそうだったこと……

私たちは、ただ私たちを次の場所に案内してもらっただけでも、スタッフの皆さん一人ひとりに笑顔でお辞儀をして、そんなことする必要ないって言われたけど、場所を移動するときは物を全部片付けて机の上をきれいに拭いた。

私は私たちのパフォーマンスが良かったかどうかわからないけど、でも司会者の先生とゲストの先生方は私たちはすごいって言ってくださって、私たちをすごく守って下さったので、本当に心が温まった。私たちに、そんなに自分たちに自信がないふうにしちゃダメだよ、とさえ言ってくださった。

舞台から降りたとき、見知らぬ人が『真夏のSounds good!』のメロディーを口ずさんでるのが聞こえた。

ダンスの先生は私たち一人ひとりに大好きなヨーグルトを準備してくれて、舞台に上る前に休憩室で一列に並ばせて発声をしてくれた。

舞台でパフォーマンスしているとき、ダンスの先生はずっと感激して写真をさくさんとって、動画もたくさんツイートして、私たちのことをすごい、自分の誇りだって言ってくださった。

ヘアメイクのお姉さんは私たちの本番のパフォーマンスを見て感動して泣いてくれた。

(CCTVの)スタッフの皆さんは私たちに、君たちはすごいよ、また来てねって言ってくださった。

いちばん感動したのは、CCTVのスタッフのお姉さんが私たちのファンになってくれて、別れるのが惜しいって言ってくれたこと。

チームSIIのうち今回CCTVに来れなかったメンバーも、自分からいっしょに生放送を見てくれた……

感動したことがたくさんありすぎて、すべての努力に価値があったと思えた。たとえよく眠れなくても、十分食事ができなくてもうれしかった。

私たちはほとんど喜んで飛び跳ねて歌いながらCCTVを離れた。

私たちは番組の段取りを左右することはできないし、通りすがりの人たちの評価が良かったり悪かったりするのも正常だとわかってる。私たちとプロの歌手の間にはやっぱり距離があるのも知ってる。

でも私たちは努力してその距離を縮めようとしてるし、他人の私たちに対する間違った見方を変えるように努力してる。

こういう努力って…やっぱり口に出さないとみんな永遠に気づかないんだね!こういう努力って、みんなが適当に言う二、三言で完全に抹殺されちゃう!

みんなが不平不満をつぶやいてるとき、なぜ重要な場面に私たちの会社がチームSIIを派遣するのか、どうしてちょっと考えないかな?

自分がずっとチームSIIをまともに評価したことがないのを、どうしてちょっと振り返ってくれないかな?

他のメンバーがどうかは知らないけれど、とにかく私は非難されるといつもの調子が出なくて、褒められるといつも以上の調子が出せる人。でも人っていつも励ましと非難を同時に必要としてて、初めて成功するんだよね!

チームSIIは逆風にめげず、もうずっと長い間前進してきた。でも責任があるから、変わらず勇敢に立ち上がってきた!

みんないつも「村を出る」っという言葉を使うけど、私は「村を出る」のにいちばん重要なのは、逆にこの二文字だと思う--団結!

どうかみんな団結して下さい、そうすれば私たちももっと団結できるから!


以上、日本語試訳おわり。

「出村(村を出る)」というのは、現地のファンが「百度」のSNH48掲示板でよく使う言葉で、上海ローカルのアイドルから全国区のタレントになること。

今のところSNH48はまだまだ上海ローカルの、しかも地下アイドルに近い知名度しかない状態だが、メンバーたちの努力や、いろんな企業とのタイアップ、運営会社の話題づくりが功を奏して、やっと中国中央電視台(CCTV)にちょくちょく出演するまでになっている。

CCTVや湖南衛星テレビのような、全国区の出演チャンスには、今までいつもチームSIIが派遣されてきた。なんたっていちばん経験があるチームだからだ。

なのにSNH48ファンどうしが、別々のチームのファンだからといって、「チームSIIはいつも大きなテレビ番組でバックダンサーばっかりだ」とか、内輪もめしているようじゃ、「村から出られない」。ファンのみんなも団結して、SNH48全体を支えてほしい、というのが、いちご(溫晶婕)の心の声なのだろう。

以下、中国ツイッター(新浪微博)の中国中央電視台「グローバル・チャイニーズ・ミュージック」公式アカウントから写真を転載。

↓スタジオ入りするメンバー。左から、チームSIIキキ(許佳琪)、スリー(孫芮)

↓左から顔が見えている順に、みらい(蔣芸)、Bちゃん(孔肖吟)、いちご(溫晶婕)、CC(徐晨辰)、マネー(錢蓓婷)、キキ(許佳琪)、レンレン(吳哲晗)、スリー(孫芮)

↓いちばん前の3人は左から、シャオアイ(陳觀慧)、チェンスー(陳思)、チームSIIキャプテンのmomo(莫寒)

↓左から、チェンスー(陳思)、キキ(許佳琪)、スリー(孫芮)

↓いちばん前の3人は左から、CC(徐晨辰)、Bちゃん(孔肖吟)、キキ(許佳琪)

↓本番前の発声練習だろうか。