日本メディアはSNH48第二回総選挙で去年と同じくおバカな報道多数

この記事は筆者の独断と偏見ですので、興味のない方はお読みにならないようお願いします。

ANN(テレビ朝日系)ニュースが2015/07/25(土)のSNH48第二回総選挙の模様をニュースで伝えている。



日本のネットメディアも、ほとんどがこちらの共同通信の報道を下敷きにしているので、「共産党一党独裁下の中国」という言葉が使われている。

去年のSNH48第一回総選挙のときはもっとひどかったけれど、日本人もいい加減「一党独裁の国で総選挙っておもしろい」とか、「SNH48の総選挙がきっかけで中国が民主化するかも」とか、恥ずかしいことツイートするのはやめよう。

AKB48の総選挙は一人一票でも何でもない。金があるかぎり何票でも投票できるので、まったく民主主義とは無関係。

どちらかと言うと、買う人数が増えれば増えるほど価値が高くなるという意味で、投資に近い。たとえば、自分が金を出してある企業の株に投資すればするほど、その会社の資本が豊かになって、もっと業績が上がるかもしれない、といった感じの、ほぼ純粋な経済活動。

自分の好きなSNH48メンバーに金をつぎ込むことで、そのメンバーの順位が上がれば、結果的にSNH48運営会社はそのメンバーにより多くのチャンスを与えて、さらに人気が出るかもしれない。株式投資とよく似てるよね。

中国にはご承知のように経済的には自由化を進めていて、株式市場がある。それに、そもそも金の力にモノを言わせるのは、共産党以前の、ずっとずっと昔から、中国ふくめて世界のどこにでもある商業活動にすぎない。

それに、たかが上海のローカルアイドルのお祭り騒ぎに影響されて、中国全体が民主化するなんてことを、本気で想像してるんだとしたら、その日本人の頭の中はきっとお花畑。きっとお花畑。きっとお花畑。大事なことは三回言いました。

ふつうの中国人は、ふだん政治に無関心な日本の一般市民と同じように、日々の自分たちの生活がいちばん大事。

たまたま自分の生活がSNH48メインで回っている人たち(僕も含めて)が、SNH48総選挙の順位に一喜一憂しているだけ。

来年のSNH48第三回総選挙のときには、日本人の頭がもう少し良くなっていて欲しい。

今回の共同通信の「共産党一党独裁下の中国で”選挙”によってメンバーの序列を決める日本の”AKB方式”がファンの裾野を広げている」みたいな、頭の中がお花畑な記事が、どうかなくなっていますように。